概要:
【機械系】
・機械製図の基礎的知識を使うことができる。
・図形の表現方法,寸法の記入方法,公差についての知識を使うことができる。
・部品図・組立図の作成に,3D CADシステムの基本機能を利用できる。
【電子系】
・交流回路の電流・電圧の計算方法を学ぶ。
・交流回路の電流・電圧を算出する演習を行なう。
・トランジスタの原理を学び,簡単な増幅回路の解析ができる。
・ブール代数を学び,基本論理ゲートの論理式,回路,真理値表が書ける。
・カルノー図を描き論理式を簡単化できる。
授業の進め方・方法:
1クラスを二分し,機械系と電子系に分かれて授業を行い,四半期ごとに入れ替えを行う。
【機械系】
・「新編JIS機械製図」「基礎からのマシンデザイン」とプリントを併用した講義と演習を行う。
・項目ごとに講義を行った後,3D CADによる演習を行う。
・不定期に小テストを行う。
【電子系】
・「わかりやすい電気電子基礎」を教科書として,電子系基礎知識に関する講義を行う。
・電子系実験・実習の内容について説明を行う。
注意点:
・授業前に,前回授業のノートを読み返し,復習すること。
・学年総合成績は機械系と電子系を各50%として評価を行う。
【機械系】
・評価の内訳は試験期ごとに,小テスト10%,図面50%,定期試験40%として評価する。
ただし,提出に遅れた図面の評価は,通常の50%として評価する。
【電子系】
・各定期試験の結果を100%として評価する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・ガイダンス ・「メカトロニクス基礎Ⅰ」の復習 投影法, 線の種類と用法 |
・製図に関する基礎的な項目を理解し,使うことができる。
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2週 |
・JIS製図通則の基礎 表面あらさ,寸法公差,はめあい,ねじの簡略図示法① |
・ JIS機械製図の基礎的知識(表面あらさ,寸法公差,はめあい,幾何公差等)を使うことができる。
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3週 |
・機械要素の写図 壁用軸受ホルダ |
・3D CADにより,簡単な機械要素の寸法から立体図を描き,三面図を描くことができる。
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4週 |
・機械要素の写図 床用軸受ホルダ |
・3D CADにより,簡単な機械要素の寸法から立体図を描き,三面図を描くことができる。
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5週 |
・機械要素の写図 車輪 |
・3D CADにより,簡単な機械要素の寸法から立体図を描き,三面図を描くことができる。
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6週 |
・機械要素の設計製図 平歯車(キー,キー溝) |
・歯車,キー,キー溝の寸法を,表を使って設計することができる。
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7週 |
・機械要素の設計製図 平歯車(キー,キー溝) |
・歯車,キー,キー溝の寸法を,表を使って設計することができる。
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8週 |
中間試験 |
・製図に関する基礎的な項目を理解し,使うことができる。 ・ JIS機械製図の基礎的知識(表面あらさ,寸法公差,はめあい,幾何公差等)を使うことができる。 ・3D CADにより,簡単な機械要素の寸法から立体図を描き,三面図を描くことができる。 ・歯車,キー,キー溝の寸法を,表を使って設計することができる。
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2ndQ |
9週 |
・JIS製図通則の基礎 ねじの簡略図示法②,断面,平面,幾何公差,加工過程 |
・ JIS機械製図の基礎的知識(表面あらさ,寸法公差,はめあい,幾何公差等)を使うことができる。
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10週 |
・機械要素の写図 なべ小ねじ,六角穴付き止めねじ,六角ナット |
・基礎的な機械要素(ねじ,玉軸受)について説明でき,簡略図が描ける。
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11週 |
・機械要素の写図 玉軸受 |
・基礎的な機械要素(ねじ,玉軸受)について説明でき,簡略図が描ける。
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12週 |
・機械要素の設計製図 段付きシャフト(めねじ,おねじ,断面,平面) |
・基礎的な機械要素(ねじ,玉軸受)について説明でき,簡略図が描ける。
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13週 |
・機械の設計製図 走行体の部品図 |
・各部品の関係を考慮した簡単な設計ができる。 ・設計した機械の部品図,組立図が描ける。
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14週 |
・機械の設計製図 走行体の組立図 |
・各部品の関係を考慮した簡単な設計ができる。 ・設計した機械の部品図,組立図が描ける。
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15週 |
・機械の設計製図 走行体の部品表 |
・組立図,部品図の表題欄(符号,部品番号等)を正しく記入できる。
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16週 |
試験返却と解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス 正弦波 正弦波とベクトル |
・瞬時値の各値(実効値,角周波数,位相)の意味を知っている。
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2週 |
R,L,C各々の電流・電圧特性 |
・電流と電圧のベクトル表示ができる。
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3週 |
R,L,C並列回路の電流電圧特性 |
・電流ベクトルにキルヒホッフの第一法則を適用できる。
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4週 |
R,L,C並列回路の演習 |
・回路定数を用いて電流,電圧の計算ができる。
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5週 |
R,L,C直列回路の電流電圧特性 |
・電圧ベクトルにキルヒホッフの第二法則を適用できる。
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6週 |
R,L,C直列回路の演習 |
・回路定数を用いて電流,電圧の計算ができる。
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7週 |
半導体の概要 ダイオード 応用回路(平滑回路) |
・真性半導体,N形半導体,P形半導体,PN接合の概要・効果を説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
トランジスタの静特性 トランジスタの増幅回路 増幅率とゲイン |
・試験の解説 ・トランジスタの静特性の概形を知っている。
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10週 |
ブール代数と論理式 |
・ブール代数の基本法則を知っている。
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11週 |
基本論理回路(基本論理ゲート) |
・基本論理ゲートを知っている。
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12週 |
真理値表 |
・論理式,論理回路から真理値表を作成できる。
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13週 |
カルノー図と論理式の簡単化 |
・カルノー図を作成できる。
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14週 |
N進数 |
・与えられた10進数整数をN進数に変換できる。
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15週 |
10週~14週の内容の復習 |
・教科書の演習問題を解くことができる。
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16週 |
試験返却と解説 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 電気 | オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。 | 3 | 後1 |
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。 | 3 | 後1 |
ジュール熱や電力を求めることができる。 | 3 | 後1 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 3 | 前1,前8 |
製図用具を正しく使うことができる。 | 3 | 前1,前8 |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | 前1,前8 |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 4 | 前1,前8 |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 3 | 前12,前13,前14,前15 |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 3 | 前2,前8,前9 |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 3 | 前12,前13,前14,前15 |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 3 | 前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11 |
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。 | 3 | 前12,前13,前14,前15 |
電気・電子系分野 | 電気回路 | 電荷と電流、電圧を説明できる。 | 2 | 後1 |
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。 | 3 | 後1 |
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | 後1 |
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。 | 3 | 後1 |
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。 | 3 | 後1,後2 |
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。 | 3 | 後1,後2 |
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6 |
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6 |
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。 | 2 | 後5,後6 |
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6 |
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。 | 3 | 後5,後6 |
電子回路 | ダイオードの特徴を説明できる。 | 3 | 後7 |
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。 | 2 | 後9 |
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。 | 2 | 後9 |
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。 | 2 | 後9 |