化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 化学Ⅱ
科目番号 1119 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業・実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 化学(数研 化学706), 化学基礎(数研 化基708), 配布プリント, スタディサプリ
担当教員 岡野 寛,立川 直樹

到達目標

理論化学では、気体と熱に関する法則を理解し、関連した問題を解くことができる。
無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。
有機化学では,有機化合物の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。
一斉実験を通じて、代表的な器具を取り扱いができ、測定データをもとに必要な計算や考察をしてレポートを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1理論化学では、気体と熱に関する法則を理解し、関連した問題を解くことができ、種々の化学の現象に適用できる。理論化学では、気体と熱に関する法則を理解し、関連した問題を解くことができる。理論化学では、気体と熱に関する法則を理解できず、関連した問題を解くことができない。
評価項目2無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができ、種々の化学の現象に適用できる。無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解できず、関連した問題を解くことができない。
評価項目3有機化学では,有機化合物の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができ、種々の化学の現象に適用できる。有機化学では,有機化合物の特徴・用途を理解し、関連した問題を解くことができる。有機化学では,有機化合物の特徴・用途を理解できず、関連した問題を解くことができない。
化学実験の内容の基礎的な計算ができ、それを応用できる。化学実験の内容の基礎的な計算ができる。化学実験の内容の基礎的な計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
理論化学では、気体と熱に関する法則を理解する。
無機化学では、代表的な物質の特徴・用途を理解する。
有機化学では,有機化合物の特徴・用途を理解する。
4つの化学実験を理解する。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを中心に基礎概念・理論を簡潔に解説する。その後、演習の機会を与え、理解を深めることがきるように進める。化学基礎の復習の機会も設ける。
適宜、スタディサプリも授業に活用する。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 モル質量・アボガドロ定数・モル体積・モル濃度の復習 モル質量・アボガドロ定数・モル体積・モル濃度を理解し計算問題を解くことができる。
2週 化学反応における量的関係
酸塩基に関する内容の復習
化学反応における量的関係を理解し、種々の計算ができる。
酸塩基に関する理論を理解し、酸塩基滴定や水素イオン濃度算出に適用できる。
3週 金属結合と金属結晶 金属結合の特徴を理解し、充填率に関する計算ができる。
4週 分子量の測定 気体の性質や溶液の性質を理解し、物質の分子量について計算できる。
5週 無機化学反応に関する実験 無機化学反応の特徴を理解し、無機化学反応に関する実験ができ、結果に基づきレポートを作成できる。
6週 演習(化学基礎に関する演習) 化学基礎に関する演習問題を解くことができる。
7週 1週~7週までの復習 1週~7週までの内容を理解し問題を解くことができる。
8週 前期中間試験 これまでに学習した内容の問題を解くことができる。
2ndQ
9週 金属元素(遷移元素) 代表的な金属元素(遷移元素)の性質を理解し、その用途を説明できる。
10週 酸化・還元と酸化数 酸化・還元の定義を理解し、酸化還元反応における酸化数の変化を説明できる。
11週 電池 酸化還元反応と電池との関係を理解し、様々な電池の説明ができる。
12週 ファラデーの法則 電気分解ついて、ファラデーの法則に基づき、計算することができる。
13週 電池に関する実験 電池の特徴を理解し、金属空気電池に関する実験ができ、結果に基づきレポートを作成できる。
14週 演習(電池・電気分解) 電池・電気分解に関する演習問題を解くことができる。
15週 9週~15週までの復習 9週~15週までの内容を理解し、問題を解くことができる。
16週 前期末試験 これまでに学習した内容の問題を解くことができる。
後期
3rdQ
1週 金属元素(典型元素) 代表的な金属元素(典型元素)の性質を理解し、その用途を説明できる。
2週 化学反応とエンタルピー変化・エントロピー変化 化学反応に関連するエンタルピー変化およびエントロピー変化について理解し、説明できる。
3週 ヘスの法則 ヘスの法則に基づいて、エンタルピー変化を算出できる
4週 化学反応と光 化学反応と光の関係を理解し、関連する計算問題を解くことができる。
5週 炎色反応に関する実験 アルカリ金属元素の特徴を理解し、炎色反応に関する実験ができ、結果に基づきレポートを作成できる。
6週 演習(化学反応と熱) 化学反応と熱に関する演習問題を解くことができる
7週 1週~7週までの復習 1週~7週までの内容を理解し問題を解くことができる。
8週 後期中間試験 これまでに学習した内容の問題を解くことができる。
4thQ
9週 非金属元素 代表的な非金属元素の性質を理解し、その用途を説明できる。
10週 有機化合物の導入 有機化合物を分類できる。有機化合物の元素分析の問題を解くことができる。
11週 アルカン・アルケン・アルキン アルカン・アルケン・アルキンの定義を理解し、特性を説明できる。
12週 アルコールと関連化合物 アルコールと関連化合物の定義を理解し特性を説明できる。
13週 中和滴定に関する実験 ガラス器具の使い方を理解し、中和滴定に関する計算ができ、結果に基づきレポートが作成できる。
14週 演習(有機化合物) 有機化合物に関する演習問題を解くことができる。
15週 9週~15週までの復習 9週~15週までの内容を理解し、問題を解くことができる。
16週 後期末試験 これまでに学習した内容の問題を解くことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)物質が原子からできていることを説明できる。3前9,後1
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3前4
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3前4
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。3前9
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。3前9
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。3前9,後1
金属の性質を説明できる。3前9,後1
原子の相対質量が説明できる。3前1
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3前1
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3前1
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3前1
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3前1
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3前2
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3前2
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3前2
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3前1
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3前1
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3前2
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3前2
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3前2
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3前2
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3前2,後13
中和滴定の計算ができる。3前2,後13
酸化還元反応について説明できる。3前10
イオン化傾向について説明できる。3前9
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3前9
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3前11
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3前11
一次電池の種類を説明できる。3前11
二次電池の種類を説明できる。3前11
電気分解反応を説明できる。3前11
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3前11
ファラデーの法則による計算ができる。3前11,前12
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3前5,後5,後13
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3前5,後5,後13
測定と測定値の取り扱いができる。3前5,前13,後5,後13
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3前5,前13,後5,後13
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3前5,前13,後5,後13
ガラス器具の取り扱いができる。3前5,前13,後5,後13
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3前5,前13,後5,後13
試薬の調製ができる。3前5,前13,後5,後13
代表的な気体発生の実験ができる。3前5
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3前5

評価割合

試験小テストレポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合721216000100
基礎的能力3612800056
専門的能力360000036
分野横断的能力0080008