化学概論Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 化学概論Ⅰ
科目番号 1140 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 橋本 典史

到達目標

技術者として身に付けるべき化学の基礎を演習問題を通して習得する。最終的には、化学の基礎知識を用いて環境に関する問題を解く能力を養うことを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1化学の基礎的な公式を理解し、関連した問題を解くことができ、種々の環境問題に適用できる。化学の基礎的な公式を理解し、関連した問題を解くことができる。化学の基礎的な公式を理解できず、関連した問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
技術者として身に付けるべき化学の基礎を演習問題を通して習得する。最終的には、化学の基礎知識を用いて環境に関する問題を解く能力を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
1年と2年で学習した化学の知識を確認する演習問題を授業中で解き、内容を解説する。自学自習時間に相当する課題を毎回出題する。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Jigsaw Puzzle Calculation Methodの解説とこれを用いる問題の解法 新規な化学計算法であるJigsaw Puzzle Calculation Methodを理解でき、問題を解くことができる。
2週 モル質量・モル体積・アボガドロ定数 新規な化学計算法によって、モル質量・モル体積・アボガドロ定数の問題を解くことができる。
3週 化学反応式から得られる情報から基礎的な問題の解法 新規な化学計算法によって、化学反応式から得られる情報から基礎的な問題を解くことができる。
4週 化学反応式から得られる情報から応用的な問題の解法 新規な化学計算法によって、化学反応式から得られる情報から応用的な問題を解くことができる。
5週 溶液の濃度に関する基礎的な問題の解法 新規な化学計算法によって、溶液の濃度に関する基礎的な問題を解くことができる。
6週 溶液の濃度に関する応用的な問題の解法 新規な化学計算法によって、溶液の濃度に関する応用的な問題を解くことができる。
7週 酸塩基反応に関する基礎的な問題の解法 新規な化学計算法によって、酸塩基反応に関する基礎的な問題を解くことができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 酸塩基反応に関する応用的な問題の解法 新規な化学計算法によって、酸塩基反応に関する応用的な問題を解くことができる。
10週 熱化学に関する基礎的な問題の解法 新規な化学計算法によって、熱化学に関する基礎的な問題を解くことができる。
11週 熱化学に関する応用的な問題の解法 新規な化学計算法によって、熱化学に関する応用的な問題を解くことができる。
12週 酸化還元に関する基礎的な問題の解法 新規な化学計算法によって、酸化還元に関する基礎的な問題を解くことができる。
13週 酸化還元に関する応用的な問題の解法 新規な化学計算法によって、酸化還元に関する応用的な問題を解くことができる。
14週 放射性物質に関する基礎的な問題の解法 放射性物質に関する基礎的である半減期などの問題を解くことができる。
15週 自然エネルギーの有効性の評価 自然エネルギーの有効性を評価できる。
16週 前期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。3前15
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。3前14,前15
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3前3,前4
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3前3,前4
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。3前10,前11
同位体について説明できる。3前14
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。3前14
原子の相対質量が説明できる。3前2
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3前2
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3前2
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3前2
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3前2
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3前3,前4
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3前3,前4
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3前6,前7,前9
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3前5
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3前5
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3前7,前9
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3前7,前9
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3前7,前9
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3前7,前9
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3前7,前9
中和滴定の計算ができる。3前7,前9
酸化還元反応について説明できる。3前12,前13
イオン化傾向について説明できる。3前12,前13
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3前12,前13
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3前12
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3前13
一次電池の種類を説明できる。3前12
二次電池の種類を説明できる。3前12,前13
電気分解反応を説明できる。3前12,前13
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3前12,前13
ファラデーの法則による計算ができる。3前12,前13

評価割合

試験小テストレポート合計
総合評価割合801010100
基礎的能力4010050
専門的能力4001050