概要:
「Science Flash」(金星堂)の教材をベースにして、英文で内容を読み込み、それに関連する科学的な事象を簡単な英語で取り上げ、日本語の説明がどのような英語に置き換えられているかに注目させる。従来の読み取り中心の授業ではなく、どちらかというと、科学的な事象の日本語説明文がどんなどんな英語に置き換えられるのかに注目させる。いわゆる、日本語から英語への訳出のテクニックを学ばせたい。そこで、英語にするときの語順に注意し、(主語+動詞+目的語)などの大枠で日本語に相当するメッセージを作れるように指導したい。
授業の進め方・方法:
毎回の授業では、1つのチャプターを2つに分けて、内容をよく理解したうえで半分ずつ授業を進めてゆきたい。テキストだけではなく、学生の興味のありそうな事象もなるべく取り上げ、モチベーションを喚起したい。ポイントは、日本語からの英訳なので、まず、日本語の説明文をしっかり理解させ、それがどんな英文に変化していくかに興味を持ってほしい。そこで、あまり厳密な訳出には拘泥せず、できる限りシンプルなわかりやすい英語を使ってゆきたい。ただし、テキストにあるようなテクニカルタームは、大切にしてゆきたい。また、語学は、反復練習こそが到達点なので、Review Sessionを十分に取り、中間テストや期末テストで学習の定着を図りたい。
注意点:
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
Unit5(表情がもつ本来の目的や適応性) -ダーウィンの研究ー本文尾内容理解と文法・語彙の解説 |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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2週 |
ダーウィンの「顔の表情の研究」で、どういうことがわかったかを英語で表現してみる。 |
(1)喜怒哀楽の表現を英語で整理する(2)外界からの刺激で身体がダメージを受けるのを緩和するために、人間はどんなことをするか英語でまとめる。
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3週 |
Unit5のまとめ |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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4週 |
Unit 6(海底通信ケーブルを活かした津波警告システム)-津波と背景にあるマグマや大陸プレートについてー本文の内容理解と文法・語彙の解説 |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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5週 |
現在の津波警報システムを英語で読む |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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6週 |
Review Session(1) 中間テスト対策として、ここまでの文法・語彙のまとめ及び英語への訳出練習 |
文法・語彙のまとめと訳出演習
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7週 |
Review Session(2) 中間テスト対策として、ここまでの文法・語彙のまとめ及び英語への訳出練習 |
文法・語彙のまとめと訳出演習
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8週 |
後期中間テスト |
後期中間期の学習習熟度を確認する。
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4thQ |
9週 |
Unit 12 海洋の小型生物(part 1) |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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10週 |
Unit 12 海洋の小型生物(part 2) |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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11週 |
Unit 13 エベレスト山頂付近での血中酸素濃度調査 |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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12週 |
「発明家や天才と言われる人たちを支えているのは、IQではなく、グリットと言われる燃えるような情熱と目標をやり遂げるまでやめない粘りの力である」というダッグワース教授の説を英語で読む |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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13週 |
グリットとは、人間のどのような特質のことなのか英語でまとめてみる。 |
(1)文法・語句の解説(2)聞き取り(3)内容理解(4)演習
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14週 |
Review Session(1) 期末テスト対策として、ここまでの文法・語彙のまとめ及び英語への訳出練習 |
文法・語彙のまとめと訳出演習
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15週 |
Review Session(2) 期末テスト対策として、ここまでの文法・語彙のまとめ及び英語への訳出練習 |
文法・語彙のまとめと訳出演習
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16週 |
後期末テスト |
後期末の学習習熟度を確認する。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 英語 | 英語運用の基礎となる知識 | 聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。 | 3 | |
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。 | 3 | |
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。 | 3 | |
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。 | 3 | |
英語運用能力の基礎固め | 日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 3 | |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 3 | |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 3 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 3 | |
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。 | 3 | |
英語運用能力向上のための学習 | 自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。 | 3 | |
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。 | 3 | |
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。 | 3 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。 | 3 | |
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。 | 3 | |
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | |
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。 | 3 | |
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。 | 3 | |