文学特論Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 文学特論Ⅰ
科目番号 191033 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 プリント配布
担当教員 来年度以降開講予定科目

到達目標

1.論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。
2.文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。
3.敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができる。
4.日本の古典としての漢文に親しみ、その主張をまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1論理的な文章の構成や展開を的確に捉え,与えられた字数に応じてその論旨をまとめることができ,それに対して自分の意見を述べることができる。論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。論理的な文章の構成や展開を的確に捉えることができず,それに対する自分の意見がまとめられない。
評価項目2文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,与えられた字数に応じてその主題ををまとめ,読み味わうことができる。文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉えることができず,主題をまとめることができない。
評価項目3敬語の演習を通して,社会生活に必要にして十分な正しい敬語の使い方を身につけることができる。敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができる。敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができない。
評価項目4与えられた漢文を読み、その論旨を踏まえてその思想史的な意味を説明することができる。漢文を読むための基本的な約束事を理解して書き下し文に直し、現代語訳することができる。漢文を読むための基本的な約束事を理解できず、書き下し文に直したり、現代語訳したりすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:


論理的な文章や、文学的な文章など種々の文章を読むことで,読解力を養い、また作者の独特な感性やものの見方を学ぶことで現在を生きる自分の生き方を見つめ直すことができよう。また社会生活を営む上で,コミュニケーション能力の一つとして敬語の使い方を会得することは重要である。それらを踏まえて以下のような到達目標を掲げる。
1.論理的な文章の構成や展開を的確に捉えてその論旨をまとめ,それに対して自分の意見を述べることができる。
2.文学的な文章を読み,登場人物の行動や心理を表現に即して捉え,主題をまとめることができる。
3.敬語の演習を通して,社会生活に必要な正しい敬語の使い方の基礎を身につけることができる。
4.日本の古典としての漢文に親しみ、その主張をまとめることができる。
授業の進め方・方法:
・講義形式を基本とするが,意見を書いたり発表したりしてもらうこともある。
・小テストも随時実施する。
・敬語演習は,講義と演習とを平行して実施する。
・本科目は学修単位科目であるため,講義以外に,夏休みの課題作文,小説・評論文に関する自学自習用課題プリント,テキスト関連の予習プリントを完成して提出してもらう。
注意点:
・本科目の単位は高等専門学校設置基準第17条4項により認定される。1単位当たり45時間の学修により単位認定を行う。
・オフィスアワーは月曜日放課後とする。
・最終成績は、提出物30%、試験70%として2回の試験の平均点を最終成績とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 ・ガイダンス
1.敬語概論
敬語の種類,使い方の原則を理解し,実際に使うことができる。
2週 2.敬語の演習(プリント問題) 敬語の種類,使い方の原則を理解し,実際に使うことができる。
3週 2.敬語の演習(プリント問題) 敬語の種類,使い方の原則を理解し,実際に使うことができる。
4週 2.敬語の演習(プリント問題) 敬語の種類,使い方の原則を理解し,実際に使うことができる。
5週 3.小説「夢十夜 第六夜」(夏目漱石) 近代の文学作品を読み,表現の意図を把握し,主題を導き出すことができる。また,それに対して自分の意見や感想をまとめることができる。
6週 3.小説「夢十夜 第六夜」(夏目漱石) 近代の文学作品を読み,表現の意図を把握し,主題を導き出すことができる。また,それに対して自分の意見や感想をまとめることができる。
7週 3.小説「夢十夜 第六夜」(夏目漱石) 近代の文学作品を読み,表現の意図を把握し,主題を導き出すことができる。また,それに対して自分の意見や感想をまとめることができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 ・試験返却・解説
4.評論
「虚構のリアリズム」(岡 真理)
「虚構のリアリズム」を読み,何を言おうとしているか,全体の概略をまとめることができる。また,第1段の要旨を論の展開に即してまとめることができる。
10週 4.評論
「虚構のリアリズム」(岡 真理)
「虚構のリアリズム」の第2段~第4段の要旨を,論の展開に即してまとめることができる。
11週 4.評論
「虚構のリアリズム」(岡 真理)
5.小説
「棒になった男」(安部公房)
「虚構のリアリズム」の論旨を300字~400字でまとめることがてきる。
「棒になった男」を一読し,初発の感想を150字~200字でまとめることができる。
12週 5.小説
「棒になった男」(安部公房)
「棒になった男」の主人公「私」の生き方や心情を,現代小説の特徴と表現の関係に注意しながら,まとめることができる。
13週 5.小説
「棒になった男」(安部公房)
「棒になった男」の主題を,現代小説の特徴と表現の関係に注意しながらまとめることができる。
14週 6.漢文
荀子の伝記と『荀子』
荀子の伝記と『荀子』の一節を書き下し文に直すことができる。また現代語訳することができる。
15週 6.漢文
荀子の伝記と『荀子』
『荀子』の一節を読み,その主張をまとめることができる。
16週 後期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合000
評価項目1150
評価項目225100
評価項目3150
評価項目4150