建設環境実験実習Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 建設環境実験実習Ⅰ
科目番号 191426 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 建設環境工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書なし。配布資料を用いる。
担当教員 今岡 芳子,多川 正,高橋 直己,林 和彦,柳川 竜一,長谷川 雄基

到達目標

土木工学を構成する各分野に関する基礎的な実験実習を行うことにより、土木工学分野の広い理解、工学的な考え方を身につける。
一部のテーマにおいてはチームで対応することでチームワーク力を涵養する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
テーマ1フィールドワークおよび水理実験を通じて河川生態分野の概要と展望が説明できる。フィールドワークおよび水理実験を通じて河川生態分野の概要が説明できる。フィールドワークおよび水理実験を通じて河川生態分野の概要が説明できない。
テーマ2避難所運営を通じて防災分野の概要と展望が説明できる。避難所運営を通じて防災分野の概要が説明できる。避難所運営を通じて防災分野の概要が説明でない。
テーマ3ブリッジコンテストを通じて構造力学の概要と応用方法が説明できる。ブリッジコンテストを通じて構造力学の概要が説明できる。ブリッジコンテストを通じて構造力学の概要が説明できない。
テーマ4コンクリート作製と強度試験を通じてコンクリートの特性の概要と展望が説明できる。コンクリート作製と強度試験を通じてコンクリートの特性の概要が説明できる。コンクリート作製と強度試験を通じてコンクリートの特性の概要が説明できない。
テーマ5坂道の測定を通じて、水平距離を求め、応用方法が説明できる。坂道の測定を通じて水平距離の概念を説明できる。坂道の測定を通じて水平距離の概念を説明できない。
テーマ6製図とCAD演習を通じて図学の概要が説明でき具体的な製図ができる。製図とCAD演習を通じて図学の概要が説明できる。製図とCAD演習を通じて図学の概要が説明でない。
テーマ7建設分野に関係する各種マップの利用方法を理解して、活用できる。建設分野に関係する各種マップの利用方法を理解できる。建設分野に関係する各種マップの利用方法を理解できない。
テーマ8環境化学実験を通じて環境分野の概要と展望を理解できる。環境化学実験を通じて環境分野の概要を理解できる。環境化学実験を通じて環境分野の概要が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

 学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
土木工学を構成する各分野において、各テーマ4回程度の実験・実習・演習を行う。その過程において、土木工学の各分野の理解、工学的なものの考え方、データの取りまとめ方法、チームワーク力を学ぶ。
授業の進め方・方法:
各テーマで2コマ×3~4回(6~8コマ)の実験、実習、演習を行う。概要説明の後、実際の作業を個人またはチームにより行い、最終成果について発表する。各テーマ毎に、提出物やレポート等を提出して評価するため、定期試験は行わない。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス、科目全体の説明。
テーマ1:河川・生態分野:香東川フィールドワーク。
河川生態分野の概要が理解できる。
2週 テーマ1:河川・生態分野:香東川フィールドワーク。 河川生態分野の概要が理解できる。
3週 テーマ1:河川・生態分野:水理実験。 水の基本的な物理的性質を理解できる。
4週 テーマ1:河川・生態分野:水理実験。 水の基本的な物理的性質を理解できる。
5週 テーマ2:防災分野:避難所運営に関する実習。 防災分野の避難所運営の方法が理解できる。
6週 テーマ2:防災分野:避難所運営に関する実習。 防災分野の避難所運営の方法が理解できる。
7週 テーマ2:防災分野:避難所運営に関する実習。 防災分野の避難所運営の方法が理解できる。
8週 テーマ2:防災分野:避難所運営に関する実習。 防災分野の避難所運営の方法が理解できる。
2ndQ
9週 テーマ3:構造分野:ブリッジコンテスト。
【中間試験最終日に実施する】
ブリッジコンテストを通じて構造力学が理解できる。
10週 テーマ3:構造分野:ブリッジコンテスト。 ブリッジコンテストを通じて構造力学が理解できる。
11週 テーマ3:構造分野:ブリッジコンテスト。 ブリッジコンテストを通じて構造力学が理解できる。
12週 テーマ3:構造分野:ブリッジコンテスト。 ブリッジコンテストを通じて構造力学が理解できる。
13週 テーマ4:材料分野:コンクリート作製と強度測定。 コンクリート作製法と強度特性が理解できる。
14週 テーマ4:材料分野:コンクリート作製と強度測定。 コンクリート作製法と強度特性が理解できる。
15週 テーマ4:材料分野:コンクリート作製と強度測定。 コンクリート作製法と強度特性が理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 テーマ5:測量分野:坂道で水平距離を測定。 巻尺とオートレベルを使用して、水平距離を測定する。
2週 テーマ5:測量分野:坂道で水平距離を測定。 巻尺とオートレベルを使用して、水平距離を測定する。
3週 テーマ5:測量分野:坂道で水平距離を測定。 巻尺とオートレベルを使用して、水平距離を測定する。
4週 テーマ5:測量分野:坂道で水平距離を測定。 巻尺とオートレベルを使用して、水平距離を測定する。
5週 テーマ6:図学分野:図学とCAD演習。 手書きやCADによる製図手法を理解できる。
6週 テーマ6:図学分野:図学とCAD演習。 手書きやCADによる製図手法を理解できる。
7週 テーマ6:図学分野:図学とCAD演習。 手書きやCADによる製図手法を理解できる。
8週 テーマ6:図学分野:図学とCAD演習。
【中間試験最終日に実施する】
手書きやCADによる製図手法を理解できる。
4thQ
9週 テーマ7:建設全般分野:各種マップの利活用。 陸域に関する各種マップの利活用方法が理解できる。
10週 テーマ7:建設全般分野:各種マップの利活用。 水域に関する各種マップの利活用方法が理解できる。
11週 テーマ7:建設全般分野:各種マップの利活用。 空域に関する各種マップの利活用方法が理解できる。
12週 テーマ8:環境分野:環境化学実験。 環境化学実験の手法が理解できる。
13週 テーマ8:環境分野:環境化学実験。 環境化学実験の手法が理解できる。
14週 テーマ8:環境分野:環境化学実験。 環境化学実験の手法が理解できる。
15週 テーマ8:環境分野:環境化学実験。 環境化学実験の手法が理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量等高線の性質とその利用について、説明できる。4
環境地球規模の環境問題を説明できる。4
環境と人の健康との関わりを説明できる。4
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4
水の物性、水の循環を説明できる。4
水質指標を説明できる。4
水質汚濁の現状を説明できる。4
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。4
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。4
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。4
物質循環と微生物の関係を説明できる。4
環境影響評価の目的を説明できる。4
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。4
環境影響指標を説明できる。4
リスクアセスメントを説明できる。4
ライフサイクルアセスメントを説明できる。4
生物多様性の現状と危機について、説明できる。4
生態系の保全手法を説明できる。4
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。4
物質循環と微生物の関係を説明できる。4
計画国土と地域の定義を説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
都市の防災構造化を説明できる。4
製図CADソフトウェアの機能を説明できる。4
図形要素の作成と修正について、説明できる。4
画層の管理を説明できる。4
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】距離測量について理解し、器具を使って測量できる。4
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
基礎的能力3030
専門的能力3030
分野横断的能力4040