到達目標
・Fortran77/90の基礎文法を理解し,簡単な処理プログラムに適用できる。
・基本的な数値計算法について,概念を理解するとともに流れ図を描きプログラミングに反映させることができる。
・情報処理技術に関する基本的知識を習得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安(優) | 標準的な到達レベルの目安(良) | 未到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | バグのないFortranコードの作成と、正常な結果を出力することができる。 | 流れ図やFortranコードを自身で作成することができる。 | 流れ図やFortranコードを自身で作成することができない。 |
評価項目2 | 基本的な数値計算法を理解し、プログラムに反映することができる。 | 基本的な数値計算法が理解できる。 | 基本的な数値計算法が理解できない。 |
評価項目3 | 身の回りの物理現象をモデル化し、プログラムに反映することができる。 | 身の回りの物理現象をモデル化できる。 | 身の回りの物理現象をイメージすることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 B-2
説明
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学習・教育到達度目標 C-1
説明
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教育方法等
概要:
・建設情報処理で学んだ基礎知識や文法を活用し、Fortran77/90を用いた処理プログラムができるようになる。
・数学の知識を用いた計算プログラミング作成にあたり、適切に流れ図を作成しプログラミングに反映できるようになる。
・身の回りの現象について、Fortran77/90プログラミングスキルを活用して問題解決を図ることができる。
授業の進め方・方法:
授業は,基本事項の講義とコンピュータを使った演習とを織り交ぜて行う。まず,コンピュータの基礎を学習する。次に,Fortran文法とアルゴリズムについて演習を交えながら学習する。さらに,基本的な数値計算法について考え方を習得する。最後に,専門分野の数値処理に関する課題を自ら企画・設定することで総合的なプログラミング能力の向上を図る。
注意点:
・建設情報処理Ⅱを履修している者を受講対象とする。
・単位追認試験,再試験あり(制限あり)。
・2回の定期試験の重み付けは同じとする。
・課題の提出遅れは減点対象となる(提出遅れは最大で70%減,未提出は100%減の評価)。また、課題については採点し、その結果を踏まえて評価する事がある。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
教科ガイダンス 単純出力 |
入力した文字列を画面に出力することができる。
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2週 |
フローチャートの作成 |
流れ図作成に必要な記号を理解し、プログラムの流れを可視化する。
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3週 |
データ定義 外部入出力ファイルの取り扱い |
データの種類やサイズの大きさなど適切に定義づけを行う。 外部入出力ファイルを取り扱える。
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4週 |
条件分岐 |
fortranコマンドを理解し,適切に利用できる。
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5週 |
繰り返し |
fortranコマンドを理解し,適切に利用できる。
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6週 |
数値計算手法① |
数値計算手法を用いた関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
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7週 |
数値計算手法② |
数値計算手法を用いた関数解法の手法を理解し、プログラムを作成する。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
配列の計算 |
多次元配列問題を理解する。
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10週 |
数値積分➀ |
台形公式やシンプソンの公式といった数値積分の計算手法を理解する。
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11週 |
数値積分② |
数値積分の計算手法を応用する。
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12週 |
サブルーチン副プログラム➀ |
サブプログラムの概念を理解し、プログラムを作成する。
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13週 |
サブルーチン副プログラム② |
サブプログラムの概念を理解し、プログラムを作成する。
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14週 |
応用実習(テーマ設定・流れ図・プログラミング) |
土木工学に関する計算問題の課題を自分自身で設定し、課題に関する流れ図・プログラム・発表資料を作成する。
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15週 |
応用実習(発表会) |
自身が設定したテーマを解決するプログラムについて発表を行う。
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 力のモーメントを求めることができる。 | 3 | |
角運動量を求めることができる。 | 3 | |
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。 | 3 | |
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 構造 | 影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。 | 4 | |
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。 | 4 | |
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。 | 4 | |
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。 | 4 | |
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 15 | 0 | 0 | 0 | 35 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 15 | 0 | 0 | 0 | 15 | 30 |