概要:
地盤工学等で学んだ自然災害論,地震,耐震設計に関する基礎知識を深め,より現実的な災害の抑止,軽減に関連した内容に進展する。そして,防災と環境に関する基礎的な知識を理解できる能力を涵養する。また,平常授業(演習・レポ-トを含む)に対する真摯な取組み態度を涵養する。
授業の進め方・方法:
授業内容は必要最小限の項目にとどめる。授業内容の理解を助けたり深めたりするために必要に応じてパソコンを用いた視覚的教材使用,演習や平常テストを実施し,その理解度・習得度を確認しながら授業を進め,全員が授業内容を理解できるよう配慮する。
注意点:
・再試験の条件を満たし,必要と判断した場合のみ,再試験を実施する。
・単位追認試験は実施する。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 速度と加速度の概念を説明できる。 | 3 | |
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。 | 3 | |
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。 | 3 | |
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。 | 3 | |
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。 | 3 | |
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。 | 3 | |
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 3 | |
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 3 | |
物体に作用する力を図示することができる。 | 3 | |
力の合成と分解をすることができる。 | 3 | |
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。 | 3 | |
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。 | 3 | |
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。 | 3 | |
慣性の法則について説明できる。 | 3 | |
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
運動方程式を用いた計算ができる。 | 3 | |
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。 | 3 | |
運動の法則について説明できる。 | 3 | |
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。 | 3 | |
最大摩擦力に関する計算ができる。 | 3 | |
動摩擦力に関する計算ができる。 | 3 | |
仕事と仕事率に関する計算ができる。 | 3 | |
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 3 | |
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。 | 3 | |
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。 | 3 | |
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 3 | |
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。 | 3 | |
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。 | 3 | |
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。 | 3 | |
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる. | 3 | |
熱 | エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。 | 3 | |
熱機関の熱効率に関する計算ができる。 | 3 | |
波動 | 波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。 | 3 | |
横波と縦波の違いについて説明できる。 | 3 | |
ホイヘンスの原理について説明できる。 | 3 | |
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。 | 3 | |
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。 | 3 | |
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。 | 3 | |
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。 | 3 | |
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。 | 3 | |
自然光と偏光の違いについて説明できる。 | 3 | |
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。 | 3 | |
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。 | 4 | |
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。 | 4 | |
土の締固め特性を説明できる。 | 4 | |
ダルシーの法則を説明できる。 | 4 | |
透水係数と透水試験について、説明できる。 | 4 | |
透水力による浸透破壊現象を説明できる。 | 4 | |
土のせん断試験を説明できる。 | 4 | |
土のせん断特性を説明できる。 | 4 | |
土の破壊規準を説明できる。 | 4 | |
地盤内応力を説明できる。 | 4 | |
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。 | 4 | |
圧密沈下の計算を説明できる。 | 4 | |
有効応力の原理を説明できる。 | 4 | |
ランキン土圧やクーロン土圧を説明でき、土圧算定に適用できる。 | 4 | |
基礎の種類とそれらの支持力公式を説明でき、土の構造物の支持力算定に適用できる。 | 4 | |
斜面の安定計算手法を説明でき、安全率等の算定に適用できる。 | 4 | |
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。 | 4 | |
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。 | 4 | |
地盤調査の分類と内容について、説明できる。 | 4 | |
施工・法規 | 工事執行までの各プロセスを説明できる。 | 4 | |
施工計画の基本事項を説明できる。 | 4 | |
品質管理、原価管理、工程管理、安全衛生管理、環境管理の仕組みについて、説明できる。 | 4 | |
建設機械の概要を説明できる。 | 4 | |
主な建設機械の作業能力算定法を説明できる。 | 4 | |
土工の目的と施工法について、説明できる。 | 4 | |
掘削と運搬および盛土と締固めの方法について、説明できる。 | 4 | |
基礎工の種類別に目的と施工法について、説明できる。 | 4 | |
コンクリート工の目的と施工法について、説明できる。 | 4 | |
型枠工・鉄筋工・足場支保工・打設工の流れについて、説明できる。 | 4 | |
トンネル工の目的と施工法について、説明できる。 | 4 | |