建設情報処理Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建設情報処理Ⅱ
科目番号 211420 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:若山芳三郎 著 学生のためのExcelVBA第2版[ISBN978-4-501-55450-7]東京電機大学出版局,プリント
担当教員 柳川 竜一

到達目標

プログラミングに関する基礎知識や数値解析手法を理解し,建設工学へ適用できる能力を涵養する。
1.様々なプログラミング言語の特徴を理解し、VBAの位置づけを理解する。
2.マクロ及びVBAプログラミングの作成・利用に関する知識を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1Excel関数やマクロ機能を理解することができる。Excel関数の利用やマクロによる記録とコードの修正ができる。Excel関数やマクロ機能を理解することができない。
評価項目2Excel上でフォームウィンドウを活用したプログラムを作成できる。Excel上でフォームウィンドウを作成することができる。GUIを理解することができない。
評価項目3基本的な数値計算法を理解し、プログラムに反映することができる。身の回りの物理現象をモデル化できる。身の回りの物理現象をイメージすることができない。

学科の到達目標項目との関係

 学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 C-1 説明 閉じる
 学習・教育到達度目標 C-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・建設情報処理Ⅰで学んだ基礎知識や文法を活用し、ExcelマクロやVBAを用いた処理プログラムができるようになる。
・数学の知識を用いた計算プログラミング作成にあたり、適切に流れ図を作成しプログラミングに反映できるようになる。
・身の回りの現象について、ExcelマクロやVBAプログラミングスキルを活用して問題解決を図ることができる。
授業の進め方・方法:
授業は,基本事項の講義とコンピュータを使った演習とを織り交ぜて行う。まず,コンピュータの基礎を学習する。次に,VBAの文法とアルゴリズムについて演習を交えながら学習する。さらに,基本的な数値計算法について考え方を習得する。最後に,専門分野の数値処理に関する課題を自ら企画・設定することで総合的なプログラミング能力の向上を図る。
注意点:
・建設情報処理Ⅰを履修している者を受講対象とする。
・単位追認試験,再試験あり(制限あり)。
・定期試験の重み付けは同じとする。
・課題の提出遅れは減点対象となる(提出遅れは最大で70%減,未提出は100%減の評価)。また、課題については採点し、その結果を踏まえて評価する事がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
様々なプログラム言語の特徴
画面表示
様々なプログラミング言語の概要を理解する。
2週 フローチャートの読取と作成 流れ図作成に必要な記号を理解し、プログラムの流れを可視化する。
3週 Excel関数の利活用① 習ったExcel関数を日常的に使えるようになる。
4週 Excel関数の利活用② 習ったExcel関数を日常的に使えるようになる。
5週 Excelマクロの実行
Excelマクロコードの編集
Excelのマクロ機能を使いこなす。
6週 繰返処理 VBAコマンドを理解し,繰返処理を使いこなす。
7週 条件分岐処理 VBAコマンドを理解し,条件分岐処理を使いこなす。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 情報セキュリティ教育 情報に関するハードウェアの取り扱いや情報セキュリティに関するグループワークを行い,情報管理の重要性を理解する。
10週 Excelと連携したデータ処理① Excel表データをVBAプログラミングで処理する。
11週 Excelと連携したデータ処理② Excel表データをVBAプログラミングで処理する。
12週 Excelと連携したデータ処理③ Excel表データをVBAプログラミングで処理する。
13週 Excelと連携したデータ処理④ Excel表データをVBAプログラミングで処理する。
14週 Excelと連携したデータ処理⑤ Excel表データをVBAプログラミングで処理する。
15週 Excelと連携したデータ処理⑥ Excel表データをVBAプログラミングで処理する。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 GUIプログラミング概要 Excelに搭載されているGUI機能を理解する。
2週 ユーザーフォーム① VBAプログラムの結果をユーザーフォームに反映させる。
3週 ユーザーフォーム② VBAプログラムの結果をユーザーフォームに反映させる。
4週 ユーザーフォーム③ VBAプログラムの結果をユーザーフォームに反映させる。
5週 応用実習(テーマ設定) 自分自身でオリジナルのVBAプログラムを作成する。
6週 応用実習(流れ図・プログラミング) 自分自身でオリジナルのVBAプログラムを作成する。
7週 応用実習(発表会)① 自分で作成したプログラムを紹介する。
8週 応用実習(発表会)② 自分で作成したプログラムを紹介する。
4thQ
9週 データの入出力処理 Excelデータのファイル入出力を使いこなす。
10週 数値計算① VBAを用いた数値計算を学ぶ。
11週 数値計算② VBAを用いた数値計算を学ぶ。
12週 数値計算③ VBAを用いた数値計算を学ぶ。
13週 数値計算④ VBAを用いた数値計算を学ぶ。
14週 数値計算⑤ VBAを用いた数値計算を学ぶ。
15週 数値計算⑥ VBAを用いた数値計算を学ぶ。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4前1,前2,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後2,後3,後4
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4前3,前4,前5,前6,前7
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。4前5,後1,後9
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4前1
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。4前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。4前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後15
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。4前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験レポート自由課題合計
総合評価割合602020100
基礎的能力2010030
専門的能力4010050
分野横断的能力002020