土質力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 土質力学Ⅰ
科目番号 221411 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 土木基礎力学2(実教出版・検定教科書)
担当教員 向谷 光彦

到達目標

地盤工学の基礎について学習する。地盤工学に関連した建設分野への専門的な力学の応用や適用の仕方・考え方・計算方法を身につけ,建設構造物を設計するための基礎を習得する。
1. 土の基本的な物理諸量が理解でき,計算できる。土の名称を知り,粒度分析の意義が理解でき土のコンシステンシ-が理解できる。
2. 締固めに関するプロクタ-の原理が説明できる。土中水の性質を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
土の基本的な物理諸量が理解でき,計算できる。土の名称を知り,粒度分析の意義が理解でき土のコンシステンシ-が理解できる。土の基本的な物理諸量が理解でき,計算ができる。土の名称を知り,粒度分析の意義が理解でき土のコンシステンシ-が説明できる。土の基本的な物理諸量が理解できる。土の名称を知り,粒度分析の意義が理解でき土のコンシステンシ-が理解できる。土の基本的な物理諸量が理解できず,計算できない。土の名称を知り,粒度分析の意義が理解できず土のコンシステンシ-が理解できない。
締固めに関するプロクタ-の原理が説明できる。土中水の性質を理解できる。締固めに関するプロクタ-の原理が説明できる。土中水の性質を説明でき,計算できる。締固めに関するプロクタ-の原理が理解できる。土中水の性質を理解できる。締固めに関するプロクタ-の原理が説明できない。土中水の性質を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

 学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
土質力学,地盤工学の基礎について学習する。地盤工学に関連した建設分野への専門的な力学の応用や適用の仕方・考え方・計算方法を身につけ,建設構造物を設計するための基礎を習得する。
授業の進め方・方法:
項目ごとに力学の基本的な考え方を解説すると同時に、専門用語の定義を十分理解することにつとめる。その都度代表的な演習問題を行い,学習内容の総合的な理解を深める。憶えなければならないことと理解して応用すべきことの区別を明確にしながら,基礎的事項の定着を達成する授業を行う。
注意点:
前期開講の水理学Ⅰと強く関連しているので,しっかりと復習しておいくこと。
教科書だけでなく,多くの問題を解くことで全体の学力定着につながります。適切な問題集は図書館などで自主的に探索し,より高い目標を持って学んで欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 地盤工学に関するイントロダクション
土の物性値
・土の基本的な物理諸量が理解できる。
・土の基本的な物理諸量が計算できる。
2週 土の物性値 ・土の基本的な物理諸量が理解できる。
・土の基本的な物理諸量が計算できる。
3週 土の物性値相互の関係 ・土の基本的な物理諸量が理解できる。
・土の基本的な物理諸量が計算できる。
4週 土の分類
粒径,粒度
・土の名称を知り,粒度分析の意義が理解できる。
5週 粘性土のコンシステンシー ・土のコンシステンシ-が理解できる。
6週 塑性と物性値の関係 ・土のコンシステンシ-が理解できる。
7週 プロクターの原理 ・締固めに関するプロクタ-の原理が説明できる。
8週 定期試験 ・土の基本的な物理諸量が理解できる。
・土の基本的な物理諸量が計算できる。
・土の名称を知り,粒度分析の意義が理解できる。
・土のコンシステンシ-が理解できる。
・締固めに関するプロクタ-の原理が説明できる。
4thQ
9週 現場密度管理 ・締固めに関するプロクタ-の原理が説明できる。
10週 土中の水 ・土中水の性質を理解できる。
・ダルシ-の法則を理解し簡単な問題に適用できる。
11週 土被り圧と有効応力 ・土被り圧を理解できる。
・有効応力の原理を説明できる。
12週 浸透力 ・浸透力を説明できる。
13週 透水係数の同定 ・定水位試験と変水位試験による透水係数の決定法を理解できる。
14週 有効応力原理と間げき水圧,全応力 ・土中水の性質を理解できる。
・有効応力の原理を説明できる。
15週 定期試験 ・土中水の性質を理解できる。
・ダルシ-の法則を理解し簡単な問題に適用できる。
・有効応力の原理を説明できる。
・浸透力を説明できる。
・定水位試験と変水位試験による透水係数の決定法を理解できる。
16週 試験返却 ・土中水の性質を理解できる。
・ダルシ-の法則を理解し簡単な問題に適用できる。
・有効応力の原理を説明できる。
・浸透力を説明できる。
・定水位試験と変水位試験による透水係数の決定法を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。4後3,後4,後5,後6,後8,後9,後11,後12,後13,後14,後15,後16
土の締固め特性を説明できる。4後7,後8,後9,後14,後15,後16
ダルシーの法則を説明できる。4後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
透水係数と透水試験について、説明できる。4後10,後12,後13,後14,後15,後16
透水力による浸透破壊現象を説明できる。4後11,後12,後13,後14,後15,後16
地盤内応力を説明できる。3後11,後12,後13,後14,後15,後16
有効応力の原理を説明できる。4後11,後12,後13,後14,後15,後16
地盤調査の分類と内容について、説明できる。4後1,後13,後15,後16

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合85150000100
土の基本的な物理諸量,土の名称,粒度,土のコンシステンシ-,締固め4010000050
土中水,透水係数,有効応力,間げき水圧,,全応力,浸透力455000050