主要な建設材料であるコンクリ-トおよびその構成材料である骨材の特性を説明することができる。JIS規格に準拠した試験を手順通りに遂行できる。実験データの整理方法やレポートの作成方法,特に「考察」の書き方を修得する。
概要:
建設材料学の学習と連続で実験実習を行う。コンクリートは教科書に書いてある通りにならない場合もあるので,常に実験実習に対して問題意識を持って臨み,その内容を十分理解した上で取り組むことが重要である。レポートは,第三者が見てよく分かるように体裁,内容,まとめ方などを工夫して作成すること。不十分なレポートについては修正を求める。
授業の進め方・方法:
骨材の諸性質を把握するための試験およびコンクリートの配合設計と破壊試験を中心として進める。
複数班に分かれて実験に取り組み,翌週にはレポート作成の時間を設ける。レポートは添削後に順次返却し,解説を加える。
注意点:
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・初回ガイダンス ・次週以降の試験内容の説明 |
骨材試験の種類について説明できる。
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2週 |
3班に分かれて以下の①~④を実施 ①細骨材の密度・吸水率試験,②骨材のふるい分け試験+モルタルバー作製,③骨材の表面水率試験,④粗骨材の密度・吸水率試験 |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。JIS規格に準拠して手順通りに実験ができる。
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3週 |
実験データの取りまとめおよびレポート作成に必要なOfficeソフトの使用方法① wordの基礎 |
wordを使用して実験データの取りまとめおよびレポート作成ができる。
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4週 |
3班に分かれて以下の①~④を実施 ①細骨材の密度・吸水率試験,②骨材のふるい分け試験+モルタルバー作製,③骨材の表面水率試験,④粗骨材の密度・吸水率試験 |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。JIS規格に準拠して手順通りに実験ができる。
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5週 |
実験データの取りまとめおよびレポート作成に必要なOfficeソフトの使用方法① Excelの基礎 |
Excelを使用して実験データの取りまとめおよびレポート作成ができる。
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6週 |
3班に分かれて以下の①~④を実施 ①細骨材の密度・吸水率試験,②骨材のふるい分け試験+モルタルバー作製,③骨材の表面水率試験,④粗骨材の密度・吸水率試験 |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。JIS規格に準拠して手順通りに実験ができる。
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7週 |
CADを使用した描画の基本 |
CADを使用して様々な供試体や各種試験の描画ができる。
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8週 |
3班に分かれて以下の①~④を実施 ①細骨材の密度・吸水率試験,②骨材のふるい分け試験+モルタルバー作製,③骨材の表面水率試験,④粗骨材の密度・吸水率試験 |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。JIS規格に準拠して手順通りに実験ができる。
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2ndQ |
9週 |
セメントの強さ試験および骨材実験のまとめレポートの作成 |
JIS規格に則り,セメントの強さ試験を遂行できる。実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
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10週 |
レポートの返却と解説および修正 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
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11週 |
W/C,S/C,混和剤の理解を深めるためのモルタルの練り混ぜ体験および流動性の確認 |
W/CやS/Cの違いがモルタルのフレッシュ性状に及ぼす影響を説明できる。混和剤の特徴を説明できる。
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12週 |
フレッシュコンクリート実験の説明 試験練り,フレッシュコンクリート試験 |
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。コンクリートの練り混ぜを手順通り遂行し,スランプ試験と空気量試験ができる。
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13週 |
配合修正,本練り,フレッシュコンクリート試験,円柱供試体作製 |
適切に配合修正を行い,本練りから供試体作製までの一連の流れを遂行できる。
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14週 |
コンクリートの圧縮強度試験,静弾性係数試験,割裂引張試験 |
コンクリートの強度試験を実施できる。
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15週 |
レポート作成 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
配合設計の復習 実験データの考察に関する演習① |
配合設計の手順を理解し、計算できる。実験データを適切に読み取り,考察することができる。
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2週 |
試験練り,フレッシュコンクリート試験 |
コンクリートの練り混ぜを手順通り遂行し,スランプ試験と空気量試験ができる。
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3週 |
配合修正,本練り,フレッシュコンクリート試験,角柱供試体作製 |
適切に配合修正を行い,本練りから供試体作製までの一連の流れを遂行できる。
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4週 |
コンクリートの曲げ試験 |
コンクリートの曲げ試験を実施できる。
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5週 |
レポート作成 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
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6週 |
レポートの返却と解説および修正 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
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7週 |
無筋,RC,PCの構造形式の違いに関する演習 |
無筋,RC,PCの構造形式について説明できる。
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8週 |
RC構造の基礎理論 |
RC構造の基礎について説明できる。
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4thQ |
9週 |
RC梁の型枠作製・配筋 |
RC梁の型枠作製および配筋ができる。
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10週 |
RC梁の打設 |
作製および設置した型枠にコンクリートを打込むことができる。
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11週 |
鉄筋の引張試験 |
鉄筋の引張試験を実施できる。
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12週 |
実験データの考察に関する演習② |
実験データを適切に読み取り,考察することができる。
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13週 |
RC梁の載荷試験 |
RC梁の載荷試験ができる。
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14週 |
レポート作成 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
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15週 |
レポート返却および1年間の内容の講評 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | 前2,前4,前6,前8 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 4 | 前2,前4,前6,前8 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | 前2,前4,前6,前8 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | 前2,前4,前6,前8 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | 材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。 | 4 | 前1 |
鋼材の種類、形状を説明できる。 | 4 | |
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。 | 4 | |
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。 | 4 | |
各種セメントの特徴、用途を説明できる。 | 4 | |
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前8 |
骨材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前8 |
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | |
コンクリートの長所、短所について、説明できる。 | 4 | 前1,前7 |
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。 | 4 | 前7 |
配合設計の手順を理解し、計算できる。 | 4 | |
非破壊試験の基礎を説明できる。 | 4 | |
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。 | 4 | |
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。 | 4 | |
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。 | 4 | |
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。 | 4 | |
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。 | 4 | |
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。 | 4 | 前7 |
構造 | 各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。 | 4 | |
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。 | 4 | |
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野(実験・実習能力) | 建設系分野(実験・実習能力) | 骨材のふるい分け試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前8 |
骨材の密度、吸水率試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前8 |
コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。 | 4 | |