情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 2106 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 情報処理研究会 編 「初心者のためのプログラミング課題集」 森北出版
担当教員 粂川 一也

到達目標

1. 代表的な情報システムとその利用形態について知っている。
2. コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができる。
3. 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。
4. 基礎的なプログラムを作成することができる。
5. 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。
6. 基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。
7. 任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。
8. 構築したいシステムの概要を第三者に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1代表的な情報システムとその利用形態について知っている。代表的な情報システムとその利用形態について知っている。代表的な情報システムとその利用形態について知らない。
評価項目2コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができる。コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解している。コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解していない。
評価項目3計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。計算機を用いた数学的な処理を知っている。計算機を用いて数学的な処理を行うことができない。
評価項目4基礎的なプログラムを作成することができる。基礎的なプログラムの作成方法を知っている。基礎的なプログラムの作成方法を知らない。
評価項目5同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知らない。
評価項目6基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。基礎的なアルゴリズムについて理解している。基礎的なアルゴリズムについて理解していない。
評価項目7任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装する方法を知っている。任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装する方法を知らない。
評価項目8構築したいシステムの概要を第三者に説明できる。構築したいシステムの概要を第三者に説明する方法を知っている。構築したいシステムの概要を第三者に説明する方法を知らない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
C言語によって,キーボード入力と画面出力を用いたプログラミングの基礎能力を養成する。数値と文字の入出力,条件判断,繰り返し処理,関数の利用,そして簡単なアルゴリズムの学習を行う。電卓でも計算できる実験データ処理を,プログラミングにより一括処理できる程度のプログラミング能力を養成する。
授業の進め方・方法:
学習項目内容の解説講義を受けた後,各自で課題プログラムの作成を行う。そして,適時にプリント配布される課題プログラム例によりプログラム方法の確認作業を各自が行う。こうしてプログラミング能力を次第に養成してゆく。定期試験前には学習内容の確認のために練習問題を配付するので,これにより学習の自己点検を行って確実な能力の定着をはかる。
注意点:
無断欠席,授業中の携帯電話,ゲーム,講義を妨害する行為等に対しては,成績を減じることがある。
オフィスアワー:毎月曜日放課後~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,プログラム開発環境,情報セキュリティの基礎 代表的な情報システムとその利用形態について知っている。D2:1
コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができる。D2:1
情報セキュリティの3要素(機密性,完全性,可用性)やインターネットリテラシーの基礎を理解し,説明できる。
D2:1,3
2週 プログラミングとC言語の特徴 ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。
E2:1,2
3週 C言語文法概説 構築したいシステムの概要を第三者に説明できる。D2:1
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。D2:1
4週 整数・実数の四則演算 基礎的なプログラムを作成することができる。
D2:1
5週 コンパイルエラーの読み方 ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。
E2:1,2
6週 標準入出力関数 プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。
D2:2
7週 標準ライブラリ関数 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。
D2:2
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 型変換 型変換の必要性を理解し,型変換ができる
D2:2
10週 場合分けとは 制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。
D2:2
11週 if文による場合分け 制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。
D2:2
12週 if-else文による場合分け その1 制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。
D2:2
13週 if-else文による場合分け その2 制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。
D2:2
14週 ネストしたif-else文 その1 制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。
D2:2
15週 ネストしたif-else文 その2 制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。
D2:2
16週 試験問題の解答
後期
3rdQ
1週 関係演算と論理演算による場合分け 演算結果を用いて正しく条件分岐ができる。
D2:2
2週 論理演算ORと n進数 演算結果を用いて正しく条件分岐ができる。
D2:2
3週 switch文 switch文により正しく条件分岐ができる。
D2:2
4週 ネストしたswitch文 switch文により正しく条件分岐ができる
D2:2
5週 for 型繰り返し 制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。
D2:2
6週 2重にネストしたfor 型繰り返し 制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。
D2:2
7週 多重にネストしたfor 型繰り返し 制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。
D2:2
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験問題の解答,最大公約数・最小公倍数 基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。
D2:2
10週 素数 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。
D2:2
11週 配列へのデータ入力 変数と型の概念を説明できる。データ型の概念を説明できる。
D2:1
12週 最大・最小アルゴリズム 与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。
D2:2
13週 平均アルゴリズム 与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。
D2:2
14週 ポインタ 変数と型の概念を説明できる。データ型の概念を説明できる。
D2:1
15週 関数 プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。
D2:2
16週 試験問題の解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3後10
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3後12,後13
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前1
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオプログラム課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000