情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 2106 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 萩谷 昌己 「高校情報I Python」 実教出版
担当教員 粂川 一也

到達目標

1. 情報技術は進展が速いということを理解し、それに伴う社会の変化と課題について知っている。
2. 代表的な情報システムとその利用形態について知っている。
3. コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができる。
4. オフィスアプリケーション(文書作成、表計算、プレゼンテーション等)を操作できる。
5. 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。
6. データベースの意義と概要について説明できる。
7. コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。
8. アナログ情報とデジタル情報の違いについて説明できる。
9. 基礎的なプログラムを作成することができる。
10. 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。
11. 基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。
12. 任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。
13. 構築したいシステムの概要を第三者に説明できる。
14. 情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を知っている。
15. 適切な伝達手段の選択と、モラル(道徳、倫理)に配慮した適切な情報の送受信ができる。
16. 情報の適切な表現方法を選択することができる。
17. 社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。
18. 基礎的なネットワークの構成と仕組みを知っている。
19. 情報通信ネットワークの仕組みや構成要素、プロトコルの役割や技術(OSI参照モデル)について知っている。
20. 情報セキュリティの必要性について説明できる。
21. 情報セキュリティ対策について説明できる。
22. 情報セキュリティの3要素(機密性、完全性、可用性)について説明できる。
23. 情報へのアクセス制限や認証方式について説明できる。
24. 基礎的な暗号技術とその必要性(HTTPS、VPN等)について説明できる。
25. 主要な攻撃の形態や実例について説明することができる。
26. 攻撃に対する防御方法(予防と対処)について知っている。
27. 情報セキュリティに関連する公的な規則(法律、ガイドライン等)と、その必要性について理解できる。
28. 所属する組織におけるセキュリティポリシーや規則と、その必要性について理解できる。
29. 取り扱う情報の分類(格付け)によって、それぞれ適切な取り扱いをする必要があることを理解できる。
30. 情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について理解できる。
31. 情報を取り扱う上でのリスクを洗い出し、適切に取り扱う方法を知っている。
32. インシデント発生時にとるべき行動を説明できる。
33. 脅威(意図的脅威、偶発的脅威)を理解し、その危険度と対策を知っている。
34. 与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。
35. 情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。
36. 個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。
37. インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している。
38. インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報技術は進展が速いということを理解し、それに伴う社会の変化と課題について知っている。情報技術は進展が速いということを理解し、それに伴う社会の変化と課題について知っている。情報技術は進展が速いということを理解し、それに伴う社会の変化と課題について知らない。
評価項目2代表的な情報システムとその利用形態について知っている。代表的な情報システムとその利用形態について知っている。代表的な情報システムとその利用形態について知らない。
評価項目3コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができる。コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができる。コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができない。
評価項目4オフィスアプリケーション(文書作成、表計算、プレゼンテーション等)を操作できる。オフィスアプリケーション(文書作成、表計算、プレゼンテーション等)を操作できる。オフィスアプリケーション(文書作成、表計算、プレゼンテーション等)を操作できない。
評価項目5計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。計算機を用いて数学的な処理を行うことができない。
評価項目6データベースの意義と概要について説明できる。データベースの意義と概要について説明できる。データベースの意義と概要について説明できない。
評価項目7コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できない。
評価項目8アナログ情報とデジタル情報の違いについて説明できる。アナログ情報とデジタル情報の違いについて説明できる。アナログ情報とデジタル情報の違いについて説明できない。
評価項目9基礎的なプログラムを作成することができる。基礎的なプログラムを作成することができる。基礎的なプログラムを作成することができない。
評価項目10基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができない。
評価項目11基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。基礎的なアルゴリズムについて理解している。基礎的なアルゴリズムについて理解していない。
評価項目12任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できない。
評価項目13構築したいシステムの概要を第三者に説明できる。構築したいシステムの概要を第三者に説明できる。構築したいシステムの概要を第三者に説明できない。
評価項目14情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を知っている。情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を知っている。情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を知らない。
評価項目15適切な伝達手段の選択と、モラル(道徳、倫理)に配慮した適切な情報の送受信ができる。適切な伝達手段の選択と、モラル(道徳、倫理)に配慮した適切な情報の送受信ができる。適切な伝達手段の選択と、モラル(道徳、倫理)に配慮した適切な情報の送受信ができない。
評価項目16情報の適切な表現方法を選択することができる。情報の適切な表現方法を選択することができる。情報の適切な表現方法を選択することができない。
評価項目17社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。社会における情報通信ネットワークの役割を説明できない。
評価項目18基礎的なネットワークの構成と仕組みを知っている。基礎的なネットワークの構成と仕組みを知っている。基礎的なネットワークの構成と仕組みを知らない。
評価項目19情報通信ネットワークの仕組みや構成要素、プロトコルの役割や技術(OSI参照モデル)について知っている。情報通信ネットワークの仕組みや構成要素、プロトコルの役割や技術(OSI参照モデル)について知っている。情報通信ネットワークの仕組みや構成要素、プロトコルの役割や技術(OSI参照モデル)について知らない。
評価項目20情報セキュリティの必要性について説明できる。情報セキュリティの必要性について説明できる。情報セキュリティの必要性について説明できない。
評価項目21情報セキュリティ対策について説明できる。情報セキュリティ対策について説明できる。情報セキュリティ対策について説明できない。
評価項目22情報セキュリティの3要素(機密性、完全性、可用性)について説明できる。情報セキュリティの3要素(機密性、完全性、可用性)について説明できる。情報セキュリティの3要素(機密性、完全性、可用性)について説明できない。
評価項目23情報へのアクセス制限や認証方式について説明できる。情報へのアクセス制限や認証方式について説明できる。情報へのアクセス制限や認証方式について説明できない。
評価項目24基礎的な暗号技術とその必要性(HTTPS、VPN等)について説明できる。基礎的な暗号技術とその必要性(HTTPS、VPN等)について説明できる。基礎的な暗号技術とその必要性(HTTPS、VPN等)について説明できない。
評価項目25主要な攻撃の形態や実例について説明することができる。主要な攻撃の形態や実例について説明することができる。主要な攻撃の形態や実例について説明することができない。
評価項目26攻撃に対する防御方法(予防と対処)について知っている。攻撃に対する防御方法(予防と対処)について知っている。攻撃に対する防御方法(予防と対処)について知らない。
評価項目27情報セキュリティに関連する公的な規則(法律、ガイドライン等)と、その必要性について理解できる。情報セキュリティに関連する公的な規則(法律、ガイドライン等)と、その必要性について理解できる。情報セキュリティに関連する公的な規則(法律、ガイドライン等)と、その必要性について理解していない。
評価項目28所属する組織におけるセキュリティポリシーや規則と、その必要性について理解できる。所属する組織におけるセキュリティポリシーや規則と、その必要性について理解できる。所属する組織におけるセキュリティポリシーや規則と、その必要性について理解していない。
評価項目29取り扱う情報の分類(格付け)によって、それぞれ適切な取り扱いをする必要があることを理解できる。取り扱う情報の分類(格付け)によって、それぞれ適切な取り扱いをする必要があることを理解できる。取り扱う情報の分類(格付け)によって、それぞれ適切な取り扱いをする必要があることを理解していない。
評価項目30情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について理解できる。情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について理解できる。情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について理解していない。
評価項目31情報を取り扱う上でのリスクを洗い出し、適切に取り扱う方法を知っている。情報を取り扱う上でのリスクを洗い出し、適切に取り扱う方法を知っている。情報を取り扱う上でのリスクを洗い出し、適切に取り扱う方法を知らない。
評価項目32インシデント発生時にとるべき行動を説明できる。インシデント発生時にとるべき行動を説明できる。インシデント発生時にとるべき行動を説明できない。
評価項目33脅威(意図的脅威、偶発的脅威)を理解し、その危険度と対策を知っている。脅威(意図的脅威、偶発的脅威)を理解し、その危険度と対策を知っている。脅威(意図的脅威、偶発的脅威)を理解し、その危険度と対策を知らない。
評価項目34与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができない。
評価項目35情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識していない。
評価項目36個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができない。
評価項目37インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識していない。
評価項目38インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報社会、情報デザイン、デジタル情報、ネットワーク、情報セキュリティ、データ処理、プログラミングについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書に沿って講義を行う。表計算ソフト・Pythonによるプログラミング演習を行う。
注意点:
無断欠席、授業中のゲーム、講義を妨害する行為等に対しては、成績を減じることがある。
オフィスアワー:毎月曜日放課後~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報と情報社会・問題解決の考え方 情報技術は進展が速いということを理解し、それに伴う社会の変化と課題について知っている。D2:1
2週 法規による安全対策 情報セキュリティの必要性について説明できる。D2:2
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。D2:2
情報セキュリティに関連する公的な規則(法律、ガイドライン等)と、その必要性について理解できる。D2:1
所属する組織におけるセキュリティポリシーや規則と、その必要性について理解できる。D2:1
3週 個人情報とその扱い 個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。D2:2
取り扱う情報の分類(格付け)によって、それぞれ適切な取り扱いをする必要があることを理解できる。D2:1
情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について理解できる。D2:1
4週 知的財産権の概要と産業財産権・著作権 情報セキュリティに関連する公的な規則(法律、ガイドライン等)と、その必要性について理解できる。D2:1
5週 コミュニケーションとメディア 情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を知っている。D2:1
適切な伝達手段の選択と、モラル(道徳、倫理)に配慮した適切な情報の送受信ができる。D2:2
6週 情報デザインと表現の工夫 情報の適切な表現方法を選択することができる。D2:2
7週 Webページと情報デザイン・プレゼンテーション オフィスアプリケーション(文書作成、表計算、プレゼンテーション等)を操作できる。D2:2
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 デジタル情報の特徴 アナログ情報とデジタル情報の違いについて説明できる。D2:2
10週 数値と文字の表現 コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。D2:2
11週 演算の仕組み コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。D2:2
12週 音の表現・画像の表現 コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。D2:2
13週 コンピュータの構成と動作・コンピュータの性能 コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取り扱いができる。D2:2
14週 ネットワークとプロトコル・インターネットの仕組み 社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。D2:2
基礎的なネットワークの構成と仕組みを知っている。D2:1
情報通信ネットワークの仕組みや構成要素、プロトコルの役割や技術(OSI参照モデル)について知っている。D2:1
15週 Webページの閲覧とメールの送受信
16週 試験問題の解答
後期
3rdQ
1週 情報システム・データベースの仕組み 代表的な情報システムとその利用形態について知っている。D2:1
データベースの意義と概要について説明できる。D2:2
2週 個人による安全対策・安全のための情報技術 情報セキュリティの3要素(機密性、完全性、可用性)について説明できる。D2:2
情報セキュリティ対策について説明できる。D2:2
情報へのアクセス制限や認証方式について説明できる。D2:2
基礎的な暗号技術とその必要性(HTTPS、VPN等)について説明できる。D2:2
主要な攻撃の形態や実例について説明することができる。D2:2
攻撃に対する防御方法(予防と対処)について知っている。D2:2
情報を取り扱う上でのリスクを洗い出し、適切に取り扱う方法を知っている。D2:1
インシデント発生時にとるべき行動を説明できる。D2:1
脅威(意図的脅威、偶発的脅威)を理解し、その危険度と対策を知っている。D2:1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している。D2:1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。D2:2
3週 データの収集と整理 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。D2:2
4週 ソフトウェアを利用したデータの処理 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。D2:2
5週 統計量とデータの尺度 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。D2:2
6週 時系列分析と回帰分析 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。D2:2
7週 モデル化とシミュレーション 計算機を用いて数学的な処理を行うことができる。D2:2
8週 後期中間試験
4thQ
9週 アルゴリズムとプログラミング 基礎的なアルゴリズムについて理解し、利用することができる。D2:2
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。D2:2
構築したいシステムの概要を第三者に説明できる。D2:2
10週 プログラミングの基本 基礎的なプログラムを作成することができる。D2:2
任意のプログラミング言語を用いて,構築したアルゴリズムを実装できる。D2:2
11週 配列 基礎的なプログラムを作成することができる。D2:2
12週 関数 基礎的なプログラムを作成することができる。D2:2
13週 探索のプログラム 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。D2:2
14週 整列のプログラム 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。D2:2
15週 オブジェクト指向プログラミング 基礎的なプログラムを作成することができる。D2:2
16週 試験問題の解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3後13
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3後9
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3後2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3後2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオプログラム課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000001050
専門的能力4000001050
分野横断的能力0000000