到達目標
1. 電子工学の歴史的背景を理解する.
2. 電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる.
3. 電子の量子状態を理解する.
4. 電界および磁界中の電子の運動を解析できる.
5. 電子の波動性について理解する.
6. 導体・半導体・絶縁体のエネルギーバンド図が説明できる.
7. 真空管の構造,原理,特性が説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 電子工学の歴史的背景を十分に理解し,説明できる. | 電子工学の歴史的背景を理解している. | 電子工学の歴史的背景を理解していない. |
評価項目2 | 電子の電荷量や質量などの基本性質を理解し,計算することができる. | 電子の電荷量や質量などの基本性質を理解している. | 電子の電荷量や質量などの基本性質を理解していない. |
評価項目3 | 電界および磁界中の電子の運動を十分に理解し,解析できる. | 電界および磁界中の電子の運動を解析できる. | 電界および磁界中の電子の運動を解析できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
電子の性質とその真空中,固体中での運動などの基本的な内容について学習する. また,電子の物理現象と実際のデバイスの動作の間の関連性,および,理論がどのように応用されているかいくつか例を挙げて説明する.
授業の進め方・方法:
テキストの内容に沿って講義を行う.各章の終わりには演習問題をレポートとして課し,演習の時間に学生に解答してもらう.授業ノートをきちんとまとめることが必要である.
注意点:
オフィスアワー:毎週月曜 放課後~17:00
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
電子工学の歴史 |
電子工学の歴史的背景を理解する.D4:1
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2週 |
電子の性質 |
電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる.D2:1-3
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3週 |
原子の構造 |
原子の構造を説明できる.パウリの排他律を理解し、原子内での電子の配列について理解する.D2:1-3
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4週 |
ボーアの理論 |
ボーアの理論について理解する.D2:1-3
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5週 |
エネルギー準位とスペクトル系列 |
電子のエネルギー準位を理解する.エレクトロンボルトの定義を説明し、単位換算等の計算ができる.D2:1,2
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6週 |
電子の量子状態 |
電子の量子状態を理解する.D2:1-3
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7週 |
演習 1 |
6週目までの範囲について演習問題を行い,各項目について理解を深める.D2:1-3
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
試験返却と解説 |
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10週 |
電界内・磁界内での運動 |
電界および磁界中の電子の運動を解析できる.D2:1-3
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11週 |
物質内からの電子の放出 |
電子放出について理解する.D2:1,2
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12週 |
電界による電子の加速 |
電界および磁界中の電子の運動を解析できる.D2:1-3
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13週 |
電子の波動性 |
電子の波動性について理解する.D2:1
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14週 |
演習2 |
前期中間試験以降13週目までの範囲について演習問題を行い,各項目について理解を深める.
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
試験返却と解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
シュレディンガー方程式 |
簡単なシュレディンガー方程式を理解する.D2:1,2
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2週 |
シュレディンガー方程式 |
簡単なシュレディンガー方程式を理解する.D2:1,2
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3週 |
フェルミ分布則 |
フェルミ分布を理解する.D2:1
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4週 |
自由電子モデル |
自由電子モデルを理解する.D2:1-3
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5週 |
金属 |
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる.D2:1-3
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6週 |
半導体 |
導体・半導体・絶縁体のエネルギーバンド図が説明できる. D2:1-3
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7週 |
演習3 |
6週目までの範囲について演習問題を行い,各項目について理解を深める.
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
試験返却と解説 |
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10週 |
電子管 |
真空管の構造,原理,特性が説明できる.D2:1-3
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11週 |
電子幾何光学 |
電子の偏向とその応用を説明できる.D2:1,2
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12週 |
光電管・光電子増倍管 |
光電子を理解し,光電子増倍管の原理を説明できる.D2:1
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13週 |
半導体デバイス |
pn接合を理解し,整流作用を説明できる.D2:1,2
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14週 |
演習4 |
後期中間試験以降13週目までの範囲について演習問題を行い,各項目について理解を深める.
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
試験返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 電気 | 導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。 | 3 | 後4,後5 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電子工学 | 電子の電荷量や質量などの基本性質を説明できる。 | 4 | 前2,前3 |
エレクトロンボルトの定義を説明し、単位換算等の計算ができる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6 |
原子の構造を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
パウリの排他律を理解し、原子の電子配置を説明できる。 | 4 | 前6,後3 |
結晶、エネルギーバンドの形成、フェルミ・ディラック分布を理解し、金属と絶縁体のエネルギーバンド図を説明できる。 | 4 | 後3,後5,後6 |
金属の電気的性質を説明し、移動度や導電率の計算ができる。 | 4 | 後5 |
真性半導体と不純物半導体を説明できる。 | 4 | 後6 |
半導体のエネルギーバンド図を説明できる。 | 4 | 後6 |
pn接合の構造を理解し、エネルギーバンド図を用いてpn接合の電流―電圧特性を説明できる。 | 4 | 後13 |
評価割合
| 試験 | レポート | 授業ノート | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 85 | 10 | 5 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 5 | 5 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 45 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |