概要:
電磁波はアンテナからどのように送受信されるか理解し,それに関連する電磁界計算法を学び,簡単なアンテナ特性が計算できるようにする。また,電磁波の大気,電離層,宇宙空間伝搬特性を理解すると共にその利用法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
本科目は4年の電波伝送学Ⅰに続くもので,各種アンテナの原理と電波の伝わり方をテキストの内容にほぼ沿って講義する。学修単位であるので,復習を必須とする。復習課題は各章末の演習問題をレポートして課す。締切時に提出のチェックを行い、返却する。LMS上に解答例を示すので、各自が行った解答を添削を行った後,再提出する。
注意点:
電波伝送学Ⅰを履修していること。
第一級陸上特殊無線技士の免許取得には,本科目の単位取得が必要である。
第二級海上特殊無線技士の免許取得には,本科目の単位取得が必要である。
オフィスアワー:毎金曜日16:00~17:00
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ビームアンテナ,指向性の積の原理,横形配列アンテナ |
実用されているアンテナを知る。D2:1
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2週 |
縦形配列アンテナ,定在波ビームアンテナ,進行波アンテナ |
定在波アンテナ,進行波アンテナの違いを理解する。D2:1-3
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3週 |
ロンビックアンテナ,くし形アンテナ,八木アンテナ,八木アンテナの解析 |
八木アンテナの原理を理解する。D2:1
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4週 |
折り返しアンテナ,折り返しアンテナの解析 |
折り返しアンテナ,八木・宇田アンテナ,ヘリカルアンテナ,進行波アンテナ,その他VHFやUHFアンテナの知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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5週 |
ホイップアンテナ,スリーブアンテナ,ブラウンアンテナ,ディスコーンアンテナ,ターンスタイルアンテナ,スーパターンスタイルアンテナ |
折り返しアンテナ,八木・宇田アンテナ,ヘリカルアンテナ,進行波アンテナ,その他VHFやUHFアンテナの知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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6週 |
スーパゲインアンテナ,双ループアンテナ,エンドファイヤヘリカルアンテナ,サイドファイヤヘリカルアンテナ,対数周期アンテナ |
折り返しアンテナ,八木・宇田アンテナ,ヘリカルアンテナ,進行波アンテナ,その他VHFやUHFアンテナの知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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7週 |
コーナレフレクタアンテナ,立体アンテナ,パラボラアンテナ,回転放物面の幾何的性質, |
折り返しアンテナ,八木・宇田アンテナ,ヘリカルアンテナ,進行波アンテナ,その他VHFやUHFアンテナの知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
テスト返却と解説,パラボラアンテナの一次放射器と開口面電界分布,カセグレンアンテナ,グレゴリアンアンテナ,オフセットパラボラアンテナ,クロスダイポール付きパラボラアンテナ,電磁ホーン |
パラボラアンテナ,カセグレンアンテナ,スロットアレイアンテナ,レンズアンテナなどのアンテナの知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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10週 |
電磁ホーン,円偏波パラボラアンテナの一次放射器,ホーンレフレクタアンテナ,電波レンズ |
パラボラアンテナ,カセグレンアンテナ,スロットアレイアンテナ,レンズアンテナなどのアンテナの知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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11週 |
スロットアンテナ,レーダ用スロットアレーアンテナ,無給電アンテナ,整合が必要な理由, |
パラボラアンテナ,カセグレンアンテナ,スロットアレイアンテナ,レンズアンテナなどのアンテナの知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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12週 |
反射損,インピーダンス整合,集中定数整合回路,インピーダンス整合,λ/4給電線による整合,モード整合 |
整合についての知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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13週 |
集中定数形バラン,シュペルトップ,U形バラン,広帯域なバラン,変成器形バラン,サーキュレータ,同軸方向性結合器,ハイブリッド回路,ダイプレクサ,導波管 |
整合についての知識を得る。D2:1,2,D3:1,2
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14週 |
導波管の減衰,円形導波管,導波管素子,マイクロストリップ線路,電波伝搬の形式,各周波数帯の電波伝搬特性 |
ストリップ線路について理解する。D2:1,D4:1
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15週 |
地上波の伝搬,電波の見通し距離,地球の等価半径係数,対流圏波のフェージング,M曲線,大気による減衰,電離層伝搬 |
電波伝搬の基礎知識の習得する。D2:1-3 大気中における電波伝搬の概要,地上波伝搬などについて理解する。 D2:1-3
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16週 |
前期期末試験,テスト返却と解説 |
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