社会科学Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 社会科学Ⅰ
科目番号 1140 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子システム工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教員作成資料を適宜配布する
担当教員 田村 昌己

到達目標

1. 四国遍路を中心とした巡礼文化に関する基礎的事項を理解し、それを説明できる。
2. インド仏教に関する基礎的事項を理解し、それを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1四国遍路を中心とした巡礼文化に関する基礎的事項を深く理解し、それを十分に説明することができる。四国遍路を中心とした巡礼文化に関する基礎的事項を理解し、それをある程度説明することができる。四国遍路を中心とした巡礼文化に関する基礎的事項を理解していない。
評価項目2インド仏教に関する基礎的事項を深く理解し、それを十分に説明することができる。インド仏教に関する基礎的事項を理解し、それをある程度説明することができる。インド仏教に関する基礎的事項を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前半は、四国遍路を取り上げ、空海の思想、四国遍路の成立と歴史、国内外の巡礼文化についての講義を行うとともに、札所の実地見学(原則参加必須)を実施する。後半は、空海の思想の源流となったインド仏教の思想を概説する。
授業の進め方・方法:
基本的には教員作成資料(視聴覚資料等を含む)を用いながら講義形式で進める。適宜ディスカッションの時間を設けるほか、リアクションペーパーや課題の提出を求める。また、参加必須の四国札所の実地見学会を開催し、それにもとづいたレポート(実地見学報告書)を作成・提出することを課す。
注意点:
四国札所(第70番札所本山寺)の実地見学会への参加を必須とする。見学会は6月10日(土)に実施するので、各自でスケジュールを調整して参加すること。ただし、やむを得ない事情により実地見学会に参加できない場合は、各自で見学することで代替可能とする。詳細は初回授業時にアナウンスをする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 四国遍路とは何か 四国遍路の成立と歴史について説明することができる。A1:3
2週 弘法大師空海の生涯と思想 空海の生涯と思想について説明することができる。A1:3
3週 日本の巡礼文化 西国三十三所巡礼などの日本の巡礼文化について、その歴史と特色を説明できる。A1:3
4週 ヒンドゥー教の巡礼文化 ヒンドゥー教の巡礼文化について理解し、日本の巡礼文化との類似点と相違点を説明できる。A1:3
5週 札所実地見学事前学習 実地見学を行う札所の歴史や文化財を調べ、実地見学での調査計画を立案できる。A1:3, C1:1
6週 札所実地見学(1) 見学札所の歴史や巡礼の実態に関する講義及び境内の文化財や遺構の鑑賞などを通じて巡礼文化を体験し、その成果を報告書にまとめることができる。A1:3, C3:1-2
7週 札所実地見学(2) 見学札所の歴史や巡礼の実態に関する講義及び境内の文化財や遺構の鑑賞などを通じて巡礼文化を体験し、その成果を報告書にまとめることができる。A1:3, C3:1-2
8週 中間試験 第1–7週の授業で培った、四国遍路を含めた巡礼文化とその関連事項に関する知識と考察を適切にアウトプットできる。A1:3
2ndQ
9週 ヴェーダとウパニシャッド インドの宗教思想の基礎概念である業報と輪廻、解脱とはそれぞれ何かを自分の言葉で簡潔に説明することができる。A1:3
10週 初期仏教 仏教の基本思想である縁起説、無我説とは何かを理解し、初期仏教の解脱論と修道論を簡潔に説明することができる。A1:3
11週 部派仏教 ブッダ入滅後の仏教教団がどのように展開して行ったかを理解し、三蔵とは何かを明確に自分の言葉で説明することができる。A1:3
12週 部派仏教の思想:アビダルマ 説一切有部の存在論と解脱論とはどのようなものかを理解し、自分の言葉で明確に説明することができる。A1:3
13週 大乗仏教の成立と展開 大乗仏教の基本思想とは何か、部派仏教の思想との相違点とは何かを説明することができる。A1:3
14週 大乗仏教の思想:中観思想 インド仏教中観派が説く言語的多元性の否定、二諦説とは何かを理解し、自分の言葉で明確に説明することができる。A1:3
15週 大乗仏教の思想:唯識思想 インド大乗仏教瑜伽行派が説く外界非実在論とはどのようなものかを理解し、瑜伽行派が説く解脱論と修道論について明確に説明することができる。A1:3
16週 期末試験 第9–15週の授業で培ったインド仏教に関する知識と考察を適切にアウトプットできる。A1:3

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポートポートフォリオ合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100
専門的能力0000
分野横断的能力0000