社会科学Ⅳ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 社会科学Ⅳ
科目番号 1150 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子システム工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 教員作成資料を適宜配布する
担当教員 田村 昌己,山崎 一穂

到達目標

四国遍路および仏教に関する基本知識を習得し、歴史的・文化的・思想的・宗教的観点からそれらを捉えることを通じて、社会や人類の営みに対する多様な視座を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1四国遍路に関する基礎的事項を深く理解し、それを十分に説明することができる。四国遍路に関する基礎的事項を理解し、それをある程度説明することができる。四国遍路に関する基礎的事項を理解していない。
評価項目2仏教に関する基礎的事項を深く理解し、それを十分に説明することができる。仏教に関する基礎的事項を理解し、それをある程度説明することができる。仏教に関する基礎的事項を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
令和5年度前期「社会科学Ⅰ」を踏まえて以下の発展的な内容を扱う。
まず前半は四国遍路を取り上げ、四国遍路の成立と歴史、空海の生涯と思想、寺院参拝に役立つ仏教の知識についての講義を行うとともに、札所と遍路道の実地見学を実施して四国遍路の実際を体験する。後半は広く仏教の思想について、個別のトピック(救済、修行実践、戒律、仏教説話など)について講義を行う。
授業の進め方・方法:
基本的には教員作成資料(視聴覚資料等を含む)を用いながら講義形式で進めるが、内容理解促進のため適宜ディスカッションやワークの時間を設ける。また、参加必須の四国遍路の実地見学会(見学先:第71番札所弥谷寺〜遍路道〜第72番札所曼荼羅寺)を開催し、それにもとづいたレポート(実地見学報告書)を作成・提出することを課す。
注意点:
成績評価に関して、四国遍路の実地見学会への参加とその成果レポート(実地見学報告書)の提出がない場合には単位取得を認めないので注意すること。見学会は5月25日(土)に実施する。やむを得ない事情により実地見学会に参加できない場合は教員に相談し、指示に従うこと。またレポート作成に際しては、十分な自学自習時間を充てて取り組む必要がある(※本科目は学修単位科目)。詳細は初回授業時にアナウンスをする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 四国遍路の成立と歴史 四国遍路の成立と歴史について説明することができる。A1:3
2週 弘法大師空海の生涯と思想 空海の生涯と思想について説明することができる。A1:3
3週 仏たちの種類と役割 仏教における様々な仏たちについて、その種類と役割を説明することができる。A1:3
4週 仏像鑑賞入門 仏像鑑賞に必要な基礎知識を習得し、その説明をすることができる。A1:3
5週 札所実地見学事前学習 実地見学を行う札所と遍路道の歴史や文化財を調べ、実地見学での調査計画を立案できる。A1:3
6週 札所実地見学(1) 札所と遍路道の実地見学を通じて、文化財の鑑賞や四国遍路の体験を行い、その成果を報告書にまとめることができる。A1:3, C3:1-2
7週 札所実地見学(2) 札所と遍路道の実地見学を通じて、文化財の鑑賞や四国遍路の体験を行い、その成果を報告書にまとめることができる。A1:3, C3:1-2
8週 札所実地見学(3) 札所と遍路道の実地見学を通じて、文化財の鑑賞や四国遍路の体験を行い、その成果を報告書にまとめることができる。A1:3, C3:1-2
2ndQ
9週 中間試験 第1–8週の授業で培った、四国遍路とその関連事項に関する知識と考察を適切にアウトプットできる。A1:3
10週 インド仏教の救済論 インド仏教における救済の基本的な考え方を理解した上で、知識が救済とどのように関わっているかを説明することができる。A1:3
11週 ヒンドゥー教の救済論 正統バラモン系の諸学派はどのような救済論を説いたか、その救済論と知識との関係を簡潔に説明することができる。A1:3
12週 業と輪廻 インド仏教における因果応報の基本的な考え方を理解した上で、部派仏教と大乗仏教の因果応報に関する思想的立場の違いについて説明することができる。A1:3
13週 部派仏教教団と律蔵 部派仏教教団にどのような部派が存在したか、また、各部派の律蔵がどのような構成をとり、どのようなことが戒律に説かれていたかを簡潔に説明することができる。A1:3
14週 仏教説話文学の世界 仏教説話とは何か、インドにおいて仏教説話が編纂された背景と目的とは何かを説明することができる。A1:3
15週 大乗仏教の修行実践 部派仏教と大乗仏教の修道論の違いを踏まえた上で、代表的な大乗経典類である浄土経典、般若経典にどのような修行実践の方法が説かれていたかを説明することができる。A1:3
16週 期末試験 第10–16週の授業で培ったインド仏教に関する知識と考察を適切にアウトプットできる。A1:3

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポートポートフォリオ合計
総合評価割合70300100
基礎的能力70300100
専門的能力0000
分野横断的能力0000