ディジタル回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 ディジタル回路Ⅱ
科目番号 3117 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子システム工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:木村誠聡著「ハードウェア記述言語によるディジタル回路設計の基礎」理数工学社,参考書:浜辺隆二著「論理回路入門」 森北出版
担当教員 月本 功,吉岡 源太

到達目標

1.論理ゲートを構成する回路動作を理解している。
2.VHDL による回路記述の基本を知っている。また,記述することができる。
3.VHDLで簡単な組合せ回路を設計できる。
4.VHDLで簡単な順序回路を設計できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理ゲートを構成する回路動作を理解している。論理ゲートを構成する回路動作を説明できる。論理ゲートを構成する回路動作を知っている。論理ゲートを構成する回路動作を理解していない。
VHDL による回路記述の基本を知っている。また,記述することができる。VHDL による回路記述の基本を知っていおり,記述することができる。VHDL による回路記述の基本を知っている。VHDL による回路記述の基本を知らない。
VHDLで簡単な組合せ回路を設計できる。VHDLで簡単な組合せ回路を設計できる。VHDLで簡単な組合せ回路を記述できる。VHDLで簡単な組合せ回路を記述できない。
VHDLで簡単な順序回路を設計できる。VHDLで簡単な順序回路を設計できる。VHDLで簡単な順序回路を記述できる。VHDLで簡単な順序回路を記述できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
単純な論理回路の動作を理解し,論理回路の設計に必要な基礎力を養う。また,ハードウェア記述言語であるVHDLを学習することで,LSIの設計手法についての理解を深める。この科目は企業での電子回路応用製品の設計・開発を担当していた教員が,その経験を活かし,講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
前期前半は,ディジタル回路を構成する電気・電子回路の基礎を学習する。前期後半以降は,代表的なハードウェア記述言語のVHDLによるLSI設計の基礎を学ぶとともに, VHDLによる回路設計演習を行い,習熟度を増すようトレーニングする。また,適宜小テストを行う。
注意点:
オフィスアワー:毎火曜日放課後~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ディジタル回路の現状 ディジタル回路の現状を知っている。
2週 論理ゲート内部回路 論理ゲート内部回路による分類と特徴を知っている。
3週 ディジタル回路の使用方法 ディジタルICの使用方法を習得する。
4週 CMOS回路構成と動作 論理ゲートを構成する回路動作を理解する。 E2:1
5週 プログラマブルLSIとHDL HDLを使用する理由を知っている。
6週 開発ツールの操作方法 開発ツールの操作方法を知っている。
7週 開発ツールの操作方法 開発ツールを使用することができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 VHDL記述の基本構成 基本構造を理解できる。 E2:1
10週 VHDL記述の基本構成 データの型と値,記述上の制約を理解できる。 E2:1
11週 VHDL記述の基本構成 階層設計を理解できる。 E2:1
12週 VHDLの同時処理文 同時処理を理解し,記述できる。E2:2
13週 VHDLの順次処理文 同時処理文と順次処理文の違いを理解できる。
14週 VHDLの順次処理文 組合せ回路の記述方法を知っている。 E2:1
15週 VHDLの順次処理文 順序回路の記述方法を知っている。E2:1
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 試験返却と解説,テストベンチ テストベンチを理解できる。
2週 テストベンチ テストベンチを記述できる。
3週 VHDLによるSR-FF記述 SR-FFを記述できる。 D2:2, E2:1.2
4週 VHDによるカウンタ記述 カウンタを記述できる。 D2:2, E2:1.2
5週 VHDによるカウンタ記述 カウンタの動作検証ができる。
6週 VHDLによる7セグメントデコーダ記述 7セグメントデコーダを記述できる。D2:2, E2:1.2
7週 VHDLによる7セグメントデコーダ記述 7セグメントデコーダの動作検証ができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 VHDによるシフトレジスタ記述 シフトレジスタを記述できる。 D2:2, E2:1.2
10週 VHDによるシフトレジスタ記述 シフトレジスタの動作検証ができる。
11週 VHDLによるマルチプレクサ記述 マルチプレクサを記述できる。 D2:2, E2:1.2
12週 VHDLによるマルチプレクサ記述 マルチプレクサの動作検証ができる。
13週 VHDLによるマルチプレクサ記述 マルチプレクサの動作検証ができる。
14週 復習と演習 VHDL記述することができる。
15週 復習と演習 VHDL記述することができる。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】ディジタルICの使用方法を習得する。3前3

評価割合

定期試験小テスト演習相互評価合計
総合評価割合805150100
専門的能力805150100