情報処理Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報処理Ⅰ
科目番号 4108 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 長谷川 聡 著「よくわかるC言語」近代科学社
担当教員 宮武 明義,篠山 学

到達目標

1. 制御構造を用いたプログラムを作成できる。
2. 配列を用いたプログラムを作成できる。
3. 自作関数を用いたプログラムを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1if,forを用いた応用問題のプログラムが作成できる。if,forを用いた基本問題のプログラムが作成できる。if,forを用いた基本問題のプログラムが作成できない。
評価項目2配列を用いた応用問題のプログラムが作成できる。配列を用いた基本問題のプログラムが作成できる。配列を用いた基本問題のプログラムが作成できない。
評価項目3自作関数を用いた応用問題のプログラムが作成できる。自作関数を用いた基本問題のプログラムが作成できる。自作関数を用いた基本問題のプログラムが作成できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータを問題解決の手段として活用するために必要不可欠なプログラミングの基礎知識を習得する。プログラミング言語としてC言語を用い,プログラム開発の基本手順から,文法や作法,基本的なアルゴリズムを学ぶ。
授業の進め方・方法:
本授業では,学習項目にそってC言語のプログラム文法や用法,アルゴリズムを解説する。その後に,基礎工学実験・実習でプログラミング演習を行い理解を深めるという形態とする。授業中には,学習項目が身に付いているか定期的に小テストを行い理解度を確認する。また適宜,課題問題を課しレポートとして提出させる。
注意点:
オフィスアワー:月曜日放課後~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,情報セキュリティの基礎 情報セキュリティの3要素(機密性,完全性,可用性)やインターネットリテラシーの基礎を理解し,説明できる。D2:1,3
2週 文字列の出力,変数と型 プログラミングの基本手順を説明できるD2:1,E2:1
3週 算術演算と代入 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できるD2:1,2,E2:1,E3:1
4週 標準入出力
5週 if文 制御構造の概念を理解し、条件分岐処理を記述できるD2:1,2,E2:1,E3:1
6週 関係演算
7週 論理演算
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験問題の解答
10週 for文 制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる D2:1,2,E2:1,E3:1
11週 ネストしたfor文
12週 while文
13週 配列
14週 最大・最小・平均アルゴリズム
15週 ソート(最大値選択法,挿入法) 配列を活用した基本的なアルゴリズムを説明できるD2:1,2,E2:1,E3:1
16週 試験問題の解答,ソート(交換法)
後期
3rdQ
1週 2次元配列
2週 ユーザ関数の宣言と定義 関数の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できるD2:1,2,E2:1,E3:1
3週 ユーザ関数呼び出し
4週 配列を引数にとるユーザ関数
5週 文字の入出力と計算
6週 文字列の入出力と計算
7週 文字列操作関数
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験問題の解答
10週 ファイル入力 ファイル入出力を理解し,いろいろなファイル操作コマンドを作成できるD2:2
11週 ファイル出力
12週 ファイル入出力を使ったプログラム
13週 コマンドライン引数 コマンドライン引数を理解し,いろいろなコマンドを作成できるD2:2
14週 再帰関数1
15週 再帰関数2
16週 試験問題の解答

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前7
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3前15
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3前15
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3前15
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前1
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前1
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4前3
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4後2
変数の概念を説明できる。4前3
データ型の概念を説明できる。4前3
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4前5
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4前5
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4前7
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前7
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。4前7
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。4前5,前10,前12
主要な計算モデルを説明できる。4前5,前10,前12
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。4前7
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。4前7
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。4前14
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。4前15
整列、探索など、基本的なアルゴリズムについて説明できる。4前15
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。4前2
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前2
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。4前2
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。4前12
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。4前2

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力301040
専門的能力402060
分野横断的能力000