基礎情報工学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 基礎情報工学
科目番号 4115 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 栢木厚著「令和06年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室」技術評論社
担当教員 川染 勇人

到達目標

情報工学の基礎を理解し、基本情報技術者試験合格程度の能力を身に付ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本情報技術者試験の内容を80%以上解ける基本情報技術者試験の内容を70%以上解ける基本情報技術者試験の内容を60%未満しか解けない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
基本情報技術者試験に出題される内容を中心に、情報工学の基礎項目を概説し、問題演習を行う。
授業の進め方・方法:
基礎事項を概説のあと、演習問題を解く。
注意点:
オフィスアワー: 月曜日16:00-17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
コンピュータ構成要素1
授業の目標を説明できる。
コンピュータの構成について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
2週 コンピュータ構成要素2 CPUについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
3週 コンピュータ構成要素3 入出力装置について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
4週 ソフトウェアとマルチメディア1 記憶管理について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
5週 ソフトウェアとマルチメディア2
基礎理論1
ファイル管理について説明出来る。D2:1,2, D3:1, D5:1
6週 基礎理論2 浮動小数点について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
7週 基礎理論3 半加算器と全加算器について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験の返却と解説
基礎理論4
中間試験でできていなかった箇所を見直す
オートマトンについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
10週 基礎理論5 アルゴリズムについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
11週 基礎理論6 代表的なデータ構造を説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
12週 基礎理論7 探索及び整列アルゴリズムについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
13週 基礎理論8 プログラムの属性について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
14週 システム構成要素1 システム構成について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
15週 システム構成要素2 システムの性能評価について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 データベーズ技術1 データベースについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
2週 データベーズ技術2 データ操作とSQLについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
3週 データベーズ技術3 データベースの応用について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
4週 ネットワーク技術1 通信プロトコルについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
5週 ネットワーク技術2 IPアドレスのクラスについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
6週 情報セキュリティ1 サイバー攻撃について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
7週 情報セキュリティ2 認証技術について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
SQLについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
8週 中間試験
4thQ
9週 試験の返却と解説
システム開発技術1
中間試験でできていなかった箇所を見直す
ソフトウェア開発について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
10週 システム開発技術2 モジュール分割について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
11週 マネジメント1 プロジェクトマネジメントについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
12週 マネジメント2 サービスマネジメントについて説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
13週 情報化と経営1 経営戦略について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
14週 情報化と経営2 情報関係の法律と権利について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
15週 情報化と経営3 労働・取引関連法規について説明できる。D2:1,2, D3:1, D5:1
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3後9,後10
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前8,前9
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前2,前3,前4
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3後5
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3前12
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3後9,後10
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3後9,後10
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3後9,後10
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3後9,後10
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアコンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。3前11,前12
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。3前11,前12
リスト構造、スタック、キュー、木構造などの基本的なデータ構造の概念と操作を説明できる。3前11,前12
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。3前13
計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。3前9
基数が異なる数の間で相互に変換できる。3前9
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。3前9
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。3前9
基本的な論理演算を行うことができる。3前9
コンピュータシステムネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。4後1
デュアルシステムやマルチプロセッサシステムなど、コンピュータシステムの信頼性や機能を向上させるための代表的なシステム構成について説明できる。4後2
集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。4後1
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。4後1
システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。4前13
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。4前13
プロジェクト管理の必要性について説明できる。4前13
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。4前14
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。4前14
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。4前5,後1
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。4前5,後1
排他制御の基本的な考え方について説明できる。4前5,後1
記憶管理の基本的な考え方について説明できる。4前5,前6
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後4,後5
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後4,後5
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後4,後5
インターネットの概念を説明できる。4後4,後5
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4後4,後5
情報数学・情報理論コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。4前9
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。4前9
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後9
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4後9
基本的な暗号化技術について説明できる。4後10
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4後10
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後9
データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4後7
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4後7
メディア情報の主要な表現形式や処理技法について説明できる。4前10

評価割合

試験発表合計
総合評価割合8020100
基礎的能力401050
専門的能力401050