到達目標
ネットワークを利用した通信の仕組みをOSI 参照モデルを用いて体系的に理解すると共に,アプリケーション層の代表的プロトコルについて理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | OSI参照モデルの各層の内容を説明できる。 | OSI参照モデルやTCP/IPの概要を言える。 | OSI参照モデルやTCP/IPが階層構造を持っていることを理解できていない。 |
評価項目2 | WebやメールがDNSと連携してどのように動いているかを説明できる。 | DNSのしくみを言える。 | DNSの役割を理解していない。 |
評価項目3 | HTTPプロトコルの詳細を理解し,Webアプリケーションとの関連を説明できる。 | HTTPのヘッダにはどのようなものがあるか知っている。 | WebにおけるHTTPの役割を理解していない。 |
評価項目4 | ファイアウォールの動作原理を説明できる。 | ファイアウォールの必要性を理解している。 | ファイアウォールとは何かが分からない。 |
評価項目5 | 文字集合と文字エンコーディングの違いを理解し,それらがどこで使われているか知っている。 | 文字コードとは何か,また,どのような種類があるかを知っている。 | 文字コードとは何かが分からない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現在の社会において必要不可欠となったインターネットのしくみを説明する。インターネットを支える技術であるTCP/IPを階層化モデル的視点から各層ごとにその役割を説明する。特にアプリケーション層については,代表的プロトコルであるDNS, POP、IMAP,HTTPを題材に,そのしくみを詳述する。プレゼンテーション層については文字コードや各種エンコーディングについて解説する。
授業の進め方・方法:
OSI 参照モデルを用いてインターネットの全体像を説明すると共に,日頃使用している各種ネットワークアプリケーションが,TCP/IP という基盤の上に構築された様々なアプリケーションプロトコルの実装であることを説明する。特に,DNS, POP、IMAP,HTTPについては,その仕組みを詳述する。文字コードやエンコーディングについては,実例を挙げて演習をすることで理解を深める。
注意点:
オフィス・アワー(月曜 16:00~17:00)
この科目は学修単位のため,授業外学習として,授業内容についてのレポート課題を課します。
総授業時間数の3分の1を超えて欠課した場合,評価は0点とする。なお,遅刻3回で欠課1時間とみなす。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業ガイダンス |
|
2週 |
OSI参照モデル |
OSI参照モデルの各層の役割を説明できる。D2:1-3
|
3週 |
TCP/IP |
OSI参照モデルとTCP/IPの違いを説明できる。ベストエフォートの考え方を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
|
4週 |
MACアドレス, IPアドレス, ポート番号 |
MACアドレス, IPアドレス, ポート番号のそれぞれの役割と違いを説明できる。D2:1-3
|
5週 |
インターネット上の各種サービス |
インターネットで利用されているアプリケーションにはどのようなものがあるか言える。D3:1,2
|
6週 |
DNS |
DNSの役割と動作原理を説明できる。D2:1-3. D3:1,2
|
7週 |
Webのしくみ |
Webページが表示されるしくみを説明できる。D2:1-3, D3:1,2
|
8週 |
電子メールのしくみ |
SMTP, POP, IMAPの違いを説明できる。D2:1-3, D3:1,2
|
4thQ |
9週 |
HTTP(その1) |
HTTPの詳細を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
|
10週 |
HTTP(その2) |
HTTPの詳細を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
|
11週 |
IPv6とは |
IPv6の必要性を理解する。D2:1-3
|
12週 |
ファイアウォール(その1) |
ファイアウォールの必要性を言える。D2:1-3
|
13週 |
ファイアウォール(その2) |
ファイアウォールの動作原理を説明できる。D2:1-3
|
14週 |
Unicodeとエンコーディング |
OSI参照モデルのプレゼンテーション層の役割を理解すると共に,Unicodeが生まれた背景を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
|
15週 |
MIMEとBASE64 |
MIMEとBASE64のしくみを説明できる。D2:1-3, D3:1,2
|
16週 |
試験問題の解答 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 50 |
専門的能力 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |