機械製図2

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 機械製図2
科目番号 110202 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 初心者のための機械製図 第5版:藤本元・御牧拓郎 監修(森北出版)/機械設計製図便覧 第11版:大西清 著(理工学社)参考書
担当教員 谷脇 充浩

到達目標

1.機械要素の略図を描くことができる
2.複数の機械要素からなる組立図を仕上げることができる
3.加工図面を仕上げるために必要なJIS規格を理解し、記述できる
4.第三者が見て、製作できる加工図面を描くことができる
5.JwCadを用いて2次元図面を描くことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械要素の略図法を理解し教科書を見ないでも描くことができる。機械要素の略図法を理解しているが 時々教科書を見て描くことができる。機械要素の略図法を理解していないので 描くことができない。
評価項目2複数の加工部品・要素部品からなる組立図を作成し、重要寸法や一括表記が正しく図示できる。解りやすく照合番号を上げ部品表も完成させることができる。複数の加工部品・要素部品からなる組立図を作成することはできるが、重要寸法や一括表記を正しく図示できない。複数の加工部品・要素部品からなる組立図を作成することができない。
評価項目3加工図面を仕上げるために必要なJISの規格を理解し、「図示」や「寸法」を見やすく 解りやすく 加工製図を描くことができる。加工図面を仕上げるために必要なJISの規格を理解し、「図示」や「寸法」を記入しているが 数点加工誤りを起こしそうな製図になっている。加工図面を仕上げるために必要なJISの規格を理解できていない。
評価項目4第三者が見て、製作・評価できる加工図面を計画通りに描くことができる。第三者が見て、製作・評価できる加工図面を描くことができる。第三者が見て、製作・評価できる加工図面を描くことができない。
評価項目5JwCadの作図機能を理解して Layerを分けた加工図面を描くことができる。JwCadの作図機能を理解して加工図面を描くことができる。JwCadを使って加工図面が描けない。

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械製作のなかで 働きや形状が類似し目的が共通している 「よく使われるな機械要素(要素部品)」がある。
これらの図示方法を修得しながら 加工部品と組み合わされた「組立図」を作成することを目標とする。
要素部品には、十分に機能を発揮させるために 取付ける加工部分に 「サイズ公差」や「表面性状」、「幾何公差」「熱処理」等 要求仕様が発生する。これらを理解して必要で十分な指示(過剰な指示内容にならない) を 作図演習を通じて学んでゆく。
後期には JwCADを使った作図演習も取り入れ、2次元CAD操作を理解する。
さらに、当授業内で描いた図面を使い 次年度の「総合実習」のなかで製作(加工-組立)していくことで、組立図/加工図の持つ意味について 自分なりに深く理解していくことにつなげる。また加工・組立の不具合や改善項目を図面にフィードバックし より完成度を高めるルーチンを理解する。
授業の進め方・方法:
演習課題に基づき 製図機械・製図器具を使った手書きの図面やCADを使った図面を描きながら、機械製図の描き方や機械製作に関する知識を実践的に習得し、「設計要求事項」にあった「設計指示の過不足」を自己チェックできるよう学習していく。
注意点:

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
本科目は履修要覧(p.9)に記載する「①必修科目」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 製図機器の取り扱い方
基本図面1
1
2週 基本図面2-1
1,2
3週 基本図面2-2 1,2
4週 課題演習1-1 1,2
5週 課題演習1-2
1,2
6週 課題演習1-3
1,2
7週 中間試験 3
8週 製図に関する知識 まとめ1 1,2,3
2ndQ
9週 課題演習2-1 1,2,3,4
10週 課題演習2-2
1,2,3,4
11週 課題演習2-3
1,2,3,4
12週 課題演習2-4
1,2,3,4
13週 課題演習2-5 1,2,3,4
14週 製図に関する知識 まとめ2
1,2,3
15週 期末試験 3
16週 前期まとめ
後期
3rdQ
1週 課題演習3-1
JwCadの基本操作1
1,2,3,4,5
2週 課題演習3-2
JwCadの基本操作2
1,2,3,4,5
3週 課題演習3-3
JwCadの基本操作3
1,2,3,4,5
4週 課題演習3-4
JwCadを用いた図面作成1
1,2,3,4,5
5週 課題演習3-5
JwCadを用いた図面作成2
1,2,3,4,5
6週 課題演習3-6
JwCadを用いた図面作成3
1,2,3,4,5
7週 中間試験 3
8週 製図に関する知識 まとめ3
JwCadの基本操作4
1,2,3,5
4thQ
9週 課題演習4-1
JwCadの基本操作5
1,2,3,4,5
10週 課題演習4-2
JwCadを用いた図面作成4
1,2,3,4,5
11週 課題演習4-3
JwCadを用いた図面作成5
1,2,3,4,5
12週 課題演習4-4
JwCadを用いた図面作成6
1,2,3,4,5
13週 課題演習4-5
JwCadを用いた図面作成7
1,2,3,4,5
14週 製図に関する知識 まとめ4
JwCadを用いた図面作成8
1,2,3,5
15週 期末試験  3
16週 後期まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
製図用具を正しく使うことができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
線の種類と用途を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
物体の投影図を正確にかくことができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
機械設計ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。4前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
軸の種類と用途を理解し、適用できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。2後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15,後16

評価割合

試験図面合計
総合評価割合4060100
基礎的能力000
専門的能力4060100
分野横断的能力000