工作実習２

科目基礎情報

学校	新居浜工業高等専門学校	開講年度	令和02年度 (2020年度)
授業科目	工作実習２
科目番号	110204	科目区分	専門 / 必修
授業形態	実習	単位の種別と単位数	履修単位: 3
開設学科	機械工学科	対象学年	2
開設期	通年	週時間数	3
教科書/教材	工作実習2テキスト　　新居浜工業高等専門学校・機械工学科編集
担当教員	田中 大介

到達目標

１． 下向アーク溶接が出きる。
２． 決められた寸法にやすり仕上げが出きる。
３． テーパ、ねじ切りが出きる。
４． 簡単な切削工程のプログラミンングが出きる。　　
５． ボール盤・ホブ盤・研削盤等の操作が出きる。
６． 鍛造の基本作業が安全に行える。
７． フローチャートを使いアルゴリズムを説明することができる。
８． 生産現場の安全・生産性向上における取組について理解できる。
９.　 SDGｓについて理解し、行動できる。
10.　 寸法測定、器差測定、三針法測定ができる。
11.　 機械仕掛けのメカニズムを理解できる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	下向アーク溶接が出きる	アーク溶接が出きる	アーク溶接が出ない
評価項目2	決められた寸法（公差内）にやすり仕上げが出きる	工具を選択し、やすり仕上げが出きる	やすり仕上げが出きない
評価項目3	旋盤を用いてテーパおよびねじ切りが出きる。	旋盤を用いてテーパまたは、ねじ切りが出きる。	旋盤を用いてテーパおよびねじ切りが出きない。
評価項目４	マシニングセンターの切削工程のプログラミンングが出き、ものづくりができる	マシニングセンターの切削工程のプログラミンングが出きる	簡単な切削工程のプログラミンングが出きない
評価項目５	フライス盤・ホブ盤・ボール盤・研削盤等の操作が出きる	フライス盤・ボール盤等の操作が出きる	スライス盤・ボール盤・ホブ盤・研削盤等の操作が出きない
評価項目６	エアハンマーなどを使い、安全に製品をつくることができる	鍛造の基本作業が安全に行える	鍛造の基本作業が安全に行えない
評価項目７	フローチャートを用いて、課題解決のためのアルゴリズムを提案できる	フローチャートを使いアルゴリズムを説明することができる	フローチャートを使いアルゴリズムを説明することができない
評価項目８	生産現場での安全・生産性向上における取組について理解できる	安全・生産性向上について理解できる	安全・生産性向上について理解できない
評価項目９	SDG４について理解し、政策提言ができる	SDG4について理解できる	SDG4を理解できない
評価項目１０	時間内に3種の測定法を用いて正確に測定できる	３種の測定法を用いて計測できる	３種のいずれも、正確に計測ができない
評価項目１１	１モーターで複数の動きを行うメカニズムを理解できる	機械仕掛けのメカニズムを理解できる	機械仕掛けのメカニズムを理解できない

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B)

教育方法等

概要:

工作実習での実践と座学における理論とは、互いに影響を与え合いながら発展するものである。機械工作法は技術の根幹をなすものであり、鍛造、溶接、手仕上げ及び各種工作機械の実習により理論と実践との融合を授業目標とする。

授業の進め方・方法:

工作実習での実践を通して精度や検査についても学ぶ。
約７人1グループに分かれ、それぞれ6ショップをローテーションし、スキルを身につける。
各ショップ4回の計24回実習。
また、ESD（持続可能な開発教育）についてもワークショップ形式で学ぶ
さらに、からくり(メカニズム)についても学び、理解する。

注意点:

※実習に自学自習はないので、欠席するとその回の成績は報告書(３0点）のみとなる。
※欠席した場合も含め、報告書は毎回必ず提出すること。
※評価は30回の平均である。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
本科目は履修要覧(p.9)に記載する「①必修科目」である。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	安全・５Sについて	８
		2週	ESDについて	９
		3週	ESDについて	９
		4週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		5週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		6週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		7週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		8週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
	2ndQ
		9週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		10週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		11週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		12週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		13週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		14週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		15週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－７
		16週
後期
	3rdQ
		1週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		2週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		3週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		4週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		5週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		6週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		7週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		8週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
	4thQ
		9週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		10週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		11週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		12週	溶接／手仕上げ／NC旋盤／ ボール盤・ホブ盤・研削盤／ 鍛造／ 機械検査	１－６，１０
		13週	機械仕掛けのメカニズム	１１
		14週	機械仕掛けのメカニズム	１１
		15週	機械仕掛けのメカニズム	１１
		16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
基礎的能力	自然科学	物理実験	物理実験	測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。	3	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				安全を確保して、実験を行うことができる。	3	前1
				実験報告書を決められた形式で作成できる。	3	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				有効数字を考慮して、データを集計することができる。	3	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
専門的能力	分野別の工学実験・実習能力	機械系分野【実験・実習能力】	機械系【実験実習】	実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。	3	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。	4	前1,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。	3	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				やすりを用いて平面仕上げができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				アーク溶接の基本作業ができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				旋盤主要部の構造と機能を説明できる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12
				少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。	4	前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12

評価割合

	実習の技術	関心・取組	工夫	報告書	合計
総合評価割合	50	10	10	30	100
基礎的能力	0	0	0	0	0
専門的能力	50	10	10	30	100
分野横断的能力	0	0	0	0	0