機械実習2

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械実習2
科目番号 110210 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 機械実習2テキスト 新居浜工業高等専門学校・機械工学科編集
担当教員 粂野 紘範

到達目標

1. アーク溶接ができる。
2. 鍛造の基本作業が安全に行える。
3. テーパ、ねじ切りができる。
4. 工具を選択し、手仕上げ加工ができる。
5. 簡単な切削工程のプログラミングができる。
6. フライス盤・ボール盤・形削盤等の操作ができる。
7. メカトロニクスシステムに対して与えられた課題を解決するためのプログラムを作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1すみ肉溶接ができる。アーク溶接ができる。アーク溶接ができない。
評価項目2エアハンマーなどを使い、安全に製品をつくることができる。鍛造の基本作業が安全に行える。鍛造の基本作業が安全に行えない。
評価項目3旋盤を用いてテーパおよびねじ切りができる。旋盤を用いてテーパまたは、ねじ切りができる。旋盤を用いてテーパおよびねじ切りができない。
評価項目4手仕上げ加工で決められた寸法(交差内)に加工できる。工具を選択し、手仕上げ加工ができる。手仕上げ加工ができない。
評価項目5マシニングセンタの切削工程のプログラミングができ、ものづくりができる。マシニングセンタの切削工程のプログラミングができる。簡単な切削工程のプログラミングができない。
評価項目6フライス盤・ボール盤・形削盤を用いて、決められた寸法に加工できる。フライス盤・ボール盤・形削盤の操作ができる。フライス盤・ボール盤・形削盤の操作ができない。
評価項目7メカトロニクスシステムに対して与えられた課題を解決するための模範例とは異なるプログラムを作成することができる。メカトロニクスシステムに対して与えられた課題を解決するためのプログラムを作成することができる。メカトロニクスシステムに対して与えられた課題を解決するためのプログラムを作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械実習での実践と座学における理論とは、互いに影響を与え合いながら発展するものである。機械工作法は技術の根幹をなすものであり、鍛造、溶接、手仕上げ及び各種工作機械の実習により理論と実践との融合を授業目標とする。
授業の進め方・方法:
機械実習での実践を通して様々な加工技術と、物を動かすためのプログラミングについて学ぶ。
約7人1グループに分かれ、それぞれの6ショップをローテーションし、スキルを身につける。
各ショップ2回の計14回実習。
注意点:
※実習に自学自習はないので、欠席するとその回の成績は報告書(30点)のみとなる。
※欠席した場合も含め、報告書は期日までに毎回必ず提出すること(各報告書の期日は、原則的には実習を行なった翌週の実習の時間までである。)。
※報告書が提出されていない場合には、補講を行う場合がある。
※欠席の場合には担当教員に事前/事後に関わらず連絡をとり、指示を仰ぐこと。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
本科目は履修要覧(p.9)に記載する「①必修科目」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 【第1サイクル】鍛造/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 2~7
3週 【第1サイクル】鍛造/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 2~7
4週 【第1サイクル】鍛造/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 2~7
5週 【第1サイクル】鍛造/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 2~7
6週 【第1サイクル】鍛造/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 2~7
7週 中間試験期間
8週 【第1サイクル】鍛造/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 2~7
2ndQ
9週 【第2サイクル】溶接/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 1, 3~7
10週 【第2サイクル】溶接/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 1, 3~7
11週 【第2サイクル】溶接/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 1, 3~7
12週 【第2サイクル】溶接/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 1, 3~7
13週 【第2サイクル】溶接/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 1, 3~7
14週 【第2サイクル】溶接/手仕上げ/マシニングセンタ/形削盤・フライス盤/旋盤/メカトロ 1, 3~7
15週 期末試験期間
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
安全を確保して、実験を行うことができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
実験報告書を決められた形式で作成できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野(実験・実習能力)機械系分野(実験・実習能力)実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。4
やすりを用いて平面仕上げができる。4
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。4
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。4
アーク溶接の基本作業ができる。4
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。4
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。4
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。4
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。4

評価割合

実習の技術関心・取組工夫報告書合計
総合評価割合50101030100
基礎的能力00000
専門的能力50101030100
分野横断的能力00000