環境と人間

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 環境と人間
科目番号 100410 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 環境科学入門 学術図書出版社 参考書地球汚染1,2  NHK取材班著  (日本放送協会)日本放送協会地球は救えるか1,2  NHK取材班著  (日本放送協会)環境とエネルギー  安藤淳平著  (東京化学同人)地球温暖化の時代  スティーブン・H・シュナイダー著  (ダイヤモンド社)地球と人類は持続するか  高辻正基著  (裳華房)エントロピーの法則  J.リフキン著  (詳伝社)沈黙の春  レイチェル・カーソン著  (新潮社)他多数
担当教員 吉川 貴士,白井 みゆき,皆本 佳計,松原 靖廣

到達目標

1.貧困・格差など開発問題の原因と構造を理解できる こと。
2.企業の環境対策経営や、先進国と途上国における対立の解決、持続可能な開発、経 済システムの必要性を認識できること。
3.持続可能な社会環境や地域活性化の観点から、現代社会のあり方やライフスタイル を見直す必要を認識できること
4.新たな自然科学の動向とともに、地球の自然環境や生命に関する基礎知識を鑑み、 環境保護、エネルギー問題、心身の健康などを改善する必要を認識できること。
5.物質とエネルギーの機構やダイナミックスについて広い視野を持って、現代社会の あり方やライフスタイルを見直す必要を認識できること。
6.思想・芸術・歴史などの視点から、持続可能性の土台となる人間のあり方を探究 し、環境問題を幅広く見ることができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 国際協力(支援)のあり方について、3つの方法を理解し、「どのような形で途上国と関わるのがよいのか」具体的に説明できる。国際協力における「する側」と「される側」の区別を超えたところの「国際協力とは何か」について説明できる。国際協力において「してはいけない援助」について認識できない。
評価項目2 企業の環境対策経営や、先進国と途上国における対立の解決、持続可能な開発、経済システムの必要性を理解し、いくつかの具体例をあげて正確に説明できる。 企業の環境対策経営や、先進国と途上国における対立の解決、持続可能な開発、経済システムの必要性を説明できる。企業の環境対策経営や、先進国と途上国における対立の解決、持続可能な開発、経 済システムの必要性を説明できない。
評価項目3持続可能な社会環境や地域活性化の観点から、現代社会のあり方やライフスタイルを見直す必要性を理解し、いくつかの具体例をあげて正確に説明できる。持続可能な社会環境や地域活性化の観点から、現代社会のあり方やライフスタイル を見直す必要性を説明できる。持続可能な社会環境や地域活性化の観点から、現代社会のあり方やライフスタイル を見直す必要性を説明できない。
評価項目4新たな自然科学の動向とともに、地球の自然環境や生命に関する基礎知識を鑑み、 環境保護、エネルギー問題、心身の健康などを改善する必要性を理解し、いくつかの具体例をあげて正確に説明できる新たな自然科学の動向とともに、地球の自然環境や生命に関する基礎知識を鑑み、 環境保護、エネルギー問題、心身の健康などを改善する必要性を説明できる。新たな自然科学の動向とともに、地球の自然環境や生命に関する基礎知識を鑑み、 環境保護、エネルギー問題、心身の健康などを改善する必要性を説明できない。
評価項目5 物質とエネルギーの機構やダイナミックスについて広い視野を持って、現代社会の あり方やライフスタイルを見直す必要性を理解し、いくつかの具体例をあげて正確に説明できる。 物質とエネルギーの機構やダイナミックスについて広い視野を持って、現代社会の あり方やライフスタイルを見直す必要性を理解し説明できる。物質とエネルギーの機構やダイナミックスについて広い視野を持って、現代社会の あり方やライフスタイルを見直す必要性を理解し説明できない。
評価項目6思想・芸術・歴史などの視点から、持続可能性の土台となる人間のあり方を探究し、環境問題をを様々な学問分野と関連付けて理解し、説明できる。思想・芸術・歴史などの視点から、持続可能性の土台となる人間のあり方を探究 し、環境問題を説明できる。思想・芸術・歴史などの視点から、持続可能性の土台となる人間のあり方を探究 し、環境問題を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教養 (D) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
宇宙から見た地球環境とは何か、人類と生態系との関係、利便性の追求と公害の発生、エネルギー問題、環境政策を具体例を参考にしながら学ぶ。さらに未来に向けて人類はどう対処すべきか考察する能力を涵養する。
授業の進め方・方法:
履修上の注意として現代の我々の生活はエネルギーを大量消費することにより成り立っています。熱力学的に考えると、このままでは近い将来現在のエネルギー大量消費生活が破綻することは明らかです。自分たちの置かれている立場を理解し、持続可能な社会とは何かを考え、自ら積極的に行動する社会人となってほしい。 事前学習・自己学習および
関連科目として熱力学とエネルギーを扱う「物理1・2」および無機・有機の化学物質を学ぶ「化学1・2」の基礎知識に関連しています。授業前に教科書・参考書・ネットなどで各題目・項目について読んで予習すること。
注意点:
この科目は学修単位科目であるので、(90時間-講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、{(90時間-講義時間)×3 /4} 時間以上に相当する課題が指定期限までに提出される場合に限り単位取得の受験資格が認められる。 期末試験100%(学修単位科目:課題レポートの提出数が3/4以上(10回以上/13回出題)の者は受験資格あり)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 援助が現地に与える影響をについて考えること(吉川) 1,2,3,4,5,6
2週 現地で行われている開発プロジェクトの種類や方法(吉川) 1,2,3,4,5,6
3週 自分たちができること、してはいけない援助について(吉川) 1,2,3,4,5,6
4週 原子力発電(皆本) 1,2,3,4,5,6
5週 大気汚染(皆本) 1,2,3,4,5,6
6週 別子銅山の公害対策(皆本) 1,2,3,4,5,6
7週 人類と地球の生態系(白井) 1,2,3,4,5,6
8週 エネルギー資源と放射性同位体(白井) 1,2,3,4,5,6
2ndQ
9週 ゴミ問題・放射性廃棄物(白井) 1,2,3,4,5,6
10週 生きている地球-地球の誕生・構造・活動(牛尾) 1,2,3,4,5,6
11週 生命の誕生と進化~オゾン層破壊の脅威(牛尾) 1,2,3,4,5,6
12週 食品の汚染(牛尾) 1,2,3,4,5,6
13週 地球上の植生、バイオーム(松原) 1,2,3,4,5,6
14週 ミクロコスモス(松原) 1,2,3,4,5,6
15週 不確実な未来へ向けて(松原) 1,2,3,4,5,6
16週 期末試験 1,2,3,4,5,6

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。4
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。4
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。4
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。4
マグマの生成と火山活動を説明できる。4
地震の発生と断層運動について説明できる。4
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。4
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。4
地球上の生物の多様性について説明できる。4
生物の共通性と進化の関係について説明できる。4
生物に共通する性質について説明できる。4
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。4
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。4
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。4
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。4
森林の階層構造を理解し、森林・草原・荒原の違いについて理解している。4
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。4
世界のバイオームとその分布について説明できる。4
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。4
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。4
生態ピラミッドについて説明できる。4
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。4
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。4
有害物質の生物濃縮について説明できる。4
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。4
専門的能力専門的能力の実質化共同教育共同教育クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。4
企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。4
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識・教養が、企業及び社会でどのように活用されているかを理解し、技術・応用サービスの実施ができる。4
地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。4
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。4
技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。4
技術者として、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、存在の価値のあることを理解できる。4

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力2020
専門的能力4040
分野横断的能力4040