電子回路2

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電子回路2
科目番号 130409 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 出口 幹雄

到達目標

1. OPアンプ回路について理解していること。
2. 発振回路について理解していること。
3. 変調・復調について理解していること。
4. 電力増幅回路・電源回路について理解していること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1OPアンプ回路の動作について、電子素子の性質と電気回路の諸法則に基づいて分析して説明することができる。OPアンプ回路の代表的な回路の動作について説明することができる。OPアンプ回路の動作について説明することができない。
評価項目2発振回路の動作について、電子素子の性質と電気回路の諸法則に基づいて分析して説明することができる。発振回路の代表的な回路の動作について説明することができる。発振回路の動作について説明することができない。
評価項目3変調・復調回路の動作について、電子素子の性質と電気回路の諸法則に基づいて分析して説明することができる。変調・復調回路の代表的な回路の動作について説明することができる。変調・復調回路の動作について説明することができない。
評価項目4電力増幅回路・電源回路の動作について、電子素子の性質と電気回路の諸法則に基づいて分析して説明することができる。電力増幅回路・電源回路の代表的な回路の動作について説明することができる。電力増幅回路・電源回路の動作について説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3年において学習する電子回路 1 に引き続き、主にバイポーラトランジスタ回路・OPアンプ回路を中心とするアナログ回路技術について理解し、通信や電力制御への応用、さらに集積回路技術等の基本的問題に対する解法を身に付けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
注意点:
【事前学習】電気磁気学、電気回路および電子回路1の内容を良く復習しておくこと。
【自己学習】WebClassに掲載する資料を熟読して学習しておくこと。
【関連科目】電子回路1の内容を基礎とする。電気回路3・4、制御工学1や通信工学概論とも密接に関わる内容を扱う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 OPアンプの特徴 1
2週 OPアンプの基本回路 1
3週 OPアンプの応用回路(1) 微分回路・積分回路 1
4週 OPアンプの応用回路(2) 加算回路・減算回路 1
5週 OPアンプの応用回路(3) コンパレータ 1
6週 OPアンプの応用回路(4) フィルタ 1
7週 OPアンプの応用回路(5) 整流回路 1
8週 中間試験
2ndQ
9週 OPアンプの応用回路(6) その他の応用回路 1
10週 OPアンプの取り扱いにおける重要事項 オフセット 1
11週 OPアンプの取り扱いにおける重要事項 CMRR 1
12週 OPアンプの取り扱いにおける重要事項 位相補償・スルーレート 1
13週 発振回路の原理  2
14週 CR発振回路 2
15週 LC発振回路 2
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 パルス発振回路 2
2週 変調・復調の概念 3
3週 振幅変調および復調 3
4週 振幅変調・復調の回路 3
5週 周波数・位相変調および復調 3
6週 周波数変調の変調回路 3
7週 周波数変調の復調回路 3
8週 中間試験
4thQ
9週 パルス変調の種類 3
10週 パルス変調の回路 3
11週 A/D変換・D/A変換回路 3
12週 電力増幅回路(1) 4
13週 電力増幅回路(2) 4
14週 電源回路 4
15週 電力用素子 4
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。4
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。4
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。4
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。4
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4
理想変成器を説明できる。4
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4
FETの特徴と等価回路を説明できる。4
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4
演算増幅器の特性を説明できる。4
反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000