数学A-3-2

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 数学A-3-2
科目番号 102340 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 高専テキストシリーズ 微分積分2 第2版 上野健爾[監修] 高専の数学教材研究会[編] (森北出版)、高専テキストシリーズ 微分積分2問題集 第2版 上野健爾[監修] 高専の数学教材研究会[編](森北出版)
担当教員 松田 一秀

到達目標

1. 2変数関数の偏微分の計算をできるようにする。
2. 2変数関数の極値問題(条件付き問題も含む)を計算できるようにする。
3. 陰関数定理を理解し、活用できるようにする。
4. 複素数平面について基本的事項を理解する。
5. 重積分を理解し、(極座標に変数変換する場合も含めて)計算できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複雑な2変数関数の偏微分、接平面の方程式、全微分を計算できる。簡単な2変数関数の偏微分、接平面の方程式、全微分を計算できる。簡単な2変数関数の偏微分、接平面の方程式、全微分を計算できない。
評価項目2簡単な2変数関数の極値を求められるうえ、条件つき極値問題も解くことができる。簡単な2変数関数の極値を求められる。簡単な2変数関数の極値を求められない。
評価項目3陰関数を計算できるうえ、陰関数定理を用いて、曲線の接線の方程式も求められる。陰関数を計算できる。陰関数を計算できない。
評価項目4複素数平面を理解し、極形式の計算ができるうえ、ド・モアブルの定理も使え、複素数平面における簡単な図形および移動を理解している。複素数平面を理解し、極形式の計算ができる。複素数平面を理解していない、もしくは極形式の計算ができない。
評価項目5簡単な2重積分の計算だけでなく、積分の順序変更、変数変換を伴う2重積分、重積分を用いた立体の体積も計算できる。簡単な2重積分を計算できる。簡単な2重積分を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

工学基礎知識 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学技術者の基礎知識として不可欠である微分積分学について、数学A-3-1に引き続いて学習する。
授業の進め方・方法:
本講義では、2変数関数についての微分・積分を学習する。また、複素数平面を扱う。
注意点:
この科目は専門基礎科目であり、4年終了時までに修得する必要がある。また、欠席超過となった場合は進級できない。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。本科目は履修要覧(p.9)に記載する「②専門基礎科目」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 学習の心構え、授業の概要、2変数関数(§4 偏導関数) 1
2週 偏導関数、合成関数の導関数・偏導関数 1
3週 接平面、全微分と近似 1
4週 2変数関数の極値(§5 偏導関数の応用),極値の判定法 2
5週 陰関数の微分法 3
6週 条件付き極値問題 2
7週 中間試験
8週 複素数、複素数平面(補助プリント) 4
4thQ
9週 極形式、ド・モアブルの定理 4
10週 図形と方程式 4
11週 2重積分(§6 2重積分) 5
12週 累次積分による2重積分の計算 5
13週 変数変換 5
14週 立体の体積 5
15週 期末試験
16週 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3後8
2変数関数の定義域を理解し、不等式やグラフで表すことができる。3後1
合成関数の偏微分法を利用して、偏導関数を求めることができる。3後2
簡単な関数について、2次までの偏導関数を求めることができる。3後2
偏導関数を用いて、基本的な2変数関数の極値を求めることができる。3後4
2重積分の定義を理解し、簡単な2重積分を累次積分に直して求めることができる。3後11,後12
極座標に変換することによって2重積分を求めることができる。3後13
2重積分を用いて、簡単な立体の体積を求めることができる。3後14

評価割合

試験小テスト・課題提出・受講状況合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000
分野横断的能力000