概要:
前期は、安全や環境に関する講義とともに、基本的な化学実験器具の使い方、実験操作および実験ノート・レポートの作成法をマスターする。後期は、身近な物質や現象に関連する実験、金属イオンの定性分析実験を通して、化学と生物工学への関心を高める。
授業の進め方・方法:
前期は講義と実験、後期は実験を行う。講義は教室で、実験は実験室で行う。実験では、最初に実験内容の説明と実施方法及び注意点を解説し、その後に実験を行う。特に、安全に対する意識を高めるため、白衣・保護メガネの着用などに関して厳しく指導する。実験終了後は個別に実験ノートを確認し、指導や補足を行う。また、実験ノートは定期的に提出してもらい、記載内容をチェックする。
注意点:
高専では、将来、実践的技術者として活躍するために、実験科目を最も重要と位置づけている。本科目は2年生以上のすべての実験科目につながる基礎となるので、基本的な操作や実験ノートの記録の仕方を習得するとともに、実験に対する真摯な態度を身につけてほしい。
実験専用のノートを用意しておくこと。実験前にはテキストを読んで予習をし、実験ノートに実験の目的などをあらかじめ書いておくこと。また、実験後には結果のまとめや課題を実験ノートに書くこと。
本科目の内容は、化学や基礎生物学の授業と関連する。
Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。本科目は履修要覧(p.9)に記載する「①必修科目」である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。 | 3 | |
実験テーマの目的を理解し、適切な手法により取得したデータから近似曲線を求めるなど、グラフや図、表を用いて分かり易く効果的に表現することができる。 | 3 | |
必要に応じて適切な文献や資料を収集し、実験結果について説明でき、定量的・論理的な考察を行い、報告書を作成することができる。 | 2 | 前5,前8,前11,前12,前13,前14,後1,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。 | 2 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 化学・生物系分野(実験・実習能力) | 化学・生物系分野(実験・実習能力) | 使用する試薬の危険性を理解し、適切に取り扱うことができる。 | 2 | |
実験廃液の分類方法を理解し、適切に処理できる。 | 2 | |
安全を意識して実験に取り組み、災害時の対応について説明できる。 | 2 | |
実験の目的・理論・操作方法を説明できる。 | 3 | |
実験データを正しく取り扱うことができる。 | 2 | |
適切な構成と文章でレポートを作成できる。 | 2 | |
適切な方法を用いて定性及び定量分析ができる。 | 2 | |