基礎生物学

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 基礎生物学
科目番号 140106 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 生物基礎 浅島誠 他著(東京書籍)、生物 浅島誠 他著(東京書籍)、生物図録 視覚でとらえるフォトサイエンス(数研出版)
担当教員 喜多 晃久

到達目標

1.細胞の構造と機能について簡単に説明できる。
2.DNAの構造と遺伝子発現について簡単に説明できる。
3.タンパク質の構造と機能について簡単に説明できる。
4.バイオテクノロジーの原理と応用について簡単に説明できる。
5.生体内におけるエネルギー変換について簡単に説明できる。
6.体内環境の調節について簡単に説明できる。
7.免疫のしくみについて簡単に説明できる。
8.動植物の発生について簡単に説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1細胞の構造と機能の関係について理解し、具体的な例を挙げて説明ができる細胞の構造と機能について簡単に説明できる 細胞の構造と機能について説明できない
評価項目2DNAの構造と遺伝子発現について理解し、具体例を挙げ詳しく説明ができるDNAの構造と遺伝子発現について簡単に説明できるDNAの構造と遺伝子発現について説明できない
評価項目3タンパク質の構造と機能について理解し、具体例を挙げ詳しく説明ができるタンパク質の構造と機能について簡単に説明できるタンパク質の構造と機能について説明できない
評価項目4バイオテクノロジーの原理をを理解し、その応用について具体的に説明ができるバイオテクノロジーの原理と応用について簡単に説明できるバイオテクノロジーの原理と応用について説明できない
評価項目5生体内におけるエネルギー変換について理解し、具体的なATP生産を基に説明ができる生体内におけるエネルギー変換について簡単に説明できる生体内におけるエネルギー変換について説明できない
評価項目6体内環境の調節の仕組みを理解し、正確に説明ができる体内環境の調節について簡単に説明できる。体内環境の調節について説明できない
評価項目7免疫とそれにかかわる細胞の働きについて理解し、正確に説明することができる免疫とそれにかかわる細胞の働きについて、その概要を説明することができる免疫とそれにかかわる細胞の働きについて説明できない
評価項目8生態系のバランスと生物多様性の保全を例を挙げて説明できる生態系の保全について簡単に説明できる生態系の保全について説明できない

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在、生物学に関する領域は非常に広くなってきており、特にバイオテクノロジーを用いる考え方は一般化してきている。今後の学習、進学、就職において必要となる。
授業の進め方・方法:
主に講義形式の授業とし、定期試験、授業態度により評価する。
注意点:
生物学については、小、中学校での授業からある程度の知識を得ていると思う。この授業は、そのレベルを上げ、これから学ぶ生物関連の科目へのステップとなるので、生物学により興味を持って学んで欲しい。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。本科目は履修要覧(p.9)に記載する「④選択科目」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 生物の多様性と共通性 1
2週 生命活動とエネルギー(1) 1, 2
3週 生命活動とエネルギー(2) 1, 2
4週 生体物質と細胞(1) 1, 3
5週 生体物質と細胞(2) 1, 3
6週 生命現象を支えるタンパク質(1) 3
7週 生命現象を支えるタンパク質(2) 3
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験返却、復習
10週 生物と遺伝子 2, 4
11週 遺伝情報の分配 2, 4
12週 遺伝情報とタンパク質の合成 2, 3
13週 遺伝情報の発現 2
14週 遺伝子の発現調節 2
15週 バイオテクノロジー 4
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 代謝とエネルギー(1) 5
2週 代謝とエネルギー(2) 5
3週 代謝とエネルギー(3) 5
4週 体内環境(1) 6
5週 体内環境(2) 6
6週 体内環境と調節(1) 6
7週 体内環境と調節(2) 6
8週 中間試験
4thQ
9週 試験返却、復習
10週 免疫(1) 7
11週 免疫(2) 7
12週 生物の生殖と配偶子の形成(1) 8
13週 生物の生殖と配偶子の形成(2) 8
14週 動物の発生 8
15週 植物の発生 8
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。3前1,後1
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。3前2,後1
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。3前5,後3
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。3前3
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。3前6,前7
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。3前3
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。3前4,前5
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。3前13
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。3後12,後13,後14,後15
細胞周期について説明できる。3前11
分化について説明できる。4前11
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。3前14,前15
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。3後4,後5
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。3後6,後7
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4後6,後7
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。3後10,後11
生物化学タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。3前6,前7
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。3前6,前7
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。3前6,前7
タンパク質の高次構造について説明できる。3前6,前7
ヌクレオチドの構造を説明できる。3前10
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。3前10
DNAの半保存的複製を説明できる。3前11
RNAの種類と働きを列記できる。3前12,前13,前14
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。3前12,前13,前14
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。3前7
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。3前7
解糖系の概要を説明できる。3後1
クエン酸回路の概要を説明できる。3後1
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。3後1
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。3後2
各種の光合成色素の働きを説明できる。3後3
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。3後3
炭酸固定の過程を説明できる。3後3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力80002000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000