概要:
本科目では、生体を構成する物質の構造や性質、身体に取り入れた物質の「分解→吸収→利用→排泄」といった生体内での流れを学習する。これらを学習することにより、私たちの身体においてどのような現象が起こっているのかをイメージできるようになることを目的とする。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式により授業を行い、定期テスト、小テスト、課題、授業態度により評価する。
注意点:
授業開始時に、前回の授業の小テストを行うため、必ず復習をしておくこと。
覚える内容の多い科目であるが、自身の身体に関係することや日常に耳にすることのある語句に関連する内容が多いため、ただ単に暗記するのではなく、日常の事柄と関連付けながら覚えることが望ましい。
Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。本科目は履修要覧(p.9)に記載する「③ 選択必修科目」である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 後1 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 4 | 後5 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 4 | 後5,後7 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 4 | 後13 |
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。 | 4 | 後11,後12 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 3 | 後2,後3,後13 |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 3 | 後2,後3,後13 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 4 | 後2 |
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。 | 3 | 後2 |
グリコシド結合を説明できる。 | 3 | 後2 |
多糖の例を説明できる。 | 3 | 後2 |
脂質の機能を複数あげることができる。 | 4 | 後4 |
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。 | 4 | 後4 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 4 | 後4 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 後3 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 3 | 後3 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 後3 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 3 | 後3 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 4 | 後13 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 3 | 後13 |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 3 | 後13 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 3 | 後13 |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 3 | 後13 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 後14,後15 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 後6 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 後6 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 3 | 後6 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 後7 |