生物化学3

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 生物化学3
科目番号 140426 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】マクマリー生物有機化学[生化学編] 原書8版 菅原 二三男・倉持 幸司(監修、翻訳)(丸善出版)、【参考書】コーン・スタンプ生化学 田宮信雄・八木達彦 訳(東京化学同人)、生化学辞典 今堀和友・山川民夫 監修(東京化学同人)、分子細胞生物学 G.Karp 著 山本正幸・渡辺雄一郎 監訳(東京化学同人)
担当教員 堤 主計

到達目標

1.20種類のアミノ酸の構造と性質について説明できること
2.ペプチド・タンパク質の一次構造とその決定法について説明できること
3.ペプチド・タンパク質の二次構造、高次構造とその働きについて説明できること
4.糖の種類と構造について説明できること
5.グルコシドとは何かについて説明できること(例;アデノシン、マルトース等)
6.単純多糖と複合多糖について、構造と性質の違いについて説明できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目120種類のアミノ酸の構造と性質について化学構造と性質を関連づけながら説明できる20種類のアミノ酸の構造と性質について説明できる20種類のアミノ酸の構造と性質について説明できない
評価項目2ペプチド・タンパク質の一次構造とその決定法について化学的基礎から説明できることペプチド・タンパク質の一次構造とその決定法について説明できるペプチド・タンパク質の一次構造とその決定法について説明できない
評価項目3ペプチド・タンパク質の二次構造、高次構造とその働きについて分子構造をイメージでき、また理論的に説明できるペプチド・タンパク質の二次構造、高次構造とその働きについて説明できるペプチド・タンパク質の二次構造、高次構造とその働きについて説明できない
評価項目4糖の種類と構造について化学式も用いて説明できる糖の種類と構造について概略を説明できる糖の種類と構造について概略を説明できない
評価項目5グルコシドとは何かについて化学式を用いて説明できるグルコシドとは何かについて説明できるグルコシドとは何かについて説明できない
評価項目6多糖の構造と性質の違いについて化学的にしっかり理解した説明ができる多糖の構造と性質の違いについて説明できる多糖の構造と性質の違いについて説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-4 説明 閉じる
専門知識 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では、生物化学2の内容を引き継ぎ、特に前半ではタンパク質の基本構造といろいろな働き、後半では糖質の構造と機能について学習する。
授業の進め方・方法:
講義形式、適宜質問
注意点:
生物化学2までに細胞の基礎化学を終え、引き続き生体構成素子であるタンパク質と糖質について詳細を学ぶ。タンパク質、糖質の化学は脂質、核酸の化学と並んで非常に重要なものであることを認識し、学習に励んでほしい。この生物化学3を修得しておかなければ5年次の科目が理解できない。たとえば、生体触媒工学、分子生物学、発酵工学などの5年次科目の基盤となる。
生物化学2の内容をしっかり理解しておくこと。その他の関連科目としては、生物応用化学実験3&4にしっかりと取り組み、また、合成化学の学習を怠らないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 アミノ酸とタンパク質入門 1
2週 タンパク質の1次構造(1) 2
3週 タンパク質の1次構造(2) 2
4週 タンパク質の2次構造(立体構造) 3
5週 タンパク質の相互作用と生体制御入門(1) 2,3
6週 タンパク質の相互作用と生体制御入門(2) 2,3
7週 タンパク質の高次構造と機能(ヘモグロビン等) 3
8週 中間試験
4thQ
9週 アルコールとカルボニル化合物の化学、アセタールの化学 4
10週 炭水化物:生物と立体化学 4
11週 単糖類(1) 5
12週 単糖類(2) 5
13週 多糖類(1) 6
14週 多糖類(2) 6
15週 糖類の生合成と機能 4,6
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3
線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることができる。3
合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。3
平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。3
微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力200000020
専門的能力800000080
分野横断的能力0000000