卒業研究

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 卒業研究
科目番号 140510 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 12
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 12
教科書/教材 各指導教員に委ねる。
担当教員 河村 秀男,中山 享,早瀬 伸樹,衣笠 巧,勝浦 創,間淵 通昭,堤 主計,西井 靖博,橋本 千尋

到達目標

1.研究テーマの目的を、社会的背景や既往の研究と関連付けて理解できること。
2.研究目的に沿って実験を遂行し、その結果を観察・記録し、実験ノートに整理できること。
3.得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解できること。
4.実験成果を取りまとめ、論理的に文章で記述できること。
5.実験成果を口頭で発表し、討論において的確に受け答えができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1研究テーマの目的を、社会的背景や既往の研究と関連付けて理解できる。研究テーマの目的を、社会的背景と関連付けて理解できる。研究テーマの目的を、社会的背景と関連付けて理解できない。
評価項目2研究目的に沿って実験を遂行し、その結果を観察・記録し、研究ノートに自らの考察などを含めて整理できる。研究目的に沿って実験を遂行し、その結果を観察・記録し、研究ノートに整理できる。実験結果の観察・記録を研究ノートに整理できない。
評価項目3得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解し、論理的に説明できる。得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解できる。得られた実験データから導かれる解釈を正しく理解できない。
評価項目4実験成果を取りまとめ、図表などを用いて研究内容を論理的に文章で記述できる。実験成果を取りまとめ、図表などを用いて研究内容を文章で記述できる。実験成果を取りまとめられず、図表などを用いて研究内容を文章で記述できない。
評価項目5実験成果を口頭で発表し、討論において的確に受け答えができる。実験成果を口頭で発表し、討論において受け答えができる。実験成果を口頭で発表できない。討論において受け答えができない。

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B) 説明 閉じる
自己表現 (C) 説明 閉じる
問題解決能力・自己向上力 (D) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
専門知識と実験技術を問題解決に利用できる能力を修得し、さらに計画的に問題解決を遂行する能力を身につけることを目的として、個別のテーマを持って研究を実施する。また、論文作成や発表会を通して、基本的なプレゼンテーション能力を会得する。
授業の進め方・方法:
学生各自が研究テーマを持ち、各教員の指導の下に研究を行う。主なテーマは次の通りである。

乳酸菌などの抗腫瘍性に関する研究、油脂分解菌に関する研究、全固体型イオン電極に関する研究、ガスセンサの開発、機能性色素の合成、機能性食品の開発、ナノファイバーの開発、リポソーム膜の可溶化、新規機能性セラミックスの開発、環境汚染物質の微生物分解、界面活性剤を用いたタンパク質の分離、溶媒抽出法による着色排水の処理、高分子と界面活性剤の相互作用、光機能性分子の合成と応用、生分解性高分子の合成と実用化、逆ミセルを用いたタンパク質の抽出分離、薬剤放散デバイスの開発、環境応答性高分子溶液の機構解明とその応用 等。

前期末に中間発表会を行い、学年末に卒業研究論文を提出して卒業研究発表会を実施する。
注意点:
4年生までに行なってきた学生実験と異なり、卒業研究はこれまで誰も行なっていない研究である。実験結果によってはこれまでの常識をくつがえすような新たな発見となるかもしれない。学生一人一人が新しい分野における開拓者であるとの気概を持って研究に積極的に取り組んでほしい。また、研究テーマに関連する基礎的事項を身につけるために論文や成書などを読みこなす能力、ならびに卒業研究論文作成や学科内の発表会を通したプレゼンテーション能力の会得も心がけてほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 各研究室におけるガイダンスおよび研究テーマ選定 1
2週 研究目的の把握、文献調査 1,2,3
3週 研究方法、計画の立案・策定 1,2,3
4週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
5週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
6週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
7週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
8週 研究方法、計画の改善・策定 1,2,3,4
2ndQ
9週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
10週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
11週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
12週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
13週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
14週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
15週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
16週 プレゼンテーション作成 4,5
後期
3rdQ
1週 中間発表 4,5
2週 研究方法、計画の改善・策定 1,2,3,4
3週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
4週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
5週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
6週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
7週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
8週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
4thQ
9週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
10週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
11週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
12週 実験の遂行、データ整理、解析、考察 1,2,3
13週 卒業論文作成 4,5
14週 卒業論文作成 4,5
15週 プレゼンテーション作成 4,5
16週 卒業研究発表会 4,5

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化共同教育共同教育クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。3前1,前2
企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。3前2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識・教養が、企業及び社会でどのように活用されているかを理解し、技術・応用サービスの実施ができる。3前2
地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。3前2
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。4前2
技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。4前2
技術者として、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、存在の価値のあることを理解できる。4前2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。4前1,前2
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。4前2
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。4前2
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。4前2
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。4前2
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。4前1,前2
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。4前1,前2
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。4前2
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。4前2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性身内の中で、周囲の状況を改善すべく、自身の能力を発揮できる。 4前2
集団の中で、自身の能力を発揮して、組織の勢いを向上できる。4前2
日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。4前2
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。4前2
学生であっても社会全体を構成している一員としての意識を持って、行動することができる。4前2
市民として社会の一員であることを理解し、社会に大きなマイナス影響を及ぼす行為を戒める。人間性・教養、モラルなど、社会的・地球的観点から物事を考えることができる。4前2
チームワークの必要性・ルール・マナーを理解し、自分の感情の抑制、コントロールをし、他者の意見を尊重し、適切なコミュニケーションを持つとともに、当事者意識を持ち協調して共同作業・研究をすすめることができる。4前2
組織やチームの目標や役割を理解し、他者の意見を尊重しながら、適切なコミュニケーションを持つとともに、成果をあげるために役割を超えた行動をとるなど、柔軟性を持った行動をとることができる。4前2
先にたって行動の模範を示すことができる。口頭などで説明し、他者に対し適切な協調行動を促し、共同作業・研究をすすめことができる。4前2
目指すべき方向性を示し、先に立って行動の模範を示すことで他者に適切な協調行動を促し、共同作業・研究において、系統的に成果を生み出すことができる。リーダーシップを発揮するために、常に情報収集や相談を怠らず自身の判断力をも磨くことができる。4前2
法令を理解し遵守する。基本的人権について理解し、他者のおかれている状況を理解することができる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識している。4前1,前2
法令を理解し遵守する。研究などで使用する、他者のおかれている状況を理解できる。自分が関係している技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を理解し、技術者が社会に負っている責任を認識し、身近で起こる関連した情報や見解の収集に努めるなど、技術の成果が社会に受け入れられるよう行動できる。4前1,前2
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。4前1,前2
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。4前1,前2
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4前2
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4前2
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。3前1,前2
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。3前2

評価割合

内容理解実験技術問題解決態度発表論文合計
総合評価割合151510103020100
基礎的能力0000000
専門的能力1515000030
分野横断的能力001010302070