概要:
高分子は、自然界に見られる繊維や食品、人間の手によって合成されたプラスチックやフィルムなど、生活に欠かせない材料となっている。本科目では、身の回りに存在する高分子はどのように合成されているか、またその種類と性質について学ぶと共に、環境や生命に及ぼす影響についても学ぶ。教科書やプリントを中心にした講義に加え、演習を随時行うことにより理解を深める。
授業の進め方・方法:
授業中に配布するプリントを予習し、紹介図書などを熟読しながら、高分子の熱的、力学的な性質、機能性などについて考えよう! 本科目は、生物有機工業化学1とも密接な関連があり、生物応用化学専攻の理論有機化学、有機合成化学とも関連する。
注意点:
この科目は学修単位科目(2単位)であり、総学修時間は90時間である。(内訳は授業時間30時間、自学自習時間60時間である。)単位認定には60時間に相当する自学自習が必須であり、この自学自習時間には、担当教員からの自学自習用課題、授業のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察時間、および試験準備のための学習時間を含むものとする。
分子は、巨大な分子、高分子になることによって独特の性質が現れ、様々な機能を持つようになることを多角的に学ぶため、有機化学、生物有機化学1、2A、2B、物理化学の基礎知識があらかじめ必要とされる。
Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。本科目は履修要覧(p.9)に記載する「③選択必修科目」である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 高分子化合物がどのようなものか説明できる。 | 4 | 後1 |
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。 | 4 | 後6,後12,後13,後14 |
高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質を説明できる。 | 4 | 後4,後6,後9,後11 |
高分子の熱的性質を説明できる。 | 4 | 後6,後13,後14 |
重合反応について説明できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後8,後10 |
重縮合・付加重合・重付加・開環重合などの代表的な高分子合成反応を説明でき、どのような高分子がこの反応によりできているか区別できる。 | 4 | 後6,後12 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の反応を説明できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の特徴を説明できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |