化学工学4

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 化学工学4
科目番号 140526 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生物応用化学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書 FirstStageシリーズ 化学工学概論 小菅人慈(実教出版)/ 参考書 ベーシック化学工学 橋本健治 著(化学同人)・解説化学工学改訂版 竹内雍 他著(培風館)・基礎からわかる化学工学 石井宏幸 他著(森北出版)・化学系学生のための化学工学 森秀樹 他共編著 (培風館)・トコトンやさしい膜分離の本 伊東章 著(日刊工業新聞社)・ よくわかる分離膜の基礎 中尾真一 編著(工業調査会)・反応工学 草壁克己 他著(三共出版)・反応工学 改訂版 橋本健治(培風館) など
担当教員 朝日 太郎

到達目標

1.三成分系抽出平衡関係を相図で読み取ることができ、単抽出、多回抽出、向流多段抽出の計算ができること。
2.主な吸着剤の特徴を説明でき、吸着等温式、回分吸着操作、固定層吸着操作の基本的な計算ができること。
3.主な膜分離法の特徴を説明でき、分離膜の阻止率および透過流束に関する基本的な計算ができること。
4.均一系反応装置の種類と特徴および不均一系反応装置の種類を説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1三成分系抽出平衡を相図で読み取ることができ、単抽出・多回抽出・向流多段抽出の計算ができる。三成分系抽出平衡を相図で読み取ることができ、単抽出の計算ができる。三成分系抽出平衡の相図の読み取りができず、単抽出の計算ができない。
評価項目2主な吸着剤の特徴と固定層吸着操作の原理を説明でき、吸着等温式と回分吸着操作の基本的な計算ができる。主な吸着剤の特徴を説明でき、吸着等温式、回分吸着操作の基本的な計算ができる。主な吸着剤の特徴の説明および吸着等温式、回分吸着操作の基本的な計算ができない。
評価項目3主な膜分離法の特徴を説明でき、分離膜の阻止率および透過流束に関する基本的な計算ができる。主な膜分離法の特徴を説明でき、分離膜の阻止率に関する基本的な計算ができる。主な膜分離法の特徴を説明できず、分離膜の阻止率に関する基本的な計算ができない。
評価項目4均一系反応装置の種類と特徴、および不均一系反応装置の種類を説明できる。均一系反応装置および不均一系反応装置の種類を説明できる。均一系反応装置および不均一系反応装置の種類を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
拡散分離操作および反応操作について学び、装置およびプロセス設計・解析の基礎を習得する。
授業の進め方・方法:
事前に配布する予習教材や授業中に配布するプリントに基づいて学習していく形式です。都度、演習問題を授業中に行うため関数電卓を持参してください。演習問題には積極的に取り組んでください。授業中に実施できなかった演習課題については、自学自習課題とするので次週までにやっておくこと。
注意点:
拡散分離操作および反応操作という化学工学の幅広い分野を学ぶので、授業中にしっかり集中して演習に取り組んでほしい。
この科目は学修単位科目(2単位)であり、総学修時間は90時間である。(内訳は授業時間30時間、自学自習時間60時間である。)単位認定には60時間に相当する自学自習が必須であり、この自学自習時間には、担当教員からの自学自習用課題、授業のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察時間、および試験準備のための学習時間を含むものとする。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。本科目は履修要覧(p.9)に記載する「③選択必修科目」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 抽出:抽出の原理、三角図 1.固液抽出と液液抽出、三角図
2週 抽出:液液平衡 1.液液平衡、溶解度曲線
3週 抽出:単抽出 1.単抽出
4週 抽出:多回抽出 1.多回抽出
5週 抽出:向流多段抽出 1.向流多段抽出、超臨界抽出
6週 吸着:吸着の原理、吸着剤 2.吸着剤
7週 吸着:吸着等温式 2.吸着等温式
8週 中間試験
4thQ
9週 吸着:回分吸着、固定層吸着の原理 2.回分吸着、固定層吸着、破過曲線
10週 膜分離:膜分離の原理 3.多孔質膜と均質膜、ふるい分け機構と溶解拡散機構
11週 膜分離:膜沪過 3.精密沪過膜、限外沪過膜、逆浸透膜
12週 膜分離:電気透析、気体分離 3.イオン交換膜、気体分離膜
13週 反応装置:均一系反応装置 4.回分式と連続式、槽型と管型
14週 反応装置:不均一系反応装置 4.触媒反応器
15週 期末試験
16週 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学基本的な抽出の目的や方法を理解し、抽出率など関係する計算ができる。4後1,後2,後3,後4,後5
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。4後6,後7,後9,後10,後11,後12
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。4後13,後14

評価割合

試験発表相互評価演習小テストポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力0000000
専門的能力80002000100
分野横断的能力0000000