材料力学

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 材料力学
科目番号 151307 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 環境材料工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械設計1  林洋次 他著  (実教出版)
担当教員 阪本 辰顕

到達目標

1.応力とひずみの関係が理解できること。
2.熱応力について理解できること。
3.安全率と許容応力について理解できること。
4.せん断力図と曲げモーメント図が描けること。
5.曲げ応力と断面係数の関係および断面二次モーメントについて理解できること。
6.最大たわみが計算できること。
7.ねじり応力と極断面係数の関係および断面二次極モーメントについて理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1応力とひずみの関係が理解できること。応力またはひずみの計算ができること。応力とひずみの関係が理解できない。
評価項目2熱応力の発生メカニズムを理解して、その計算ができること。熱応力の計算ができること。熱応力について理解できない。
評価項目3安全率と許容応力について理解できること。安全率または許容応力について理解できること。安全率と許容応力について理解できない。
評価項目4せん断力図と曲げモーメント図が描けること。せん断力図または曲げモーメント図が描けること。せん断力図と曲げモーメント図が描けない。
評価項目5曲げ応力と断面係数の関係および断面二次モーメントについて理解できること。曲げ応力と断面係数の関係または断面二次モーメントについて理解できること。曲げ応力と断面係数の関係および断面二次モーメントについて理解できない。
評価項目6複数の荷重が加わった場合の最大たわみが計算できること。一種類の荷重が加わった場合の最大たわみが計算できること。最大たわみが計算できない。
評価項目7ねじり応力と極断面係数の関係および断面二次極モーメントについて理解できること。ねじり応力と極断面係数の関係または断面二次極モーメントについて理解できること。ねじり応力と極断面係数の関係および断面二次極モーメントについて理解できない。

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料力学の基本的な用語および工学の分野で使用される単位系について理解し、機械や構造物に使用される材料の強さや変形に対する抵抗、また部材の安定性などについて学び、材料によってどの程度まで安全に力を加えることができるかを合理的に判断する基礎的な知識と能力を身につける。
授業の進め方・方法:
教科書に沿ってその内容の説明と例題および練習問題の解説を行う。理解を深めるために必要に応じて演習問題等を課題として与える。
1,2年生で学ぶ「物理」(力学分野)および「設計製図」の基礎知識を基に学習し、後には「総合設計実習」や「材料創成デザイン演習」等につながる科目である。
注意点:
機械・構造物等の構成要素に対し、その作動荷重下において要求される機能を発揮できるよう、省資源・経済的な観点から、安全な寸法・形状を決定し適切な材料を選択できるようになって欲しい。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
本科目は履修要覧(p.9)に記載する「④選択科目」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 材料力学とは何か 1
2週 材料に加わる荷重の分類 1
3週 応力とひずみ 1
4週 応力-ひずみ曲線 1
5週 弾性係数 1
6週 せん断荷重を受ける材料の強さ 1
7週 中間試験
8週 試験返却、復習 1
2ndQ
9週 熱応力 2
10週 線膨張係数 2
11週 材料の破壊と疲労 3
12週 クリープと応力集中 3
13週 許容応力 3
14週 安全率 3
15週 期末試験
16週 試験返却、復習 3
後期
3rdQ
1週 はりの種類と荷重 4
2週 はりのつりあいと支点の反力 4
3週 はりのせん断力 4
4週 はりの曲げモーメント 4
5週 せん断力図 4
6週 曲げモーメント図 4
7週 中間試験
8週 試験返却、復習 4
4thQ
9週 曲げ応力と弾性係数(1) 5
10週 曲げ応力と弾性係数(2) 5
11週 はりの断面の形状・寸法 5
12週 はりのたわみ 6
13週 軸のねじり 7
14週 ねじり応力と極断面係数 7
15週 期末試験
16週 試験返却、復習 7

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学材料系分野力学荷重と応力、変形とひずみの関係について理解できる。4前3,前4
応力-ひずみ曲線について説明できる。4前5
フックの法則を用いて、縦弾性係数(ヤング率)、応力およびひずみを計算できる。4前6
許容応力と安全率を説明できる。4前14,前15
荷重の方向、性質と物体の変形様式との関係について説明できる。4前3,前4
引張、圧縮応力(垂直応力)とひずみ、物体の変形量を計算できる。4前3,前4
縦ひずみと横ひずみを理解し、ポアソン比およびポアソン数を説明できる。4前6
せん断応力(接面応力)とせん断ひずみ(せん断角)を計算できる。4前7
線膨張係数の意味を理解し、熱応力を計算できる。4前10,前11
はりの定義や種類、はりに加わる荷重の種類を説明できる。4後1
はりに作用する力のつりあい、せん断力および曲げモーメントを計算できる。4後2,後3,後4
各種の荷重が作用するはりのせん断力図と曲げモーメント図を作成できる。4後5,後6
中立軸、中立面の意味を理解し、曲げモーメントによって生じる曲げ応力およびその分布を計算できる。4後10
各種断面の図心、断面二次モーメントおよび断面係数を計算できる。4後11,後12
各種のはりについて、たわみ角とたわみを計算できる。4後13
ねじりを受ける丸棒のせん断ひずみとせん断応力を計算できる。4後14
トルクとねじりの関係を説明できる。4後14
丸棒および中空丸棒について、断面二次極モーメントと極断面係数を計算できる。4後15
軸のねじり剛性の意味を理解し、軸のねじれ角を計算できる。4後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000