概要:
鉄鋼材料における基礎をしっかり教える。
授業の進め方・方法:
鋼材の製造過程、Fe-C 系状態図と標準組織、鋼の熱処理、TTT 図、CCT 図、マルテンサイト変態、マルテンサイトの焼き戻し、など 、鉄鋼材料の基礎を理解させた上で、機械構造用鋼、工具鋼、ステンレス鋼、耐熱鋼などの各論へと広げてゆく。
注意点:
この科目は学修単位科目であるので、(90時間-講義時間)以上の自学自習を必要とする。したがって、科目担当教員が課した課題の内、(90時間-講義時間)× 3/4時間以上に相当する課題提出がないと単位を認めない。(各課題ごとの時間は担当教員が設定する。)
ただし、提出物は期限内に不備無く提出された課題のみ評価の対象とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 材料系分野 | 金属材料 | 製銑および製鋼工程について、原料ならびに主設備、主な炉内反応を説明できる。 | 4 | |
純鉄の組織と変態について、結晶構造を含めて説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の状態図を用いて標準組織および機械的性質を説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の焼なましと焼ならしについて冷却速度の違いに依存した機械的性質の変化を説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の連続冷却変態(C.C.T.)曲線の読み方が説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の焼きならしの目的と焼きならしによる機械的性質の変化を説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の恒温変態(T.T.T.)曲線と連続冷却変態(C.C.T.)曲線の読み方とこれらの相違を説明できる。 | 4 | |
炭素鋼の焼入れの目的と得られる組織、焼入れによる機械的性質の変化を説明できる。 | 4 | |
焼入れた炭素鋼の焼戻しの目的とその過程に関する知識を活用し、焼入れ焼き戻しによる機械的性質の変化を説明できる。 | 4 | |
合金鋼の状態図の読み方を利用して炭化物の種類や析出挙動を説明できる。 | 4 | |
合金鋼のT.T.T.図、C.C.T.図の読み方が理解でき、目的に応じた適切な熱処理法を説明できる。 | 4 | |
合金鋼の添加元素と機械的性質に関する知識を利用して、合金鋼の用途を選択できる。 | 4 | |
合金鋼の用途、問題点、改良方法などを理解できる。 | 4 | |