環境材料工学1

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 環境材料工学1
科目番号 151422 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境材料工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 環境科学 改訂版、、 渡辺征夫ほか 、実教出版  
担当教員 松原 靖廣

到達目標

1.地球環境に強い関心を持ち、現在何が問題となっているかが分かること。
2.種々の環境問題の発生要因・背景と人間の生産活動・経済活動との関連性について理解できること。
3.環境問題の実態、また環境問題を分析する調査方法を知り、環境に関する調査・分析の基礎知識を習得すること。
4.環境保全技術についての基礎知識を持ち、環境保全に対する取組み方法を理解することが出来るようになること。
5.材料技術者としてのあり方について考え、自らの行動と地球環境との関連性について考えることが出来るようになること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1地球規模で問題となっている環境 問題について、その歴史的経緯や 原因について説明でき、現在取り 組まれている対策方法についても 説明できる。地球規模で問題となっている環境 問題について、その事例を挙げる ことができる。現在、問題視されている地球規模 での環境問題について説明できな い。
評価項目2大気・水・土壌の各環境下で起こ っている環境問題について、その 歴史的背景や原因、現在行われて いる対策方法について具体的に説 明できる。大気・水・土壌の各環境下で起こ っている環境問題について、その 事例を挙げて説明することができ る。大気・水・土壌の各環境下で起こ っている環境問題について、その 事例を挙げることができない。
評価項目3大気・水・土壌の各環境下で起こ っている環境問題について、汚染 の原因となる物質の分析方法や浄 化方法について、事例を挙げて説 明することができる。大気・水・土壌の各環境下で起こ っている環境問題について、汚染 の原因となる物質を特定すること ができる。大気・水・土壌の各環境下で起こ っている環境問題について、汚染 の原因となる物質を特定すること ができない。(環境汚染の原因が 特定できない。
評価項目4大気・水・土壌の各環境下で問題 視されている環境負荷物質を軽減 する手法について、化学的・材料 学的観点から説明できる。大気・水・土壌の各環境下で問題 視されている環境負荷物質を軽減 する手法を挙げることができる。大気・水・土壌の各環境下で問題 視されている環境負荷物質を軽減 する手法を挙げることができない 。
評価項目5他の科目で学んできた材料学関連 分野を、環境問題の解決に結びつ けてどう活用すればよいか説明で きる。材料分野の技術を活用した環境問 題の解決方法の事例についてあげ ることができる。他の科目で学んできた材料学分野 の知識を、種々の環境問題にどう 適用してよいかわからない。

学科の到達目標項目との関係

専門知識 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近年は「環境」を意識した新技術への要求が高まり、新材料開発においても、従来の高機能性に加えて、環境調和性に
富んだ材料の開発が要求されるようになってきた。この授業では、環境科学の基礎を学び、資源循環型社会の構築にお
いて材料工学分野の果たす役割について理解することを目標とする。
授業の進め方・方法:
基本として環境科学の教科書にしたがい授業を進める。その内容を補強する各種資料の配布したりパワーポイント等のパソコンとプロジェクタを活用した講義を行う。毎週、授業内容に沿った課題レポートを与え次の授業までに完成させ提出する。成績は、定期試験80%、課題・小テスト等20%として評価する。
注意点:
種々の環境問題に関して材料工学分野がどのように関連しているかを、身近な例を通じて理解して欲しい。参考書も大
いに活用すべきである。また、エコ検定にも積極的にチャレンジして、環境に関する幅広い知識を身に付けるように努
力してください。なおこの科目は学修単位科目(2単位)であり、総学修時間は90時間である。(内訳は授業時間
30時間、自学自習時間60時間である。)単位認定には60時間に相当する自学自習が必須であり、この自学自習時間には、担当教員からの自学自習用課題、授業のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察時間、および試験準備のための学習時間を含むものとする。

本科目の区分

webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
本科目は履修要覧(p.9)に記載する「②選択必修科目」である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地球環境問題とは?
環境と生態系について
1
2週 地球環境問題2(生態系の仕組みと保全について他) 1
3週 大気環境1(地球環境と大気) 2,3
4週 大気環境2(大気汚染と物質循環) 2,3
5週 大気環境3(大気汚染の汚染除去技術)
水環境1(地球環境と水)
2,3
6週 水環境2(水環境の汚染) 2,3
7週 中間試験
8週 土壌環境1(土壌と土壌汚染の実態) 2,3
2ndQ
9週 土壌環境2(土壌汚染調査とその対策) 2,3
10週 物質と環境1(環境中の化学物質) 2,3,4,5
11週 物質と環境2(有害化学物質、放射能と放射性物質) 2,3,4,5
12週 環境保全と管理1(環境マネージメント) 4,5
13週 環境保全と管理2(廃棄物問題、循環型社会の構築に向けて) 4,5
14週 環境問題の総括(環境とエネルギー問題他) 2,3,4,5
15週 期末試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学材料系分野環境日本の公害の歴史について説明できる。4
公害・環境汚染の防止策について説明できる。4
地球温暖化の現象を科学的に説明できる。4
温暖化防止の必要性について説明できる。4
エネルギー資源問題について説明できる。4
オゾン層の破壊について説明できる。4
酸性雨や森林の減少について説明できる。4
大気汚染や水質汚濁について説明できる。4
廃棄物処理の目的と資源化について説明できる。4

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力301040
専門的能力301040
分野横断的能力20020