工業数学A

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工業数学A
科目番号 600005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産工学専攻(環境材料工学コース) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高専テキストシリーズ 確率統計 高専の数学教材研究会 編 (森北出版)
担当教員 古城 克也

到達目標

1.標本調査から母平均・母分散・母比率の推定ができるようにする。
2.標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができるようにする。
3.多次元確率変数の性質を理解する。
4.さまざまな統計量を理解し、統計量が従う確率分布を理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1標本調査から母平均・母分散・母比率の区間推定ができるうえ、サンプルサイズに関する問題も解ける。標本調査から母平均・母分散・母比率の区間推定ができる。標本調査から母平均・母分散・母比率の区間推定ができない。
評価項目2標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができるうえ、母平均の差・等分散・適合度・独立性の検定もできる。標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができる。標本調査から母平均・母分散・母比率の検定ができない。
評価項目3離散型・連続型の2次元確率変数の確率分布、確率変数の和の平均や分散が計算できるうえ、正規分布の再生性も理解している。離散型2次元確率変数の確率分布、確率変数の和の平均や分散が計算できる。離散型2次元確率変数の確率分布、もしくは確率変数の和の平均や分散が計算できない。
評価項目4標本調査から標本平均・標本分散などの統計量が計算でき、これらの従う確率分布を理解し、χ2分布表、t分布表などが活用できる。標本調査から標本平均・標本分散などの統計量が計算でき、χ2分布表、t分布表などが活用できる。標本調査から標本平均・標本分散などの統計量が計算できない、もしくはχ2分布表、t分布表などが活用できない。

学科の到達目標項目との関係

工学基礎知識 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学におけるデータ分析や品質管理に通じる、統計的推定・検定の基礎について勉強する。
授業の進め方・方法:
授業は講義形式で行う。毎回、問題演習を行い、レポートとして提出してもらう。
注意点:
本科目は必修科目であるので、単位を修得しないと専攻科を修了できない。
電卓(関数電卓が望ましい)を毎回持参すること。
本科目は、本科4年で履修した確率統計に続くものである。

この科目は専攻科講義科目(2単位)であり、総学修時間は90時間である。(内訳は授業時間30時間、自学自習時間60時間である。)単位認定には60時間に相当する自学自習が必須であり、この自学自習時間には、担当教員からの自学自習用課題、授業のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察時間、および試験準備のための学習時間を含むものとする。

本科目の区分

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 (5節 多次元確率変数)離散型2次元確率変数 3
2週 確率変数の和や積の平均と分散 3
3週 (6節 標本分布)統計量と標本分布 3,4
4週 いろいろな確率分布 4
5週 (7節 統計的推定)点推定、母平均の区間推定 1
6週 母比率の区間推定、母分散の区間推定 1
7週 問題演習 1
8週 中間試験
2ndQ
9週 (8節 統計的検定)仮説の検定 2
10週 母平均の検定 2
11週 母比率の検定、母分散の検定 2
12週 (付録A3 いろいろな検定)母平均の差の検定、等分散の検定 2,4
13週 適合度の検定、独立性の検定 2
14週 問題演習 2,4
15週 期末試験
16週 連続型2次元確率変数、正規分布の再生性(5節、6節) 3,4

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力7030100
専門的能力000
分野横断的能力000