量子エレクトロニクス

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 量子エレクトロニクス
科目番号 610122 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産工学専攻(環境材料工学コース) 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 福田 京也

到達目標

1 光の放出と吸収、レーザーの原理について説明できること
2 二準位原子におけるコヒーレント相互作用について説明できること
3 レーザーを用いた応用技術について説明できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アインシュタインのA・B係数を使って光の吸収放出を説明でき、レーザー発振原理を説明できる 自然放出・誘導放出現象およびレーザーによる光増幅原理について説明できる光の放出と吸収、レーザーの原理について説明できない
評価項目2ラビ振動について理解した上で二準位原子のコヒーレント相互作用について説明できる二準位原子におけるレーザー光の影響について説明できる二準位原子におけるコヒーレント相互作用について説明できない
評価項目3最新の研究動向を理解した上でレーザー応用技術について具体的に説明できるレーザーを用いた応用技術について説明できるレーザーを用いた応用技術について説明できない

学科の到達目標項目との関係

自然科学および複合的な工学の知識 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
原子、分子、イオンなどの物質と電磁波とのコヒーレントな相互作用を研究し、通信・制御あるいは計測に利用する学問・技術分野である量子エレクトロニクスについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
最初に量子論の基礎を学び、その後レーザーの基礎的過程(吸光、自発的放出、誘導放出)、光と物質の相互作用、レーザー分光を用いる種々の精密測定法とその関連分野について学習する。
注意点:
「授業内容」に対応する配布プリントの内容を事前に読んでおくこと。課題として、授業の復習となる演習問題を課すので、しっかり解けるようになっておくこと。本科目の理解には、数学、物理、化学の基礎的な素養を必要とする。内容は電子工学、量子力学と関連している。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 量子エレクトロニクスの基礎1 量子論概論、シュレーディンガー方程式 1
2週 量子エレクトロニクスの基礎2 各種ポテンシャルの波動関数、行列表示 1
3週 光の伝播 1
4週 光の放出と吸収1 1
5週 光の放出と吸収2 1
6週 レーザーの基礎と原理 1
7週 レーザーの種類と特性 1
8週 中間試験
2ndQ
9週 コヒーレントな相互作用1(二準位原子と光のコヒーレント相互作用) 2
10週 コヒーレントな相互作用2(スペクトル線の幅とその意味) 2
11週 いろいろな分光法(分光の基礎と非線形分光) 2,3
12週 レーザーの周波数安定化 3
13週 周波数計測法 3
14週 レーザー冷却、ドップラー冷却 3
15週 量子エレクトロニクスの応用 原子時計、超精密分光 3
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000