化学技術表現演習

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 化学技術表現演習
科目番号 630016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 理工系の日本語作文トレーニング 若林敦 (朝倉書店)
担当教員 間淵 通昭

到達目標

科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記を理解していること。
論文中の表現や論理の不適切な部分を指摘できること。
図表・グラフから、必要な情報を取り出して的確に文章で表現できること。
説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現できること。
長い論文から、論旨を理解し、論文の要約ができること。
自分の研究内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にし、説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記を理解している。科学技術論文を書く上での、基本的な文章表科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記を理解している。科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記の理解が不十分である。科学技術論文を書く上での、基本的な文章表現・表記を理解していない。
論文中の表現や論理の不適切な部分をくまなく指摘でき、正しい表現に修正できる。図表・グラフから、必要な情報を取り出して的確に文章で表現できること。論文中の表現や論理の不適切な部分を指摘できるが正しく修正できない。論文中の表現や論理の不適切な部分を発見・指摘できない。
図表・グラフから、必要な情報を取り出して的確に文章で表現できること。図表・グラフから、必要な情報を取り出して的確に文章で表現できる。図表・グラフから、必要な情報を取り出しているが、表現が不十分である。図表・グラフから、必要な情報を取り出せない。
説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現できること。説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現できる。説明文を反映した図表・グラフは作成できるが、わかりやすく表現できない。説明文を的確に反映した図表・グラフを作成できない。
長い論文から、論旨を理解し、論文の要約ができること。長い論文から、論旨を理解し、論文の要約ができる。長い論文の論旨を読み取れるが、要約が不十分である。長い論文の論旨を理解できない。
自分の研究内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にして説明できる。自分の研究内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にして説明できる。自分の研究内容をまとめた文章を作ることはできるが、わかりやすく説明できない。自分の研究内容をまとめた文章とすることができない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE C-1 説明 閉じる
JABEE D-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では、論理的で正確かつ明快な文章を構成する能力を習得するために、言葉の正確な用法を理解し、文章表現の方法を覚え、繰り返し実践的に「書く」練習を行う。さらに、化学の論文・報告書を作成するにあたって、図表等を使用し、的確に論理的に説明する方法を身につける。
授業の進め方・方法:
学生は授業中に与えられた課題に対して、文章を書く。教員は、それに対し添削を加えながら解説講義を行なう。簡単な課題からはじめ、最終的な課題には自分の専門分野の説明を行なうこととする。期末試験を30%、授業中の課題を50%、長期休暇中の課題を20%とする。
但し、授業の欠席回数が1/4を超えた場合は、原則として単位を認定しない。
注意点:
我々の日常の言語活動の中「書く」のは5%にすぎないという報告がある。そのことから考えても「書く」能力の向上には、その時間を意識的に増やすと共に「書く」ための学習が不可欠だということができる。書くべき内容を「理解し」「まとめて」いないと、書くための表現手法をもっていたとしてもそれを駆使することができない。「考えて、理解する」「まとめる」「書く」という一連の活動のトレーニングを繰り返し行なう。我々の日常の言語活動の中「書く」のは5%にすぎないという報告がある。そのことから考えても「書く」能力の向上には、その時間を意識的に増やすと共に「書く」ための学習が不可欠だということができる。書くべき内容を「理解し」「まとめて」いないと、書くための表現手法をもっていたとしてもそれを駆使することができない。「考えて、理解する」「まとめる」「書く」という一連の活動のトレーニングを繰り返し行なう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 文章を書くということの基本(1):取り組み方 1,2
2週 文章を書くということの基本(2):表現 1,2
3週 与えられたテーマに基づいて作文する(1) 1,2
4週 与えられたテーマに基づいて作文する(2) 1,2
5週 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現する(1) 3
6週 説明文から、図表・グラフを作成してわかりやすく表現する(2) 3
7週 絵、図、ビデオ等の素材から、要旨をまとめる 3,4
8週 与えられたテーマに基づいて作文する(3)論旨の通った文章とは 3,4
2ndQ
9週 他人が書いた文章のおかしいところを指摘し、推敲する(1) 1,2,5
10週 他人が書いた文章のおかしいところを指摘し、推敲する(2) 2
11週 いくつかの文を接続詞を使いながら並べて、論旨の通った文章をつくる(1) 2
12週 いくつかの文を接続詞を使いながら並べて、論旨の通った文章をつくる(2) 5,6
13週 時事問題などのテーマに対して、一定の結論を用意し、その結論に至るまで論旨の通った文章をつくる 5,6
14週 自分の特別研究の内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にし、説明する(1) 5,6
15週 自分の特別研究の内容を、多くの人に理解できるようにまとめた文章にし、説明する(2) 5,6
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30000070100
基礎的能力0000000
専門的能力30000070100
分野横断的能力0000000