理論有機化学

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 理論有機化学
科目番号 630106 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生物応用化学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ビギナーのための有機合成反応 新版  太田博道、西山繁 共著  (三共出版)
担当教員 間淵 通昭

到達目標

1.有機反応を分類する概念を説明できる
2.代表的な人名反応についてグリーンケミストリーの概念を用いて説明できる
3.逆合成の概念を用いて単純な有機分子の合成法の概要を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1有機電子理論(誘起効果、共鳴効果、超共役)の概念を理解し、正確に説明できる有機電子理論(誘起効果、共鳴効果、超共役)の概念を説明できる有機電子理論(誘起効果、共鳴効果、超共役)の概念を説明できない
評価項目2代表的な人名反応についてグリーンケミストリーの概念を用い、その概要を理解し、正確に説明できる代表的な人名反応についてグリーンケミストリーの概念を用い、その概要を説明できる代表的な人名反応についてグリーンケミストリーの概念を用い、その概要を説明できない
評価項目3逆合成の概念を用いて単純な有機分子の合成法の概要を正確に説明できる逆合成の概念を用いて単純な有機分子の合成法の概要を説明できる逆合成の概念を用いて単純な有機分子の合成法の概要を説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
有機合成化学では、生物応用化学科の合成化学に続いて、グリーンケミストリー(環境にやさしい化学)の哲学を有機合成へ展開した実例を紹介しながら、人名反応により分類した有機合成法の基礎知識を学ぶ。さらに、単純な有機化合物をどのような化合物から、どのような方法で合成するかを決めるための、いわゆる逆合成的手法も学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は、教科書・プリント及び演習問題を中心としたゼミ方式の講義を進め、学生は随時、授業中の課題および講義内容のまとめについて個別およびグループ討論などによる発表を行う。
注意点:
紹介図書などを熟読しながら、単純な有機化合物の反応性などについて考える。

本科目の区分

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 有機合成反応を考える時、重要な要素とは何か: 1
2週 有機合成反応と電子効果について(1):イオン、ラジカル、電気陰性度、共鳴など 1
3週 有機合成反応と電子効果について(2):共鳴、分子の分極など 1
4週 有機合成反応と立体効果について(1):立体障害とは 1
5週 有機合成反応と立体効果について(2):分子の構造、電子軌道の形、方向 1
6週 有機合成反応の反応機構の考え方(1):協奏反応 1,2
7週 有機合成反応の反応機構の考え方(2):2段階反応 1,2
8週 有機合成反応の反応機構の考え方(3):隣接基効果、反応財の求電子性、求核性、塩基性、酸性 1,2
2ndQ
9週 有機合成反応の反応機構の考え方(4):単純な有機化合物の構造最適化、配座解析 1,2
10週 有機合成反応の反応機構の考え方(5):単純な有機化合物の分子軌道およびフロンティア軌道と化学反応性 1,2
11週 有機合成反応の反応機構の考え方(1):協奏反応 1,2
12週 有機合成反応の反応機構の考え方(2):2段階反応 1,2
13週 有機合成反応の反応機構の考え方(3):隣接基効果、反応財の求電子性、求核性、塩基性、酸性 1,2
14週 有機合成反応の反応機構の考え方(4):単純な有機化合物の構造最適化、配座解析 1,2,3
15週 有機合成反応の反応機構の考え方(5):単純な有機化合物の分子軌道およびフロンティア軌道と化学反応性 1,2,3
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80020000100
基礎的能力0000000
専門的能力80020000100
分野横断的能力0000000