反応工学(R4非開講)

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 反応工学(R4非開講)
科目番号 630108 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生物応用化学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書 反応工学 草壁克己・増田隆夫 著 (三共出版)/参考書 反応工学 橋本健治 著 (培風館)
担当教員 衣笠 巧

到達目標

1. 反応の量論関係を表現でき、定容系・非定容系の濃度と反応率の関係を計算で求めることができること。
2. 回分反応器、連続槽型反応器、管型反応器の設計方程式を利用して、反応時間と反応率の関係および空間時間を導くことができること。
3. 単純な応答系の滞留時間分布関数を求め、非理想流れのモデルパラメータが計算できること。
4. 気固反応および固体触媒反応の反応と物質移動の関係が説明できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1反応の量論関係を表現でき、定容系・非定容系の濃度と反応率の関係を計算で求めることができる反応の量論関係を表現でき、定容系の濃度と反応率の関係を計算で求めることができる反応の量論関係を表現できず、濃度と反応率の関係を計算で求めることができない
評価項目2回分反応器、連続槽型反応器、管型反応器の設計方程式を利用して、反応時間と反応率の関係および空間時間を導くことができる回分反応器、連続槽型反応器、管型反応器の設計方程式を利用して、簡単な反応系の反応時間と反応率の関係および空間時間を導くことができる回分反応器、連続槽型反応器、管型反応器の設計方程式を利用して、反応時間と反応率の関係および空間時間を導くことができない
評価項目3単純な応答系の滞留時間分布関数を求め、非理想流れのモデルパラメータが計算できる単純な応答系の滞留時間分布関数を求めることができる単純な応答系の滞留時間分布関数を求めることができない
評価項目4気固反応および固体触媒反応の反応と物質移動の関係が説明でき、簡単な計算ができる気固反応および固体触媒反応の反応と物質移動の関係が説明できる気固反応および固体触媒反応の反応と物質移動の関係が説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
均相系反応における代表的な反応器の設計計算法の習得、ならびに異相系反応における反応と物質移動の関係の理解を目的とする。
授業の進め方・方法:
講義と演習を行う。演習ではできるだけ多くの例題を解き、内容の理解を深めさせる。
注意点:
この科目は専攻科講義科目(2単位)であり、総学修時間は90時間である。(内訳は授業時間30時間、自学自習時間60時間である。)単位認定には60時間に相当する自学自習が必須であり、この自学自習時間には、担当教員からの自学自習用課題、授業のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察時間、および試験準備のための学習時間を含むものとする。
化学工学3の反応装置からつながる科目である。化学工学1の物質収支、化学工学2の拡散、生物物理化学1の反応速度の理解を必要としする。微分方程式を多用するので数学、特に分数の積分ができるように事前準備が必要である。

本科目の区分

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 反応器設計の目的、反応速度式 1
2週 反応率について、反応を伴う濃度変化 1
3週 回分反応器の設計 2
4週 管型反応器の設計 2
5週 連続槽型反応器の設計 2
6週 自触媒反応への適用 2
7週 リサイクル反応器 2
8週 中間試験
4thQ
9週 滞留時間分布関数、インパルス応答とステップ応答 3
10週 理想流れの滞留時間分布 3
11週 混合拡散モデル、槽列モデル 3
12週 不均一反応の反応と物質移動 4
13週 気固反応の未反応核モデル 4
14週 気固触媒反応の物質移動 4
15週 固体触媒内の反応 4
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000