通信工学特論(R4非開講)

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 通信工学特論(R4非開講)
科目番号 620106 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 デジタル情報理論  塩野 充著  オーム社
担当教員 城戸 隆

到達目標

 複合的な工学専門知識を習得し、それらを工学的な問題の解決に応用できることを目的とするため、本科目では、情報・論理系科目群を取り扱う。特に、情報理論の基礎を築いたシャノンの理論に触れ、情報量、情報の単位、エントロピー、通信の基本モデルをとりあげ、本科で学習した内容に関して理解を深める。また、近年研究が盛んにおこなわれている各方式の原理についても取り扱い、現在の情報通信技術との関連性についても話題に触れる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1シャノンの通信系のモデルを理解し、高効率の符号化に関するシャノンの第1基本定理、雑音のある場合の第2基本定理に基づいて通信路容量が計算できるだけでなく、高度な誤り訂正符号について説明できる。シャノンの通信系のモデルを理解し、高効率の符号化に関するシャノンの第1基本定理、雑音のある場合の第2基本定理に基づいて通信路容量が計算できるだけでなく、基本的な誤り訂正符号について説明できる。シャノンの通信系のモデルを理解し、シャノンの第1基本定理、第2基本定理に基づいて通信路容量が計算できない。
評価項目2情報通信に関する重要なパラメータであるエントロピーや相互情報量について理解し、概念的な情報源を状態遷移図を用いてモデル化、発生情報量を定量化できること、概念的な通信路を通信路線図を用いてモデル化、通信路容量を計算できることのみならず、現実的な情報源、通信路についても具体的に説明できる。情報通信に関する重要なパラメータであるエントロピーや相互情報量について理解し、概念的な情報源を状態遷移図を用いてモデル化、発生情報量を定量化できること、概念的な通信路を通信路線図を用いてモデル化、通信路容量を計算できる。情報源を状態遷移図を用いてモデル化や発生情報量を定量化がでない。通信路を通信路線図を用いてモデル化や通信路容量を計算できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 複合的な工学専門知識を習得し、それらを工学的な問題の解決に応用できることを目的とするため、本科目では、情報・論理系科目群を取り扱う。
 特に、情報理論の基礎を築いたシャノンの理論に触れ、情報量、情報の単位、エントロピー、通信の基本モデルをとりあげ、本科で学習した内容に関して理解を深める。また、近年研究が盛んにおこなわれている各方式の原理についても取り扱い、現在の情報通信技術との関連性についても話題に触れる。
授業の進め方・方法:
講義形式.
成績は、課題演習等30%、学年末試験70%
ただし、授業時数の1/4 を超えて欠席した者は、原則として単位を認定しない。
注意点:
 熱力学で用いられるエントロピーと情報量を表すエントロピーについても興味を持とう。対数の考え方についてもよく復習しておこう.
本科目の理解には,数学A・B,確率統計学の知識を必要とする。また,熱力学,通信機器などの知識もあれば,なお深い理解が得られる。各自の学習進度に合わせて,予習復習に取り組んで下さい。
 この科目は専攻科講義科目(2単位)であり、総学修時間は90時間である。(内訳は授業時間30時間、自学自習時間60時間である。)単位認定には60時間に相当する自学自習が必須であり、この自学自習時間には、担当教員からの自学自習用課題、授業のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察時間、および試験準備のための学習時間を含むものとする。

本科目の区分

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 情報(information)の考え方 1
2週 理解度確認演習1 1
3週 情報(information)の定義 1
4週 理解度確認演習2 1
5週 情報(information)の量と単位 1
6週 情報エントロピー 2
7週 理解度確認演習3 2
8週 通信のモデル化 2
4thQ
9週 送信器と受信器 2
10週 通信路と雑音 2
11週 理解度確認演習4 2
12週 情報源符号化(雑音無し)(1) 2
13週 情報源符号化(雑音無し)(2) 2
14週 雑音のある場合の符号化 2
15週 理解度確認演習6 2
16週 学年末試験 2

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3010000040
専門的能力3010000040
分野横断的能力1010000020