国語1

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 国語1
科目番号 2A01 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 商船学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『漢字と語彙ビッグマスター2700』(尚文出版)、『改訂版 現代文NEWアプローチ スタディ1』(尚文出版)その他、スタサプ、プリント教材を配付する。
担当教員 八原 瑠里

到達目標

■ 目的
 本講義では、他者の主張や心情を適切に読み取るための読解力と、自分の考えや感情を適切な言葉で他者に伝えるための文章表現力を向上させたい。文章読解を通して、ものごとを多角的な視点から捉える力を涵養する。また、副教材を用い、語彙力・漢字力・国語的な常識力の向上も目指す。
【到達目標】
 1.説明的・文学的な文章を読解し、それぞれの要約を書くことができる。
 2.授業で扱った社会的・普遍的な問題に関心を持ち、それに対する自分の意見を言語化できる。
 3.授業で扱った文章(見方・考え方)を援用し、自分の意見を文章化できる。
 4.他者との議論を通して、自分の考えを深めることができる。
 5.国語的な教養(漢字・語彙・文学史など)がある。
 6.文法を意識して、適切に文章を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理の整合性論理的な文章の構成や展開を的確にとらえることができる論理的な文章の構成や展開をある程度とらえることができる論理的な文章の構成や展開を的確にとらえることができない
思考の整理と表現新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法をある程度実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できない。
常用漢字の読み書き常用漢字の音訓を正しく使える 主な常用漢字が書ける常用漢字の音訓をある程度正しく使える 主な常用漢字がある程度書ける常用漢字の音訓を正しく使えない 主な常用漢字が書けない
語彙の生活活用現代キーワード・類義語・対義語を思考や表現に活用できる類義語・対義語を思考や表現にある程度活用できる類義語・対義語を思考や表現に活用できない
論理的思考課題に応じ、根拠に基づいて議論できる課題に応じ、ある程度根拠に基づいて議論できる課題に応じ、根拠に基づいて議論できない
文書作成報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することがある程度できる。報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

教養 D2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本講義は、テキストの読解編とその見方や考え方をもとに社会の事象を考察する応用編からなる。読解の際は、テキストを読んだあと、要点を整理して、筆者あるいは作者の主張やテーマを明らかにする。応用編では、テキストを踏まえて受講生が身近な事象を分析し、自分の気づきや考えを他の受講者と共有することで、多角的な視点の獲得を目指す。新しい「ものの見方」を得ることで、受講生の柔軟な発想力と堅牢な論理的思考力に磨きをかけてほしい。
 就職活動を意識し、常用漢字・語彙力・国語的常識力の向上も目指す。
授業の進め方・方法:
・ 主にテキストを読解し、解答・要約する。
・ 漢字テキストから小テストを行う。範囲や日程はその都度伝える。
・ スタサプからも課題を出す。
※ 新聞記事・SPI問題・映像資料等を用いる。
注意点:
・遅刻欠席する際は事前に連絡すること。
・欠席時の課題は後日提出すること。

実務経験のある教員による授業科目

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
抽象-具体、対比、因果関係
本講義の目的と方針を理解できる。
2週 評論 トマトはなぜ赤い 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
3週 小説 舟を編む 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べることができる。
4週 評論 北京―—シンメトリー 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
5週 評論 化石の分子生物学 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
6週 故事成語/四字熟語 故事成語・四字熟語の語源を調べ、その意味と用例を説明できる。
7週 中間試験 主な常用漢字が書ける。社会生活で使われている語句・故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。
8週 テスト解説
小説 クロール
文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べることができる。
2ndQ
9週 評論 「超」路上観察学 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
10週 評論 「波の化石」 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
11週 小説 記憶術 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べることができる。
12週 評論 科学リテラシー 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
13週 小説・評論
作文
前期に扱った小説・評論を一つ取り上げ、自分の考えを述べることができる。
14週 小説・評論
作文
前期に扱った小説・評論を一つ取り上げ、自分の考えを述べることができる。
15週 期末試験
16週 試験解説/学習成果の確認
後期
3rdQ
1週 読書へのとびら① 夏休み期間に文庫・新書を読み、その概要と自分にとっての効用を説明する。夏休み期間に文庫・新書を読み、その内容についてポップおよびしおりを作成する。
2週 評論「あたりまえ」を疑う社会学 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。
3週 小説 みどりのゆび 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べることができる。
4週 評論 都市の逆説 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。
5週 韻文 荘子 ヒア・ナウ 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べることができる。
6週 古典 筒井筒(和歌) 古文を読み、本文の内容や和歌の修辞法を理解できる。
7週 古典 筒井筒(和歌)/俳句・短歌 和歌の修辞法を理解できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 評論 みどりのゆび 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
10週 評論 持たないという豊かさ 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
11週 評論 アヴェ・マリアのヴァイオリン 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
12週 評論 日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
13週 実用文書 チラシ・通知文 実用文書のルールを理解し、正しく読み取れる。
14週 実用文書 グラフ・図表 実用文書のルールを理解し、正しく読み取れる。
15週 試験
16週 試験解説/学習成果の確認

評価割合

試験課題小テスト合計
総合評価割合602020100
基礎的能力30101050
応用力30101050