天文・電波測位学1(航海)

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 天文・電波測位学1(航海)
科目番号 3A29 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 商船学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 【天文測位学分野】航海学(下巻):辻稔・航海学研究会(成山堂)【天文測位学分野】天測計算表:海上保安庁(日本水路協会)、関数電卓、三角定規、ディバイダー
担当教員 二村 彰

到達目標

天文航法では,「天球」及ぼ「時」等の基本的な概念を理解し、天測暦や天測計算表を使用して任意の地における日出没時及び月出没、薄明時間の算出、天測によるジャイロコンパスの誤差修正、天測による位置の決定を習得し、天文航法に必要な基本的な能力を養うことを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
天文諸元算法天文諸元を算出・説明できる天文諸元を算出できる 天文諸元を算出できない
天測位置の線による船位の決定船位算出・説明できる船位算出を算出できる船位算出を算出できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
天文航法の基礎理論を理解し、基礎算法および六分儀技能を習得する。
本科目の履修により、本校のディプロマポリシーにおける「航海コースにおける航海学の知識・技能を身につけることができる。」を達成することができる。
授業の進め方・方法:
授業内容に沿ったプリント等の資料を配布し、講義・演習により授業を進める。適宜、演習を実施するため関数電卓を持参すること。
各授業では演習課題を与え、自学自習とする。
試験、成果物(小テスト、演習、レポートなど)によって「知識の基本的な理解」、「汎用的技能」を評価する。
注意点:
天文測位学分野においては、関数電卓、三角定規、ディバイダーを持参すること。
欠席、遅刻が多い者は、「主体的・継続的な学習意欲」がないものと評価する。
養成施設引当て科目(単位):航海コース [天文航法(1.0)]

実務経験のある教員による授業科目

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
六分儀、関連課題を与える
学習目標を理解することができる
六分儀の基礎使用方法を実践できる
2週 天体諸要素1、関連課題を与える クロノメーター示時より世界時を求めることができる
天測暦で任意の時間のdとEの値を求めることができる
3週 天体諸要素2、関連課題を与える 天体の時角を求めることができる
4週 天体による位置決定1、関連課題を与える 天体の計算高度を求め、修正差及び方位角を計算できる
5週 天体による位置決定2、関連課題を与える 位置決定図により船位を求めることができる
6週 天体による位置決定2、関連課題を与える 位置決定図により船位を求めることができる
7週 時、関連課題を与える 地方視時とグリニッジ視時、地方平時と世界時を相互に変換できる
8週 天体諸要素3、関連課題を与える 視時と平時を相互に換算することができる
4thQ
9週 時3、関連課題を与える 任意の地点における時刻改正量を計算で求めることができる
10週 天球図法1、関連課題を与える 天球図に表記されている用語を説明できる
11週 天球図法2、関連課題を与える 水平面図及び赤道面図、子午線面図の違いを説明できる
12週 天体出没時と薄明1、関連課題を与える 任意に地における常用日出没時及び常用月出没時を求めることができる
13週 天体出没時と薄明2、関連課題を与える 天測に最適な薄明時間を求めることができる
14週 天体によるコンパス誤差の測定1、関連課題を与える 出没方位角法、時辰方位角法、北極星方位角法の特徴を説明できる
15週 天体によるコンパス誤差の測定2、関連課題を与える 天体によって適切な計算方法を選択でき、ジャイロ誤差を計算できる
16週

評価割合

試験レポート出席・態度その他合計
総合評価割合60201010100
知識の基本的な理解30001040
汎用的技能30100040
主体的・継続的な学習意欲01010020