情報処理1

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 情報処理1
科目番号 0018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントや課題を配布、参考教科書:教養としてのデータサイエンス(北川源四郎/竹村彰通ほか,講談社サイエンティフィク)
担当教員 政家 利彦

到達目標

コンピュータの基礎知識について学び、さらに本校のネットワーク設備を用いた演習を行う。インターネットについてもその基礎を学ぶ。その目標としてワープロ検定、ホームページ検定試験を受験することを目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
計算機の歴史と本校のコンピュータシステムの概要が説明できる。充分に説明できる。曖昧だが説明できる。説明できない。
eメール、ホームページの操作ができる。ほぼ一人で操作できる。時々助けを借りて操作できる。助け無しでは操作できない。
ワープロが使える。通常の文章ならば作成できる。助けを借りて作成できる。助け無しでは作成できない。
2進数、8進数、10進数、16進数の相互変換できる。変換できる。大体できる。ほぼできない。
表計算ソフトで簡単な計算をしたり、パワーポイントでプレゼンテーションの資料が作れる。通常のものならば作成できる。助けを借りて作成できる。助け無しでは作成できない。
簡単なホームページが作れるようになる。作成できる。助けを借りて作成できる。助け無しでは作成できない。

学科の到達目標項目との関係

専門 A1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
コンピュータの基礎知識について学び、さらに本校のネットワーク設備を用いた演習を行う。インターネットについてもその基礎を学ぶ。その目標としてワープロ検定、ホームページ検定試験を受験することを目指す。
本科目の履修により、本校のディプロマポリシーにおける「機械を制御する情報工学の幅広い知識と技術および豊かな教養と倫理観を身につける」能力を習得する。
授業の進め方・方法:
・本校のネットワークを用いて、コンピュータの基本操作をメール、wwwなどについても学び、さらに本校のE-learningシステムを使って演習、課題提出など教員とのコミュニケーションも取りながら授業を行う。
・定期試験を80%、レポート、課題、授業態度等を20%、出席状況として欠席に対して減点を行う。
注意点:
・ワープロ検定試験4級、ホームページ検定試験4級受験の斡旋を行っている。これを評価の対象にもいれる。
・学習到達度に達しなかった学生には課題提出等を考慮している。
・E-learningによりいつでも先生に課題を出せるようにしているので、常日頃の課題提出を行うこと。
・授業計画の「*」は、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)に対応した授業である。

実務経験のある教員による授業科目

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
本校ネットワークとインターネットについて
計算機の歴史と本校のコンピュータシステムの概要がわかる。
本校のインターネット体制を理解する。
2週 社会におけるデータ・AI利活用
・社会で起きている変化(*1-1)
変化を知り、数理・データサイエンス・AIを学ぶことの意義を理解する。
ビッグデータ、IoT、AIを活用した新しいビジネス/サービスを知る。
3週 ワープロ検定試験の学習と演習 ワープロが使える(入力、校正、印刷など)。
4週 ワープロ検定試験の学習と演習 ワープロが使える(表、段組み、図形など)。
5週 ワープロ検定試験の学習と演習 ワープロが使える(ワープロ検定3級レベルを目標とする)。
6週 コンピュータ基礎
・ハードウェア編(ワープロ演習)
コンピュータの歴史、ハードウェアの基本的な構造などを理解する。
7週 コンピュータ基礎
・ハードウェア編(ワープロ演習)
論理演算、2進数、8進数、10進数、16進数の相互変換と2進数の演算ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 社会におけるデータ・AI利活用
・社会で活用されているデータ(*1-2)
どんなデータ(1次データ、2次データなど)が集められ、どう活用(データのメタ化、データのオープン化など)されているかを知る。
10週 社会におけるデータ・AI利活用
・データとAIの活用領域(*1-3)
さまざまな領域(研究開発、調達、製造、物流、販売、マーケティング、サービスなど)でデータ・AI活用領域の広がっていることを知る。
11週 ネットワークにおける基礎知識
表計算ソフトによる演習
ネットワークとインターネットを理解する。
表計算ソフトが利用できる(表の作成、表形式の編集、セルの表示など)。
12週 表計算ソフトによる演習 表計算ソフトが利用できる(セル計算式、関数、セルのプロパティ)。
13週 表計算ソフトによる演習 表計算ソフトが利用できる(グラフ、図形)。
14週 表計算ソフトによる演習 表計算ソフトが利用できる(総合利用)。
15週 表計算ソフトによる演習 表計算ソフトが利用できる(総合利用)。
16週 成績周知
後期
3rdQ
1週 社会におけるデータ・AI利活用
・データ・AI利活用のための技術(*1-4)
データ・AIを活用するために使われている技術の概要(データ解析、データ可視化、非構造化データ処理、AIとビッグデータ、認識技術など)を知る。
2週 社会におけるデータ・AI利活用
・データ・AI活用の現場(*1-5)
データ・AIを活用することによって、どのような価値が生まれているかを知る(データサイエンスのサイクル、データ・AI利活用事例紹介)。
3週 ホームページの作成 ホームページが作れるようになる(ホームページ検定3級レベルを目指す)。
4週 ホームページの作成 ホームページが作れるようになる(ホームページ検定3級レベルを目指す)。
5週 情報倫理
・情報倫理の歴史
・情報化社会
情報倫理の歴史を通じて必要性(ELSI)を理解する(*3-1)。
6週 情報倫理
・データの取得、保管に関する倫理(個人情報保護法を中心として)
データを取得したり保管する場合に必要な倫理を理解する(*3-1)(個人情報保護、データ倫理)。
7週 社会におけるデータ・AI利活用
・データ・AI利活用の最新動向(*1-6)
データ・AI利活用における最新動向(AI等を活用した新しいビジネスモデル、AI最新技術の活用例など)を知る。
8週 中間試験
4thQ
9週 パワーポイントによる演習 パワーポイントによりプレゼンテーションの資料作成まで出来るようにする(スライドの作成、段落の取り扱い)。
10週 パワーポイントによる演習 パワーポイントによりプレゼンテーションの資料作成まで出来るようにする(図形の取込と編集、アニメーション)。
11週 パワーポイントによる演習 プレゼンテーションの工夫(自己紹介の作成)。
12週 パワーポイントによる演習 自己紹介の発表。
13週 情報倫理
・データの発信に関する倫理(著作権法、特許法を中心として)
知的財産な関する理解、フェアユース、クリエイティブ・コモン・ライセンスを理解する。
14週 情報倫理
・セキュリティー、情報システムのBCP
・データを守る上での留意事項(*3-2)
データを守る上で知っておくべきこと(情報セキュリティー、セキュリティ事故の事例、BCP)について理解する。
15週 情報倫理
・デジタルデバイド、災害時とIT、AIの倫理
・データ・AIを扱う上での留意事項(*3-1)
データ・AIを利活用する上で知っておくべきこと(AI社会原則)、デジタルデバイドに関する考え方、災害時に必要なITなどを理解する。
16週 成績周知

評価割合

試験小テストレポート成果物・実技ポートフォリオその他合計
総合評価割合800100010100
知識の基本的な理解700000070
思考・推論・創造への適応力0000000
汎用的技能100000010
態度・志向性(人間力)000001010
主体的・継続的な学習意欲001000010