到達目標
1.パラグラフ・ライティングを用いて文章が書ける。
2.文章を読み、要約が書ける。
3.他者との意見交換を通して、自分の意見を相対化できる。
4.実用的な文書を作成できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
自分の主張や発見を簡潔な文章で表現できる。 | パラグラフ・ライティングを用いて社会的な事象に関する意見文を書ける。 | パラグラフ・ライティングを用いて文章を書けることができる。 | パラグラフ・ライティングを用いた文章を書けない。 |
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 文章の構成や展開を的確にとらえ、目的にあった要約を書ける。 | ある程度、文章の構成や展開を的確にとらえ、要約を書ける。 | 文章の構成や展開を的確にとらえた要約を書けない。 |
論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、自分の意見を述べることができる。 | 論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、、その論拠の妥当性の判断を踏まえて、自分の意見を述べることができる。 | 論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、自分の意見を述べることができる。 | 論理的な文章(論説や評論)における主張に対して、自分の意見を述べることができない。 |
他者と意見交換し、多角的な視点を得ることができる。 | 他者と積極的に意見交換し、多角的な視点を得ることで、自分の意見を相対化できる。 | 他者と積極的に意見交換し、多角的な視点を得ることができる。 | 他者と意見交換せず、一元的なものの見方や考えに固執する。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義では、自分の意見を読み手に「わかりやすく」伝えるための文章表現力と、他者の文章を正確に読み取るための読解力の育成を目指す。『「伝わる日本語」練習帳』(近代科学社)をテキストとし、パラグラフ・ライティングを用いた文章表現力と論理的思考力の向上を目指す。
授業の進め方・方法:
本授業は、解説編と応用編の1セットで進めていく。解説編では、教科書とプリントを用いて、「わかりやすい文章」を書くためのコツを伝授する。応用編では、受講生にその知識を用いて作文を書かせる。また、自分の意見を端的にまとめたり、多角的な視点を得たりするために、グループディスカッションや発表の機会を設ける。
また、実用的な文章の書き方についても具体例を示しながら講義する。
注意点:
・ 初回授業に教科書を持参すること。
・ 遅刻・欠席の際は担当教員にも連絡すること。
・ 欠席した授業の課題は後日やって必ず提出すること。
・ 議論の際は、自分の意見を臆さず述べ、他者の意見を傾聴すること。
実務経験のある教員による授業科目
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス パラグラフ・ライティングって? |
講義の方針を理解できる。 教科書「はじめに」の要点を説明できる。
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2週 |
適切な語の使い方① 言葉を定義しよう。 |
1つの概念について他者と議論できる。1つの概念を説明した文を書くことができる。
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3週 |
適切な語の使い方② キーワードを説明しよう。 |
相手が理解しやすいように、言葉を説明したり、換言したりできる。
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4週 |
適切な語の使い方③ 指示代名詞と助詞「の」を言い換えよう。 |
指示代名詞と助詞「の」の性質を理解して、不明瞭な文を校正できる。指示代名詞の指示内容を説明できる。
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5週 |
簡潔な文の書き方① 文を短くしよう。 |
文の長くなる要因(中止法・過剰な修飾語、「が」、埋め草)を理解して、文を校正できる。
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6週 |
簡潔な文の書き方② 受身と否定の極意を知ろう。 |
受身と二重否定の性質を理解できる。受身文は能動文、二重否定は肯定で言い換えることができる。
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7週 |
簡潔な文の書き方③ 修飾語をマスターしよう。
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修飾関係の誤った文を校正できる。修飾関係を用いた文を書くことができる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
パラグラフ・ライティング① トピック文(中心文)とサポート文(支持文)で主題を述べよう。 |
パラグラフ・ライティングの特徴を理解し、それを用いて自分の主張を説明できる。
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10週 |
パラグラフ・ライティング③ 意見と事実をはっきり分けよう。 |
意見と事実を分類できる。意見と事実を混同せずに文章を書くことができる。
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11週 |
パラグラフ・ライティング④ 説明の順番、接続詞の使い方。 |
自分の持っている情報を相手に正しく伝わるように説明できる。 適切な接続詞を選ぶことができる。
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12週 |
文章全体の構成を意識する① タイトルと要約を作ろう。 |
文章に適したタイトルをつけることができる。5W1H/重点先行を意識して、文を要約することができる。
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13週 |
実用的な文章① |
フォーマットに合わせて正しい文書を作成できる。
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14週 |
実用的な文章② |
フォーマットに合わせて正しい文書を作成できる。
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15週 |
実用的な文章③ |
フォーマットに合わせて正しい文書を作成できる。
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16週 |
期末試験またはレポート提出 |
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評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 20 | 50 |
応用力 | 30 | 10 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 10 | 10 |