機械工作法

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工作法
科目番号 0060 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械工作法:平田三友、和田任弘、塚本晃久(コロナ社)
担当教員 大根田 浩久

到達目標

機械材料を加工して製品にするためには除去加工などを行う必要がある。本講義では、加工技術の基礎である機械工作法の基礎的な知識の習得を目標とする。機械工作法の基礎・基本は、製品に対する最適な加工法の選択や特殊製品などの創意・工夫を必要とする加工に対して必要不可欠な知識である。評価に関しては、期末試験・レポート・出席状況・講義受講態度により評価する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機械工作法の加工方法の種類やその特徴を説明できる。種々の加工方法の特徴を比較して説明できる。種々の加工方法の基礎を説明できる。種々の加工方法の基礎を説明できない。
除去加工(切削・研削)の理論を説明できる。除去加工の特徴を比較して説明できる。除去加工の基礎を説明できる。除去加工の基礎を説明できない。
変形・付加加工(鋳造・鍛造、溶接)の基礎・基本を説明できる。変形・付加加工の特徴を比較して説明できる。変形・付加加工の基礎を説明できる。変形・付加加工の基礎を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

専門 A1 説明 閉じる
教養 D1 説明 閉じる
専門 E2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
注意点:
・講義だけ受けていたのでは、理解は困難です。図書館などを利用し、他の書物と併用することにより、知識が向上します。専門科目は、特に自学自習が必要です。
・定期試験のみで単位取得は難しいです。レポート内容・提出期限を重視する。また、授業態度・出席も大切であり,これも評価に入れる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、機械加工の位置付けと加工法の分類 加工法の分類が理解できる。
2週 切削加工の原理と機構 切削加工の機構、原理が理解できる。
3週 切削抵抗、および切削温度について 切削抵抗や切削温度、仕上げ面粗さについて理解できる。
4週 切削仕上げ面における加工パラメータの影響
5週 工具材料の種類と工具損傷について 工具材料・工具寿命や被削性について理解できる。
6週 被削性の評価
7週 特殊切削について 特殊切削について理解できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 研削加工の種類およびその加工原理 研削加工の加工原理が理解できる。
10週 研削加工における切りくず形状について 研削加工の切りくず・抵抗・温度について理解できる。
11週 研削抵抗および研削温度について
12週 研削加工面の性状と研削砥石の摩耗 加工面性状と砥石の摩耗について理解できる。
13週 高能率研削と研削現象について
14週 切削・研削油剤の種類と作用について 切削油について説明できる。
15週 砥粒加工の特徴と分類(ホーニングなど) 砥粒加工の原理を理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 鋳造法(木型・鋳型の作製について) 鋳造法の特徴を理解できる。
2週 鋳造法(鋳鉄の鋳造) 鋳鉄を理解できる。
3週 鋳造法(非鉄金属の鋳造および特殊鋳造)
4週 鋳造法(鋳造欠陥について) 鋳鉄の欠陥について理解できる。
5週 塑性加工(概要と分類鉄鋼の防食とステンレス鋼) 塑性加工の特徴を理解できる。
6週 塑性加工(圧延および鍛造について)
7週 塑性加工(押出し、引抜き加工について)
8週 中間試験
4thQ
9週 板金加工(概要と加工機械について)
10週 板金加工(せん断加工、曲げ加工について)
11週 板金加工(深絞り加工について)
12週 塑性加工の成形性評価について
13週 特殊加工(概要と分類) 特殊加工の種々の加工における特徴を理解できる。
14週 特殊加工(放電加工、レーザービーム)
15週 特殊加工(電子ビーム加工、その他)
16週

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合700001515100
基礎的能力700000070
専門的能力000010010
態度・志向性(人間力)000001010
主体的・継続的な学習意欲00005510