設計製図5

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 設計製図5
科目番号 0134 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子機械工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 JISにもとづく機械設計製図便覧第12版:大西清(オーム社)
担当教員 福田 英次

到達目標

設計製図5では、ものづくりにおいて必要な機械要素の特性を学び、JIS規格を知り、それらの強度評価法と形状決定法を理解することを目的とする。歯車、ベルト、チェーン、クラッチ、ブレーキ、ばね、管路の種類,形状、用途、設計方法を理解し、設計および強度評価の習得を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
歯車の諸量(基準円直径,歯数,モジュール)の関係を説明でき,歯車の設計,強度評価ができる歯車の設計ができる諸量の関係を説明,計算できる諸量の関係を説明,計算できない
巻掛け伝動装置(ベルト,チェーン)の諸量を説明,計算でき,それぞれの設計ができる巻掛け伝動装置の設計ができる巻掛け伝動装置に関する諸量を計算できる巻掛け伝動装置に関する諸量を計算できない
ブレーキ,ばねの種類,形状,用途,設計方法を理解し,それぞれの設計、強度評価ができるブレーキ,ばねの設計ができるブレーキ,ばねの強度評価ができるブレーキ,ばねの強度評価ができない
歯車減速装置の主要部の設計および製図ができる歯車減速装置の主要部の設計および製図ができる歯車減速装置の主要部の条件値から設計値を計算できる歯車減速装置の主要部の条件値から設計値を計算できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
本講義ではものづくりにおいて必要な機械要素の特性を学び、JIS規格を知り、それらの強度評価法と形状決定法を学び、小テストを通して理解を深めるとともに理解度を確認する。本科目の履修により,本校のディプロマポリシーにおける「機械設計に欠かせない機械力学の幅広い知識を身につける」能力を習得する。
授業の進め方・方法:
・座学の講義を基本とし、小テストで理解度を確認する。
・授業内容の応用課題を与え,自学自習とする。
注意点:
図書館などを利用し、他の参考書を利用することにより、知識が向上します。専門科目は、特に自学自習が必要です。
定期試験とともに小テストの提出状態を重視し評価を行う。

実務経験のある教員による授業科目

この科目は、企業で医療機器の開発を担当していた教員が、その経験を活かし、機械要素の基本的な設計の考え方や強度計算について講義形式で授業を行う

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、技術者倫理
自学自習として、技術者の社会的責任と倫理について自分の考えをまとめる課題を与える
技術者の社会的責任と倫理について自分の考えを述べることができる
2週 技術者倫理
自学自習として、技術者の行動規範について自分の考えをまとめる課題を与える
技術者の行動規範について自分の考えを述べることができる
3週 技術者倫理
自学自習として、研究倫理について自分の考えをまとめる課題を与える
研究倫理について自分の考えを述べることができる
4週 機械要素の設計(歯車) 歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方、すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる
5週 機械要素の設計(歯車) 標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。
6週 機械要素の設計(歯車)
自学自習として、歯車の歯の強さに関する課題を与える
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。
7週 機械要素の設計(歯車) 歯車列の速度伝達比を計算できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 試験解説/成績確認
10週 機械要素の設計(ベルト) ベルトの種類、各部の名称、特徴を説明できる。
11週 機械要素の設計(ベルト)
自学自習として、一般用Vベルトに関する課題を与える
Vベルトの設計ができる。
12週 機械要素の設計(ベルト)
自学自習として、細幅Vベルトに関する課題を与える
細幅Vベルトの設計ができる。
13週 機械要素の設計(ベルト)
自学自習として、歯付きベルトに関する課題を与える
歯付きベルトの設計ができる。
14週 機械要素の設計(チェーン)
自学自習として、ローラーチェーンに関する課題を与える
ローラーチェーンの設計ができる。
15週 機械要素の設計(機械式無段変速装置) 機械式無段変速装置の種類、各部の名称、特徴が説明できる
16週 試験解説/成績確認
後期
3rdQ
1週 機械要素の設計(クラッチ)
自学自習として、クラッチに関する課題を与える
クラッチの種類、特徴を説明でき、伝達できるトルクを計算できる
2週 機械要素の設計(ブレーキ)
自学自習として、ブロックブレーキに関する課題を与える
ブロックブレーキのブレーキトルクを計算できる
3週 機械要素の設計(ブレーキ)
自学自習として、バンドブレーキに関する課題を与える
バンドブレーキのブレーキトルクを計算できる
4週 機械要素の設計(ばね) コイルばねの設計ができる
5週 機械要素の設計(ばね) 板ばねの設計ができる
6週 機械要素の設計(ばね) 渦巻ばねとトーションばねのねじれ角を計算できる
7週 機械要素の設計(管路) 管の条件値から設計値を計算できる
8週 中間試験
4thQ
9週 試験解説/成績確認
10週 機械・器具の設計(小型マシンバイス) 小型マシンバイスの設計手順を説明できる
11週 機械・器具の設計(小型マシンバイス) 小型マシンバイスを設計できる
12週 機械・器具の設計(小型マシンバイス) 小型マシンバイスを設計できる
13週 機械・器具の設計(減速歯車装置) 減速歯車装置の設計手順を説明できる
14週 機械・器具の設計(減速歯車装置) 減速歯車装置を設計できる
15週 機械・器具の設計(減速歯車装置) 減速歯車装置を設計できる
16週 試験解説/成績確認

評価割合

定期試験小テスト課題その他合計
総合評価割合6020155100
知識の基本的な理解40105055
思考・推論・創造への適応力20105035
汎用的技能00000
態度・志向性(人間力)00055
主体的・継続的な学習意欲00505