国語1

科目基礎情報

学校 弓削商船高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語1
科目番号 0003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 国語2と同じ。プリント教材を配付する。
担当教員 八原 瑠里

到達目標

■ 目的
 本講義では、他者の主張や心情を適切に読み取るための読解力と、自分の考えや感情を適切な言葉で他者に伝えるための文章表現力を向上させたい。ペア・ワークやグループ・ディスカッションを取り入れることで、ものごとを多角的な視点から捉える力を涵養する。また、副教材を用い、語彙力・漢字力・国語的な常識力の向上も目指す。

■到達目標
 1.説明的・文学的な文章を読解し、それぞれの要約を書くことができる。
 2.授業で扱った社会的・普遍的な問題に関心を持ち、それに対する自分の意見を言語化できる。
 3.授業で扱った文章(見方・考え方)を援用し、自分の意見を文章化できる。
 4.他者との議論を通して、自分の考えを深めることができる。
 5.国語的な教養(漢字・語彙・文学史など)がある。
 6.文法を意識して、適切に文章を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理の整合性論理的な文章の構成や展開を的確にとらえることができる。論理的な文章の構成や展開をある程度とらえることができる。論理的な文章の構成や展開を的確にとらえることができない。
思考の整理と表現新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法をある程度実践できる。新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できない。
常用漢字の読み書き常用漢字の音訓を正しく使える 主な常用漢字が書ける。常用漢字の音訓をある程度正しく使える。 主な常用漢字がある程度書ける。常用漢字の音訓を正しく使えない。 主な常用漢字が書けない。
語彙の生活活用類義語・対義語を思考や表現に活用できる。類義語・対義語を思考や表現にある程度活用できる。類義語・対義語を思考や表現に活用できない。
論理的思考課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。課題に応じ、ある程度根拠に基づいて議論できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できない。
文書作成手紙やはがきをルールやマナーに基づいて書くことができる。手紙やはがきをルールやマナーに基づいて、ある程度書くことができる。手紙やはがきをルールやマナーに基づいて書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 本講義は、テキストの読解編とその見方や考え方をもとに社会の事象を考察する応用編からなる。読解の際は、テキストを読んだあと、要点を整理して、筆者あるいは作者の主張やテーマを明らかにする。応用編では、テキストを踏まえて受講生が身近な事象を分析し、自分の気づきや考えを他の受講者と共有することで、多角的な視点の獲得を目指す。新しい「ものの見方」を得ることで、受講生の柔軟な発想力と堅牢な論理的思考力に磨きをかけてほしい。
 就職活動を意識し、実用的な文章の書き方の習得や、常用漢字・語彙力・国語的常識力の向上も目指す。
授業の進め方・方法:
読解:テキストを読解し、要約・議論する。
漢字:中間・期末に漢字テキストから指定範囲のテストを行う。詳細はその都度伝える。
言語表現:『国語表現ナビ』は家庭課題とし、授業のはじめに答え合わせをする。


※ 必要に応じて新聞記事・SPI問題・映像資料・新国語便覧を用いる。
注意点:
欠席した際は、欠席時の授業内容を確認し、翌週に課題を提出すること。
上記の予定で授業を進めていくが、変更する場合もある。

実務経験のある教員による授業科目

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
アイス・ブレイク
自分の考えや思いを言語化し、他者に伝えることができる。他者の意見を傾聴し、自分の意見を述べることができる。
2週 わかりやすい文章とは?①
読む/書くときのコツ
読解するために必要な「抽象と具体、対比、因果関係」という要素を理解し、それぞれの具体例を提示することができる。
3週 わかりやすい文章とは?②
「評論」ってなんだろう?
歌詞の読解を通して、評論の性質を理解し、それを説明できる。
4週 評論①「技術が道徳を代行する時」読解 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。
5週 評論①「技術が道徳を代行する時」読解・応用 身近にある「道徳と技術」の課題を見つけ、自分の意見を文章化できる。
6週 評論①「技術が道徳を代行する時」発表 自分の考えを他者に伝えることができる。他者の意見を傾聴し、自分の感想を伝えることができる。
7週 小説「羅生門」 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べられる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 小説「羅生門」 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べられる。
10週 小説「羅生門」 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べられる。
11週 小説「羅生門」 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べられる。
12週 評論「下人の青春」 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
13週 評論「下人の青春」 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
14週 はがきの使い方をマスターしよう はがきのマナーを理解し、ルールに則して手紙を書くことができる。
15週 前期期末試験
16週 試験解説
後期
3rdQ
1週 敬語 敬語の種類を理解し、正しく使い分けできる。
2週 手紙の書き方をマスターしよう 手紙のマナーを理解し、ルールに則して手紙を書くことができる。
3週 評論「水の東西」読解 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
4週 評論「水の東西」分析・発表準備 「水の東西」を援用し、身近にある対比を見つけ、そこに内在する真理をグループで見つけることができる。
5週 評論「○○の東西」分析・発表準備 「水の東西」を援用し、身近にある対比を見つけ、そこに内在する真理をグループで見つけることができる。
6週 評論「○○の東西」発表 グループで発見した対比をクラスに共有することができる。資料を作成できる。他のグループの発表を傾聴し、感想が書ける。
7週 評論「○○の東西」発表 グループで発見した対比をクラスに共有することができる。資料を作成できる。他のグループの発表を傾聴し、感想が書ける。
8週 中間試験
4thQ
9週 評論 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
10週 評論 論理的な文章の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。本文で扱った問題と類似した事象を日常の中から見つけられる。
11週 小説「頭ならびに腹」 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べられる。
12週 小説「頭ならびに腹」 文学的な文章を構成や表現をもとに読解できる。そこに内在する普遍的な人間の問題について考え、自分の意見を述べられる。
13週 小説を書こう テーマやプロットを考え、短いストーリーが書ける。
14週 小説を書こう テーマやプロットを考え、短いストーリーが書ける。
15週 期末試験
16週 試験解説/成績確認

評価割合

試験小テスト課題合計
総合評価割合502030100
基礎的能力30101050
応用力20101040
分野横断的能力001010